オールシーズン使えるコーチジャケット。人気ブランドのおすすめアイテム紹介| コラムについて
冬ファッションに欠かせない"アウター"。さまざまなモデルが人気を博す中「コーチジャケット」は、各ファッションジャンルの垣根を越えて、注目すべきアイテムとなっている。
この理由には、コーチジャケットが「冬だけでなくオールシーズン使えるアウター」であることが挙げられるだろう。
今回は、そんななんでもござれのアウター「コーチジャケット」のおすすめプロダクトを紹介。
ファッションの着こなしを一気に広げてくれるアイテムを見ていこう。
コーチジャケットのルーツ

そもそもコーチジャケットとは、どのようなアウターなのだろうか。出自を知ると、その詳細を掴めるかもしれない。
コーチジャケットは元々アメリカンフットボールのコーチ陣に愛用されていたアウターだ。おそらく、Coach(コーチ)、日本語訳で"監督"を意味する単語がつけられているのもここが出自だろう。
ナイロン素材が多く使われるアイテムは、軽量性と防風性を兼ね備えており、当時サイドラインで指導する監督陣にとって使い勝手の良いアイテムだったことが伺える。
機能性に加え、襟付きの首元にボタンフライというシンプルなデザインは、コーチジャケットの強み"高い汎用性"に繋がった。結果として、80年代〜90年代のHIPHOPアーティスト(N.W.AやPublic Enemy)に愛用されるなど、ストリートを中心にファッションの定番アウターの一つとなった。
おすすめコーチジャケット
コーチジャケットのようなシンプルなアイテムの場合、各ブランド独自のデザインがより際立つ。
ここからは、人気ファッションブランドが展開するおすすめの7プロダクトを見ていこう。
■ブランドロゴが目玉デザイン
HUMAN MADE COACH JACKET "Black"
ブラックベースにホワイトロゴを合わせたシンプルなコーチジャケット。こちらは、裏原ブームで活躍したNIGO(ニゴー)が率いるブランド「Human Made」(ヒューマンメイド)のプロダクトだ。
同ブランドの売りであるポップなグラフィックを胸のワンポイントとバックにプリントすることで、アイテムの持つカジュアルさを最大限に活かしている。モノトーンコーデに合わせるもよし、鮮やかなカラーアイテムを黒で締めるのにも活躍するアイテムだ。
■ブラックアイテムと言えば
COMME des GARÇONS COACH JACKET2 "Black"
1980年代、ヨウジヤマモトと共にパリのモード界に「黒の衝撃」を与えたCOMME des GARÇONS(コムデギャルソン) 。ギャルソンから展開されているスポーティーなユニセックスライン「CDG(シーディージー)」からも黒を活かしたコーチジャケットがリリースされている。
CDGのアイコン「CDGロゴ」をバックプリントにあしらい、同デザインが強調されるデザインを採用。あえて前面を無地にし、上品な印象を感じさせるプロダクトだ。ちなみに、裏地の隠しデザインにも趣向が凝らされている。(詳細は下ボタン「詳細を見る」をクリック)
■裏原世代に刺さるジャケット
HUMAN MADE × UNDERCOVER LAST ORGY 2 COACH JACKET "Navy"
ヒューマンメイドの創設者ニゴーとUNDERCOVER(アンダーカバー)の髙橋盾の友情から生まれたコラボコレクション「LAST ORGY 2」(ラストオージー2)。90年代の雑誌の連載企画タイトルや不定期開催のコラボタイトルでもあった裏原世代にとって馴染み深い名前を冠している。
同企画から展開されたコーチジャケットには、90年代に実際にリリースしたアイテムをセルフサンプリングしたデザインが盛り込まれた。掲載モデル"ネイビー"を含め、同デザインで4カラーがリリースされており、他アイテムとの色合わせでプロダクトを選ぶことができる。
■高級感溢れるスペシャルモデル
Supreme × The North Face Taped Seam Coaches Jacket "Black"
ストリート界の重鎮"Supreme"(シュプリーム)とアウトドアブランドの雄"The North Face"(ザ ノースフェイス)によるコラボ、通称"シュプノース"からリリースされたコーチジャケット。
2018SSコレクションでリリースされた同アイテムでは、派手なスネークプリントを全体に施している。ラグジュアリーカジュアルな雰囲気漂うプロダクトは、一味違うコーチジャケットとしておすすめしたい一着だ。
