おすすめナイロンジャケット16選。スポーティでカラフルなモデルから、大人っぽさ溢れるアイテムまで!|コラムについて
肌寒い季節に一枚持っておくと便利な、ナイロンジャケット。しかしその種類は実にさまざまで、カテゴリーごとに大きく特徴が異なる。
そこで本記事では、ナイロンジャケットの代表格となる「トラックジャケット」「シェルパーカー(ウインドブレーカー)」「コーチジャケット」「アノラック」について解説しつつ、おすすめアイテム&コーデも紹介する。
ナイロンジャケットとは?
春秋になるとよく見かけるナイロンジャケットだが、何がそこまで人々を惹きつけるのか?本項目では、その魅力について解説する。
軽やかな着心地
引用:BEAMS
そもそもナイロンとは、どんな素材なのだろうか?その特徴として挙げられるのは、耐久性に優れており、ストレッチ性もあって尚且つ軽量であるということ。
スポーツウェアに使われるだけあって、動きを妨げない軽やかな着心地のアイテムが揃っている。
また、アウトドアブランドなどが手がける製品の中には、耐水性・防水性や透湿性(ざっくり言うと「蒸れにくさ」のこと)にこだわった超ハイスペックなものもあるので、そういったアイテムを選べば街着としても運動着としても着用可能だ。
ファッション性の高さ
引用:BEAMS
そしてなにより大切なのが、その軽やかでスポーティな雰囲気が生み出すアクティブなビジュアル。さらっと羽織るだけで、スポーツMIXが決まるスグレモノと言える。
また、カラー&デザインのバリエーションが豊富なのもうれしいところ。大人っぽく着こなしたいなら黒やネイビーなどのシックな色味を、ド派手に決めたいなら赤や黄色、もしくは総柄という手もある。
後者の場合、他のアイテムを黒などの単色で統一すれば、お互いがケンカすることなく自然とインパクトある着こなしになるため、いろいろと試行錯誤してみて欲しい。
優れた携帯性
引用:patagonia
さらにナイロンという素材の性質上、シワになりにくいため、折りたたんでバッグに入れておけるのもポイントだ。
モノによっては持ち運び用のポーチが付属するアイテムもあるので、季節の変わり目や天気が怪しい日の頼もしい相棒となるだろう。
ナイロンジャケットの種類は?
一口にナイロンジャケットと言っても、その種類はさまざま。そこで本項目では、その代表格である「トラックジャケット」「シェルパーカー(ウインドブレーカー)」「コーチジャケット」「アノラック」について解説する。
トラックジャケット
引用:Nike
陸上競技の「トラック」が名前の由来とされる、スポーツ選手がトレーニング時に愛用する上着のこと。
そう聞くと“運動着”というイメージになるかもしれないが、80〜90年代のストリートシーンでファッションに取り入れられ、いまも根強い人気を誇る、れっきとした“おしゃれ着”。
しかしサイズ感を間違うと一気に野暮ったくなるので、大きすぎず小さすぎない、トレンドの「ちょいオーバーサイズ」をセレクトするのが着こなしのコツだ。
シェルパーカー(ウインドブレーカー)
引用:BEAMS
「マウンテンパーカー」と呼ばれることもある、薄手のフード付きアウターのこと。
なにか明確な定義付けが存在するワケではないが、山でも使えるように「雨風から身を守れる、防水性・防風性」「汗をかいても蒸れにくく快適に過ごせる、透湿性」などを追求したモデルが多く見られる。
前述の「トラックジャケット」と比べると、黒やネイビーといったシックな色味のほか、アースカラーのアイテムもグッと増えるため、大人っぽく着こなしたい人は特にこちらがおすすめだ。
コーチジャケット
引用:BEAMS
アメフトのコーチが着用していたアウターがルーツと言われるアイテム。ヒップホップのアーティストをはじめとする著名人が好んで着用したことをきっかけに、ストリートへと浸透した。
