最旬トラックパンツを着こなすコツは。おすすめアイテムとコーデも紹介｜コラムについて
昨今、ストリートシーンで旬のアイテムとして注目を浴びているトラックパンツ。特にこのトレンドを牽引しているNeedles(ニードルズ)のアイテムは街で見ない日がないほどの人気っぷりだ。今回は最旬のトラックパンツを着こなすコツから、人気ブランドのおすすめアイテム、コーデまでを紹介する。
トラックパンツとは
引用：adidasトラックパンツは、元々陸上競技のトラックで着用されていたトレーニング用パンツのこと。所謂adidas(アディダス)のジャージをイメージすると分かりやすいだろう。日本では体育のときに着用することが多いアレだ。運動することを前提につくられているため、ジャージ素材やナイロン素材で機能的なのが特徴。また、スポーツシーンで愛用されていたアイテムではあるが、80年代にはアメリカのヒップホップアーティストらがトラックスーツを着用するなど、音楽や映画などのカルチャーとも結びつきも深い。
なぜストリートシーンで人気を集めている？
引用：Nepenthes
昨今のストリートシーンでのトラックパンツの人気を牽引する存在がニードルズだ。セレクトショップ「ネペンテス」のオーナーである清水慶三が1995年に創設したブランドで、アイコンともいえる5本ラインのトラックパンツは2008年から展開している。リリースからしばらくはそこまで反響はなかったが、デザイナー自身がずっと愛用していたこともあり、2015〜2016年頃から徐々にセレクトショップのバイヤーなどを筆頭にファッションシーンへと広まっていった。
また、近年ではA$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)など海外の著名なアーティストがファンと公言したことにより、人気が加速。それにより、トラックパンツ自体がトレンドアイテムとしてストリートシーンに定着し、アディダスなどの定番アイテムの再評価や、各ブランドからのリリースが相次ぐ状況が生まれた。
トラックパンツを着こなすコツ
トラックパンツはどうしても目立つ（目を引く）アイテムなので、上手く着こなすにはトップスとのバランスを見ることが必要不可欠だ。今はメンズでもY2Kトレンドの波があるので、トップスはルーズ過ぎず、ショート丈を選んだ方が旬なコーデに仕上がるだろう。ここからは今参考にしたいトラックパンツのコーデをいくつか紹介する。
まずは旬なゲームシャツと合わせたスポーティーなコーデ。トラックパンツの主張に負けないデザインのトップスを合わせることで全体をうまくまとめている。また、デザインが効いている分、色数は少なくしているのもポイントだ。
続いては、難しいパステルカラーのトラックパンツをショート丈のGジャンと合わせたコーデ。トップスと足元のカラーを合わせてシンプルにすることで、主張の強いトラックパンツを上手くコーデに取り入れている。ルーズすぎないジャスト寄りのサイジングもグッド。
パープルのトラックパンツとイエローのフーディーという鮮やかな色合わせが目を引くコーデ。トラックパンツのサイドテープとインナーのプリントのカラーを合わせるなど、細かいテクニックも参考にしたいところ。
ワイドタイプのトラックパンツに、短丈のカーディガンを合わせたシンプルなコーデ。トップスはタイトに、ボトムスはワイドにまとめた、Y2Kなサイジングが上手い。とはいえ、いきすぎておらず、真似しやすいシンプルさも魅力だ。
人気ブランドのトラックパンツをチェック
ひとえに"トラックパンツ"と言っても、多くのブランドからさまざまなスタイルがリリースされている。 今回はニードルズ、アディダス、ナイキのアイテムを中心に、ストリートシーンで人気があるブランドのトラックパンツをピックアップした。
大人気の「ニードルズ」
どんなトラックパンツを買うか迷ったら、真っ先に試してほしいのがニードルズ。近年のトラックパンツ人気を牽引している存在というだけでなく、トラックパンツのカラー、シルエットの種類が豊富なのもおすすめしたいポイントだ。
■悩んだら、まずはこれ
ニードルス トラックパンツ - ポリ スムース "ネイビー"