■ナイロンを使っていないコーチジャケット
Air Jordan × UNION Coaches Jacket "Navy"
毎コラボが注目を集める名タッグ、Air Jordan(エアジョーダン)とUNION(ユニオン)のコラボ。ちなみに、ユニオンとは、Awake NY(アウェイク ニューヨーク)やNEEDLES(ニードルズ)などハイセンスなストリートブランドを取り揃えるセレクトショップだ。
彼らが展開するコーチジャケットは見慣れたナイロン製ではなく、主にポリエステルを使用したアイテム。襟付きのフォルムを活かした上品なプロダクトだ。随所にコラボ限定のデザインを配している。
■映画の世界を表現
KITH Star Wars Endor Coaches Jacket "Stadium"
ハイエンドなストリートアイテムを取り扱うスニーカーブティックKITH(キス)は、自社アパレルも展開している。カラーやデザインなど、ブランド独自のアンニュイな風合いを醸し出すアイテムは人気を博してきた。
そんなキスが名SF映画 Star Wars(スターウォーズ)とコラボしたのが、掲載のコーチジャケット。映画のワンシーンをそのまま切り取ったかのようなデザインは、ファッショナブルさを高めただけでなく、映画通をも唸らせるファン垂涎の一着に仕上がっている。
■ロゴフォントを揃えた
SNKRDUNK × WIND AND SEA Coach Jacket AND SEA "White"
SNKRDUNK(スニーカーダンク)と"純粋に作りたいものを作る"というコンセプトを持つ人気ストリートブランドWIND AND SEA(ウィンダンシー)からも、コラボコーチジャケットをリリースしている。
両ブランドロゴを同フォントで揃えることで、統一感をもたらしたストリートアイテム。ジャケット一枚で羽織っても様になるが、ぜひスニーカーとの色合わせを考慮してコーデを組んでみてほしい。このアウターが程よい主張感をもたらしてくれるはずだ。
おすすめコーデ
各コーチジャケットも見ると、どれもブランドの個性が表れたプロダクトだとわかる。しかし、どのアイテムも近いシルエットを採用しているため、着こなしのコツは共通している部分が多い。
そこでコーデの参考となるよう、スニダンの投稿写真からコーチジャケットの着こなし例を紹介する。
【程よいサイズ感のコーチジャケットコーデ】
コーチジャケットの素材感を活かし、ナイロンパンツとリンクさせたコーデ。スポーティーなスタイルにまとまったコーデだ。
ここでサイズ感に注目してほしい。写真を見ると、ジャストすぎず、かといってオーバーでもない程よいサイズ感で着用している。このようなサイズ感だと、コーチジャケットの張り感のあるシルエットを活かしやすい。ここで自分が持っているコーチジャケットがどのようなサイズ感か、改めてチェックしてみよう。
掲載写真に話を戻すと、各ポイントの色合わせがリンクしており、上から下まで緻密に練り上げられたコーデだとわかる。どこをとっても参考にしたくなるような着こなしだ。
【同じブランドで合わせたコーデ】
次に、文中で紹介したユニオンとエアジョーダンによるコラボコーチジャケットを使ったコーデを見てみよう。
コーチジャケットのブラウンカラーとエアジョーダン1 ハイ "ダークモカ"を合わせた上品な色使いのコーデ。このコーデで押さえておきたいポイントは、他着用アイテムのブランドについてだ。
というのも、コーチジャケットは各ブランドロゴがアピールされている商品が多い。そのため、掲載コーデのように同じブランド(今回はジョーダンブランド)で揃えたコーデならば、統一感をもたらすスタイルを作りやすくなる。
このように、コーチジャケットを着る際は、サイズ感やデザインに注目するとより着こなしやすくなる。上記掲載写真を、コーデの参考にしてみてはいかがだろうか。
おわりに
ここまで、アイテムのルーツやおすすめモデル、コーデ例に至るまで、多くの視点からコーチジャケットを見てきた。
この記事を読んだからこそ、これまでとは違う気持ちでジャケットに袖を通せる人もいるかもしれない。
各ブランドのキャラクターが表れやすく、なおかつシンプルで扱いやすい「コーチジャケット」。
オールシーズンを楽しめるのならば、一着持っておいて損はないだろう。
もし、どれを購入するか悩んだら、記事で紹介したレアなコーチジャケットを手にしてみてはいかがだろうか。
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