特徴としては、①「襟付きであること」②「裾にドローコード(絞るための紐)が付いていること」③「体型が目立ちにくいボックス型をしていること」などが挙げられる。
春秋用のライトアウター仕様のものが基本だが、中には裏地にフリースを配した冬用アイテムも存在するので、購入の際はよく調べることが大切だ。
アノラック
引用:BEAMS
カナダ北部やグリーンランドといった、雪の降る地域の先住民・イヌイットの衣服がルーツとされる「アノラック」。現代では、防寒性・防水性・防風性などのあるフード付きジャケットのことを指し、登山やキャンプといったアウトドアシーンで着用されることが多い。
胸のあたりまでしかないフロントジップが特徴で、プルオーバーフーディのように頭から着用するタイプのアウターだ。また、大きなポケットを備えたアイテムが多く、手ぶらで出かけられるのもこのアイテム魅力と言えるだろう。
おすすめナイロンジャケット16選
パタゴニア メンズ トレントシェル 3L ジャケット "ベイスン グリーン"
「どの国の言語でも簡単に発音ができる言葉」として、その名が付けられた「パタゴニア」。これはクライマーであったイヴォン・シュイナード氏による"鍛冶屋のまねごと"からスタートした、アメリカで創設されたアウトドアブランドだ。
環境保護への積極的な取り組みで知られる同社のシェルパーカーは、表面生地に100%リサイクル素材を使用している。もちろん特徴はそれでけではなく、高い防水性&透湿性を備えているうえフードは2通りに調整可能。さらに首に当たる部分にマイクロフリースを配したことで、肌触りは快適そのもの。
ザ ノース フェイス マウンテン ライト ジャケット(メンズ) "アンテロープ タン"
サンフランシスコの一画に「ザ・ノースフェイス」という、登山用品を専門に扱う小さなショップが誕生したのは1966年のこと。ダグラス・トンプキンス氏が数千ドルの資金をもとに始めたこのお店は、いまや世界的アウトドアブランドへと成長した。
そんな同社が得意とする、肩部分の切り替えを用いたアイコニックなシェルパーカー。GORE-TEXを2層構造で採用したり、フロントをダブルフラップ仕様にしたりすることで、高い防水性を確保している。ブランドロゴは正面の左胸のあたりと、背面の右肩あたりの二箇所に。
アークテリクス ビームス ベータ ジャケット "マルチ"
1989年、カナダのノースバンクーバーからその歴史をスタートさせた「アークテリクス」。各種アイテムに記された特徴的なロゴマークは「始祖鳥(アーキオプテリクス)」の化石がモチーフだと言われている。
同社とセレクトショップ「ビームス」とのコラボアイテムは、「ベータジャケット」をベースに独自のカラーデザインを構築。耐久性・防水透湿性・防風性に優れ、軽量で柔らかくしなやかな着心地であるうえ、着用時の高い静音性が売りの自信作だ。
コロンビア ステュアートトレイルジャケット
via:columbiasports
オフィスの近くを流れていた「コロンビア川」がブランド名の由来とされる、1938年生まれの老舗「コロンビア」。創業者であるポール・ラムフロム氏は、それまでドイツでシャツの縫製工場を経営していたが、アメリカ・オレゴン州に家族と共に移り住んで事業を始めたそうだ。
タウンユースとしても使いやすいマルチカラーのジャケットは、ブランド独自の防水透湿機能「オムニテック」を搭載。快適で耐久性にも優れた「2.75レイヤー」は2レイヤーと3レイヤーのメリットを併せ持った、抜群の使い勝手がうれしい。
マムート アルトガイドHSフーディジャケット
via:mammut
1862年のスイスで誕生したアウトドアブランド「マムート」。社名はドイツ語で「マンモス」を意味し、気候変動によって絶滅したそれは、積極的な環境保全に取り組む同社のトレードマークにも採用されている。