まずはニードルズが誇る、定番の「Track Pants(トラックパンツ)」から。目を引く5本のラインテープと、ブランドのアイコンであるパピヨン(蝶)ロゴ、センタークリースの組み合わせは、シンプルながら主役級の存在感。ゆったりとした腰回りで、裾までストンと落ちるシルエット。絞りはついていないので、レングスには注意しよう。
■スリムフィットのシルエット
ニードルズ ナロー トラックパンツ ポリスムース "サックス"
上記で紹介したトラックパンツのナロータイプ。裾に向かって細くなるテーパードシルエットで、よりトラックパンツ感を主張できるアイテム。サイズはジャストサイズを選ぶのがおすすめ。
■インパクト大のワイドデザイン
ニードルス H.D. トラックパンツ - ポリ スムース "ダークグリーン"
存在感のあるワイドパンツタイプのトラックパンツは、ニードルズのもう一つの定番パンツ「ヒザデルパンツ」をジャージー素材でつくったもの。ヒザデルパンツの太モモからヒザ下まで大きく膨れ上がり、裾に向かってしぼんでいくシルエットはそのままに、5本のサイドテープとパピヨンロゴをミックス。トラックパンツのスポーツ感が苦手な人にも試してほしい一本。
■サイドラインが映える
ニードルズ x ノーマ ティー.ディー. ジップド トラック パンツ "ブラック"
インラインだけでなく、コラボモデルも豊富なニードルズ。おすすめはテキスタイルを得意とするNoma t.d.(ノーマ ティーディー)とのコラボアイテム。サイドラインのノーマ ティーディーらしいカラーリングが何よりのポイント。また、ワイドなシルエットに、これまた大きめのパピヨン刺繍とノーマ ティーディーのロゴ刺繍が映えるデザインも魅力的。
迷ったら王道の「アディダス」
トラックパンツといえば、「スリーストライプス（3本線）」でお馴染みのadidas(アディダス)も欠かせない。"RUN D.M.C"の着用によって80年代に注目を浴びたアディダスのトラックパンツは、古着ブームの影響も相まって注目度の高いアイテムだ。
■王道スタイル
アディカラー クラシック プライムブルー SST トラックパンツ（ジャージ）"ブラック/ホワイト"
アディダスの王道といえば、ブラックカラーにホワイトストライプ。今までもアディダスの多くのプロモーションで同カラーのトラックパンツが着用されてきた。スポーティーな印象のアイテムなので、トップスはスポーティーさを抑えめものが合わせるのがおすすめだ。足元はもちろん、アディダスで。
■カラーリングが魅力的な
アディダス パレス ファイヤーバード トラック パンツ "オリーブ"
イギリス発のインディペンデントブランド Palace Skateboards(パレススケートボード)とのコラボアイテムは、オリーブにイエローのサイドラインというインラインにはない絶妙なカラーリングがグッド。アディダスロゴが普段入っている位置と逆になっているのもコラボならではのポイントだ。
■ブランドロゴがアクセント
ヒューマン メイド × アディダス ファイヤーバード トラック パンツ "ネイビー"
A BATHING APE(ア ベイシング エイプ)の創設者「NIGO(ニゴー)」が携わる人気ファッションブランドHUMAN MADE(ヒューマンメイド)とのコラボアイテム。アディダスのトレフォイルロゴとヒューマンメイドのハートロゴが同時に並んだキャッチーなデザインが魅力。インラインと違って、リラックスフィットを採用してストリート感を高めているのも嬉しいポイントだ。
■高級感たっぷりのトラックパンツ
グッチ × アディダス コットン ジャージー スウェット パンツ "ブルー"
GUCCI(グッチ)とのアイテムは、オーセンティックなアディダスのトラックパンツをトレンド感溢れるデザインにアップデート。鮮やかなブルーとサイドテープのコントラストが効いた一本は、一見いなたさもありつつ、はくとしっかりと今っぽく決まってくれる。同コレクション用のスペシャルロゴも魅力のひとつ。
「ナイキ」は秀逸なコラボアイテムが見逃せない
世界的スポーツブランドNike(ナイキ)は、トラックパンツでいえばアディダスよりも色がついていないのが魅力だ。ゆえにインラインやコラボでは型にハマらないデザインのトラックパンツを多数リリースしている。今回はコラボアイテムに絞っておすすめのアイテムを紹介する。
■絶妙なカラーリング
ノクタ × ナイキ メンズ ナイロン トラックパンツ "パープル"
