「MA-1」のおすすめブランド13選!王道フライトジャケットの歴史や選び方も徹底解説|コラム

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「MA-1」のおすすめブランド13選!王道フライトジャケットの歴史や選び方も徹底解説|コラムについて

ミリタリーやアメカジに欠かせないキング・オブ・フライトジャケット「MA-1」。他にはない独特のデザインやシルエット、近年の90’sリバイバルの影響も追い風となり、さらに人気が加速している注目アイテムだ。

しかし、今や誰もが知る定番アイテムとなり、本格的なミリタリーブランドからストリート系までさまざまなアイテムが展開されているものの、いざ買おうと思ったときには「結局どれを選べばいいか分からない」なんて方も多いのではないだろうか。

そこで本記事では、アイテムの選び方やおすすめブランドをご紹介。いまさら聞けない「MA-1とは?」という疑問を解消しつつ、その誕生からファッションアイテムへ進化した歴史も併せて徹底解説していく。

目次

そもそもMA-1とは?誕生の歴史を紐解く

ミリタリーファッションの代名詞的存在である「MA-1 フライトジャケット」。現在は「MA-1」という短い愛称で親しまれているが、本来の正式名称は「ジャケット・フライング・メンズ・インターミディエイト・タイプ MA-1」。この名称が示す通り、インターミディエイト ゾーン(中間域)と呼ばれる-10〜10℃で着用するフライトジャケットとしてMA-1は誕生した。

そんなMA-1の起源は1944年頃に遡る。1940年代のアメリカ空軍パイロットたちはレザージャケットを着用していたが、プロペラ機からジェット機が空軍のメインに切り替わったことにより、低温の中での飛行が求められた。その状況下では耐水性の低いレザージャケットが役に立たなくなってしまい、軽量かつ保温性に優れる高密度のナイロンツイル素材が採用されることに。そこで誕生した「B-15フライトジャケット」が、現在のMA-1の原型となる。

B-15の襟元には毛足の長いムートンファーがあしらわれていたが、パラシュート装備の邪魔になるということで、これを排除。1949年から1950年にかけて、アメリカ空軍および海軍のパイロットとフライトクルーに新しいフライトジャケットとして支給されたのが、B-15のファーを無くしたデザインのMA-1だった。

ファッションアイテムとしてMA-1が浸透したワケ

なぜ、アメリカ軍の装備のひとつであったMA-1がファッションアイテムとして浸透したのか。

70年代に入ると、退役した軍人には「自身のフライトジャケットを持ち帰っても良い」という許可がおりていたこともあり、その機能性の高さから街着として多くの人々が愛用していた。その頃より軍の放出品が店に並ぶようになり、寒冷地に対応する保温性や機能性も相まって、民間人の洋服として受け入れられるようになっていったんだとか。

日本でMA-1に火が付いたのは、1986年のヒット映画『トップガン』の存在が大きい。劇中にMA-1自体は登場しないものの、登場人物が着用していたようなアウターを着て闊歩する若者が街中に溢れ、MA-1を含めたフライトジャケットブームが到来。その後、東京・渋谷で流行した「渋カジ」や90年代の「裏原」ブームでも多く着用され、ファッションアイテムとしての地位を確固たるものにしていったのである。

工夫が凝らされたMA-1の魅力。基本のディテールを解説

アメリカ軍で正式採用されるほどの実績を持つMA-1は、軽量かつ高い保温性&耐水性などの機能面に加えて、デザインやシルエットも魅力的。リブネックにショート丈、動きやすいゆったりとしたサイズなど、他のジャケットにはない唯一無二のデザインで、ミリタリーからアメカジ、ストリートまで、スタイリングを格上げしてくれる。

左袖にはペンケースとタバコを入れるためのシガレットポケットを配置。フロント両サイドのポケットは、あえて斜めにつけられ、さらにスナップボタンを採用することで収納アイテムが落ちにくい仕様に仕上げた。

冷気の侵入を防ぐため、ジッパーの内側にはウインドフラップを設置したり、襟・袖先・裾はすべてリブ仕様にするなど、細かな部分に保温性を高める工夫が凝らされている。

裏地に使用されている鮮やかなレスキューオレンジは、単なるデザインではない。不時着してしまったパイロットがMA-1を裏返し、オレンジの面を表にすることで、上空からの視認性を高めて発見・救出の確率が高まるというワケ。

