この夏、サッカーユニフォームを街着として選ぶ人が増えている。その背景を知らなければ、サッカー世界大会の熱狂とリンクした一過性の現象に見えるかもしれないが、そのムーブメントは単なる流行にどどまらない。サッカーユニフォームとファッションシーンとの結びつきは強く、長い年月をかけて日本でも徐々に浸透してきたスタイルだからだ。
前回、そんなユニフォームを街で着ることのメリットや楽しさを大会の開催前に語ってくれたのは、高円寺に店を構えるサッカー古着専門店"ソシオフットボールショップ"のオーナー・中川陸さん。今回は、前回の記事には収まらなかったヴィンテージユニフォームのおすすめ5着を追加でご紹介!
プロフィール
Socio football shop Owner
中川 陸|Riku Nakagawa
Instagram:socio_football_shop
小学1年のときに始めたサッカーに打ち込む傍ら、大学生の頃にはユニフォームの収集も本格的に開始。2024年にはユニフォームおよび古着に関する知見を活かし、欧州のヴィンテージユニフォームを中心に揃える"ソシオフットボールショップ"をオープン
待望の復刻モデルも話題。アディダスが誇る歴史的名作"ドイツ代表 1994 home"
サッカーユニフォームの歴史において、「アディダス」は他ブランドに先駆けて、そのデザインや文化を切り開いてきた存在です。その中でも、この94年のドイツ代表はデザイン性が本当に素晴らしい。胸元に大胆に入るドイツ国旗カラーのグラフィックは、当時のアディダスを代表する名作だと思います。実は最近になって、アディダスの現行でも同じデザインが復刻されたんですよ。古着っぽい感覚の延長で、私服にさらっとミックスして楽しむにはこれ以上ない一着だと思います。(価格:19,900円 / サイズ:S ※日本サイズM)
伝説の大会を制した"カナリアイエロー"。機能美が詰まった選手仕様の"ブラジル代表 2002 home"
あの2002年の日韓W杯でブラジルが優勝した当時のモデルです。こちらは一般的なレプリカではなく、選手支給品になります。最大の特徴は、メッシュ状の生地が二重構造になっている独特のディテール。これが結構珍しい。レプリカと選手支給品においては細かいディテールが実は違うという、サッカーユニならではの魅力が詰まった一着です。しかも球数が少ない長袖で、背番号はロナウドの9番。ユニ好きな方の中には、やっぱり長袖が好きというお客さんが結構多いんです。(価格:66,000円 / サイズ:M)
中川氏が推す90sのアンブロ。アブストラクトなグラフィックが魅力の"ウェールズ代表 1994/96 away"
「有名な国やクラブのユニを着て、街中で被るのが気恥ずかしい」という方に注目してほしいのが、このウェールズ代表です。僕が90年代の「アンブロ」のユニフォームを好きな理由の一端がここに詰まっています。この時代のアンブロのユニフォームって、本当に細部までデザインが凝っているんですよ。大胆かつ凝ったグラフィックデザインですが、落ち着いたネイビー基調のカラーリングなので、普段着にも落とし込みやすいはず。襟付きなのもポイント高いです。(価格:29,900円 / サイズ:L)
ヴィンテージユニ特有のディテールに注目。レースアップ仕様がレアな"マンチェスター・ユナイテッド 1992/94 3rd"
このマンチェスターUのユニフォームで注目してほしいのは、紐で調整するレースアップ仕様の襟元です。このディテールは、まさに昔のユニフォームでしか見かけません。今これを作ろうとすると、パーツや工程が多くなるのですごくコストがかかると思います。いい意味でマンUらしからぬイエローとグリーンのハーフ&ハーフという配色も新鮮ですし、胸スポンサーの"SHARP"ロゴもいい。90年代のアンブロ製らしい、身幅が広くてボックスっぽいシルエットを活かして、渋く合わせてほしいです。(価格:55,000円 / サイズ:XL ※2XL相当)
UKファッション好きにはたまらない胸スポンサー。配色もクールな"ウェストハム 1997/99 home"
先ほどのマンUとも共通するのですが、私服としてユニフォームを選ぶとき、胸スポンサーのロゴもかなり重要なポイントになります。この時代のウェストハムは何と言っても「ドクターマーチン」のロゴが胸に入っているのがいいですよね。"クラレット&ブルー"と呼ばれるエンジ×水色の組み合わせは、ウェストハムの伝統的なカラーリングです。ユニフォームとしてだけでなく、ファッション目線のトップスとしても文句なしにかっこいい。いつものデニムにラフに合わせるだけでサマになる一着です。(価格:29,900円 / サイズ:M ※L相当)
スニダンで人気のサッカーユニフォームもチェック
いよいよ大詰めを迎えたサッカー世界大会の盛り上がりと併せて、スニダンでもサッカーユニフォームの人気は継続中。特にベスト4進出を決めたイングランドやフランスのコラボユニフォームは今改めて人気を集めている。この機会に買い逃した一着を今一度チェックしてみるのもおすすめだ。