DRAKE(ドレイク)とナイキのコラボライン「NOCTA(ノクタ)」によるアパレルコレクションからリリースされたトラックパンツは、いわゆる"シャカシャカ"素材を採用しているのがポイント。裾にしぼりがついたスポーティーなデザインと、トラックパンツではあまり見かけない濃いめのパープルの組み合わせも抜群だ。ストリートで映えるトラックパンツがほしいならぜひチェックしてほしい。
■サイドラインに趣向を凝らした
アクロニウム × ナイキ メンズ ニット パンツ "ブラック"
Nike ACGのデザイナーを務めたことでも有名なエロルソン・ヒューが手掛けるファッションブランドACRONYM®(アクロニウム)。最先端な素材を使用したテックなデザインで知られる同ブランドとのコラボからは変わり種デザインのトラックパンツがリリースされている。サイドラインにはアクロニウムとスウッシュのディテールを施した特徴的なデザインを採用。同時展開された"Blazer(ブレーザー)"とリンクする機能性と遊び心を兼ね備えたデザインは必見だ。
■2000年代の雰囲気を漂わす
オフホワイト × エアジョーダン メンズ トラックパンツ "グリーン"
ストリートシーンの雄Off White(オフホワイト)とのコラボからは、Air Jordan 2(エアジョーダン2)と同時展開となったトラックパンツをピックアップ。深めのグリーンと切り替えデザイン、2000年代始めのバスケウェアを彷彿とさせるリラックスしたシルエットが特徴的だ。こちらも素材はいわゆるシャカシャカ。ストリートスタイルに合わせるなら、素直に大きめに穿きたい。
■もこっとした素材感が魅力的な
ジョーダン x ユニオン トラック パンツ "ネイビー"
1989年にニューヨークにオープンしたセレクトショップ「UNION(ユニオン)」。今やストリートシーンでは知らぬものはいない伝説的ショップだ。そんなユニオンとジョーダンのコラボコレクションからリリースされたトラックパンツは、80年代に広まったヒップホップカルチャーとマイケル・ジョーダンのオフコートスタイルをフィーチャー。もこっとした柔らかい肌触りのブークレ素材を使用し、やさしい雰囲気のトラックパンツに仕上げている。
注目のストリートブランドのトラックパンツをチェック！
ここからはSupreme(シュプリーム)や、WTAPS(ダブルタップス)など、ストリートシーンで人気のあるブランドのトラックパンツを紹介する。
■トレンド感抜群のコラボ
シュプリーム アンブロ トラック パンツ "ブラック"
古着ブームやY2Kの影響でストリートシーンでも再評価されているUmbro(アンブロ)とシュプリームのコラボからリリースされたトラックパンツ。シャリっとした素材感とドカンとしたワイドシルエットで、スポーティーな印象が強いアイテム。サイドの切り替えデザインも主張強めなので、足元は抑えめにしてバランスを取りたいところ。
■太めに穿きたい
ダブルタップス トラックス / トラウザーズ / ポリ. ツイル 231BRDT-PTM02 "ブラック"
日本発の人気ストリートブランド「ダブルタップス」のトラックパンツは、一見シンプルながらもサイドポケットのギミックが面白い一本。メッシュの裏地が付いているので脱ぎ穿きしやすく、穿き心地も良好。裾の絞りが強めに効いているので、大きめサイズにして裾をためて穿くのが良さそうだ。
■スポーティーさを抑えたスリムシルエット
エッセンシャルズ トラック パンツ "ハーヴェスト"
今やストリートシーンを語る上では欠かせない「FEAR OF GOD(フィア オブ ゴッド)」。そのディフュージョンラインであるエッセンシャルズからリリースされたトラックパンツは、裾にむかってテーパードするスリムなシルエットと極端に長いドローコードが特徴だ。トラックパンツ特有のスポーティーな雰囲気を程よく抑えたエッセンシャルズらしい一本。
おわりに
さらっと穿くだけで、旬なコーデに仕上がるトラックパンツ。最近は人気ブランドがさまざまなシルエット・デザインのトラックパンツがリリースされているので、好みのデザインを見つけて、自分なりにトラックパンツを穿きこなしてみよう。
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