ネイビー&ブルーのシックなフーディは、ストレッチが効いているのに堅牢で、さらに防風・防水性能に優れたスグレモノ。軽いハイキングはもちろん、本格的な山登りにも使える頼れるアイテムだ。さらに、再生可能な天然原料を採用しているところも見逃せない。
デサント レインジャケット
via:descente
スキーウェアの開発からその歴史をスタートさせた、日本のブランド「デサント」。下方向に伸びた3本の矢印ロゴは、スキーの基本技術である「直滑降」「斜滑降」「横滑り」を表現している。
左右に止水ジップポケットを備えたレインジャケットは、3層構造の軽量耐水生地を採用&シームテープ加工を施した本格派。腕を上げても裾部分が持ち上がりにくいパターン設計のため、アウトドアシーンに最適な一品だ。持ち運びに便利な収納袋付き。
タトラス ラフ
「機能性」「洗練されたデザイン」「唯一無二」といった普遍的な3つのテーマに基づき、2006年の秋冬シーズンからスタートしたイタリアのブランド「タトラス」。"上質で心地よい時間を過ごすこと"をコンセプトに、アイテム作りを続けている。
撥水加工が施されたフーディは「裏地なし仕様」のため、軽い着心地がポイント。フロントに設けられた2つの大きなポケットは、実用的でありながらデザイン要素も兼ね備えているため、手ぶらで街に出かける際にぴったり。
ケーウェイ × ユニバーサルワークス アミアブル ウォーターゲート ベイ UW
via:k-way
本国フランスでは「レインウェアの代名詞的存在」として広く知られている、ブランド「ケーウェイ」。折りたためるうえ軽くて防水性に優れ、さらにオシャレなアイテムが特徴だ。
英国ブランド「ユニバーサルワークス」とのコラボで生まれたナイロンジャケットは、深いブルーのボディの中央を走るビビッドなテープが目を引く一品。摩擦・摩耗に強い生地を使っているため、長く愛用できるのもうれしい。
シュプリーム チャンピオン トラック ジャケット "ダーク レッド"
1919年、アメリカ・ニューヨークで創業した「チャンピオン」。妥協を許さない徹底した品質管理に裏打ちされた最高水準のクオリティと洗練されたデザインがポイントで、アメカジの王道ブランドの一つに数えられる。
「シュプリーム」とのコラボアイテムとなる本作は、真っ赤なフロント面のド派手さもさることながら、注目なのは背面の大胆なデザイン。左肘部から背面、右肘部にいたる広範囲にプリントされたチャンピオンロゴが、インパクト大の仕上がりとなっている。
エアジョーダン パタ トラック ジャケット "マルチ"
南アメリカ・スリナム語で「シューズ」を意味する言葉が由来のブランド「パタ」。オーナー2人が満足できるスニーカーブティックが地元アムステルダムにはなかったことが、誕生のきっかけとなった。
「エアジョーダン」との合作となるジャケットは、大胆なカラーリングが目を引く一枚。しかしインパクトのみを重視した突飛な派手さではなく、黒・茶・グレーといった落ち着いた色味を組み合わせているため非常に合わせやすい。
ナイキ × ドレイク ノクタ トラック ジャケット "ブラック"
カナダ出身の人気ラッパーである「ドレイク」と、「ナイキ」のコラボレーションコレクション「NOCTA(ノクタ)」。この名は、彼が創作活動を夜中に行うことが多いため「ノクターナル=夜行性」にちなんでつけられたそうだ。
「アーティストの地道な努力を尊重する」というコンセプトに基づいてデザインされたトラックジャケットは、ゴールドに近い黄色が漆黒のボディにくっきりと映える。胸元および袖口に小さく配されたナイキロゴ・ノクタロゴもイエローで、控えめながらも主張している。
シュプリーム ザ ノース フェイス テープド シーム シェル ジャケット "タイムズスクエア"
おなじみの"ボックスロゴ"が人気の「シュプリーム」。いまや当たり前のこととなった「ドロップ(数量限定アイテムのアナウンスを発売直前に行い、店前に長い行列を生み出して話題を呼ぶ販売方法)」の先駆け的ブランドとも言われている。
「ザ ノースフェイス」とのコラボとなった、全面にプリントされたタイムズスクウェア柄と縦に4本並んだ止水ジップが目を引く一枚は、完全防水仕様を実現するなど機能性も充実。その他、左袖に「時計を見る用の小窓」を設けるなど、遊び心たっぷりの演出がニクい。
スニダンで「シュプリーム ザ ノース フェイス テープド シーム シェル ジャケット "タイムズスクエア"」をもっと見る
アンディフィーテッド シェル ジャケット - 40050 "ブラック"
縦に4本・斜めに1本のラインで構成された「勝利」を意味するロゴデザインが印象的な、LA発のブランド「アンディフィーテッド」。アメリカ同時多発テロから丸一年後の2002年9月11日に、スニーカーショップとしてオープンした
一重仕立てのライトなナイロン素材を用いたパーカーには、前後にメッシュのベンチレーションを採用。風通しよく、快適に着ることが可能だ。
コム デ ギャルソン コーチ ジャケット2 "ブラック"
東京生まれの女性ファッションデザイナー・川久保玲氏が手がける「コム デ ギャルソン」。1969年に誕生した同ブランドだが、その名前は「少年のように」という意味のフランス語に由来する。
フロントはシンプルなブラックのボディだが、バックに大きくロゴを配置。また、リバーシブル仕様ではないものの、内側にはブランドからのメッセージと思しき言葉が刻まれている。
ヒューマン メイド アンダー カバーラスト オージー 2 コーチ ジャケット "カーディナル"
1990年にデザイナー高橋盾氏が立ち上げた「アンダーカバー」。そして"The Future Is In The Past"をコンセプトに、2010年にニゴー氏が生み出した「ヒューマンメイド」。どちらも日本を代表する、ストリートブランドだ。
そんな高橋氏とニゴー氏は90年代初頭、雑誌『宝島』にて毎号コラムを執筆していた。その連載コラム名および、当時2人が手がけていたオリジナルブランド名が「ラストオージー ツー」。本作は、20年以上の時を経て復活した「ラストオージー ツー」コレクションのひとつとなっている。
スニダンで「ヒューマン メイド アンダー カバーラスト オージー 2 コーチ ジャケット "カーディナル"」をもっと見る
パレス デトロイト タイガース ニュー エラ コーチ ジャケット "オレンジ"
1920年生まれの老舗ヘッドウェアブランド「ニューエラ」。創業から100年以上経ったいまでは、MLBで唯一の公式選手用キャップのサプライヤーとして広く知られている。
こちらは同社と、英国発のスケートブランド「パレス」を含むトリプルネームのスペシャルな一着。ビビッドなオレンジボディの背面には、MLB球団である「デトロイトタイガース」とパレスのロゴが。遠くからでもパッと目を引くアグレッシブな一着だ。
ナイロンジャケットを使ったコーデ3選
ブラックのジャケットの裾から、インナーの白Tをチラ見せした"ほぼオールブラックコーデ"。パンツ&スニーカーも黒にして統一感を持たせつつ、ほんの少しの白要素を加えることで全体にメリハリを生んでいる。
ジャケットとパンツをライトブルーで揃えた、爽やかな冬コーデ。スニーカーと首元のシャツが淡い色合いのため、全身がボケた印象にならないようにブラックのニット帽でコーデをぎゅっと引き締めて。
ビッグシルエットのジャケットに、同系色&同系素材のカーゴパンツを合わせたアクティブコーデ。白スニーカーでクリーンな雰囲気を出しつつ、柄物ハットで遊び心もアピール。
おわりに
ナイロンジャケットの代表タイプ4種の解説と、おすすめアイテム16種を紹介した本記事。内容をしっかりと頭に入れて、ナイロンジャケットデビューしてみてはいかがだろうか。