一見シンプルなデザインのMA-1だが、本格的なミリタリーアイテムならではのこだわりのディテールが採用されている。これらを理解しておくことで、MA-1の魅力が再確認でき、選ぶのも楽しくなるはずだ。

MA-1の賢い選び方

定番化したMA-1は、さまざまなブランドから多種多様なデザインが登場している。ここでは、ベースとなる基本のカラーやデザイン、シルエットを押さえつつ、MA-1の選び方を伝授していこう。

カラー

MA-1の基本カラーは、セージグリーン。これは、パイロットたちが地上で行動する際に、周囲に溶け込みやすい色として採用された歴史がある。MA-1といえばこのセージグリーンが基本だが、最近では他のフライトジャケットに採用されているミッドナイトブルーに加え、シックなブラック、温かみのあるバーガンディなどカラバリも豊富に。本格的なミリタリーファッションを楽しむのであればセージグリーン一択だが、周りと被りたくない方、モダンなスタイリングを求めている方は、他のカラーも視野に入れてみるといいだろう。

デザイン

今や王道のミリタリーブランドだけでなく、ストリートブランドからも展開されているMA-1。本来の飽きの来ないシンプルなデザインのモデルをはじめ、ブランドを象徴するロゴやデザインを大胆にあしらったモデルなど、ストリートで映える印象的なデザインも多い。

正統派のMA-1スタイルを楽しみたい方は、忠実にディテールを表現したミリタリーの王道ブランド。遊び心を加えたハイセンスなMA-1なら、ストリートブランドやコラボモデルをチェックすると、自分のスタイルに馴染む1着が見つけやすい。

シルエット・丈感

全体の雰囲気を左右するシルエットや丈感。MA-1は、袖や胴体がゆったりとしているラフなシルエットが基本だが、近年ではモダナイズされ、すっきりとしたシルエットのものや日本人向けのアレンジモデルも展開されている。

リラックスフィットが隆盛を極める昨今だが、MA-1に関しては着丈にこだわるのがおしゃれに着こなせるかの分かれ道。自分の腰の高さより着丈が下にくるものだと、野暮ったく、だらしない印象になってしまうため、着丈が長くなりすぎないものを選ぶのがベターだ。

定番ブランドからストリートまで。MA-1 おすすめブランド13選!

1.Supreme | Globe MA-1

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「シュプリーム」から登場したMA-1は、ミリタリーウェアの代表格「アルファインダストリーズ」のモデルをベースに、東京・千駄ヶ谷を拠点とする「葵産業」が手掛けた刺繍を採用している。「グローブ(地球)」やアジアのナイトストリートを彷彿とさせるような鮮やかなネオンサインを背面に刺繍。シガレットポケットには、シュプリームの赤タグを配した。フロントはいたってシンプル、背面は一度見たら忘れられないカラフルでユニークなデザインが施されているので、インパクトたっぷりのMA-1を求める方におすすめ。

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2.PALACE × PEZ | PEZMAN MA1 JACKET

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ロンドンのスケーターブランド「パレス」が、80年代後半から90年代のイングランドで栄えたレイヴ&クラブカルチャーの伝説的アーティスト「Pez(ペッツ)」ことスティーブン・ペリーとタッグを組んだコラボモデル。当時のレイブファッションに欠かせないMA-1に、サイケデリックなプリントを施した。左袖のポケットにはペッツの頭文字である"P"のチャームが付属。袖口、裾のリブを細めにすることで、ふっくらとしたボリュームのあるシルエットに。セージグリーンとは一味違う、深みのあるオリーブカラーも魅力的なポイント。

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3.Stussy × CDG | MA-1 Jacket

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生誕40周年を迎えた「ステューシー」を祝して実現した、「コムデギャルソン」の別ライン「CDG」とのコラボMA-1。背面には、ステューシーを象徴する地球ロゴ、サーフロゴ、ラスタロゴに、ステューシーの40周年を意味する「1980-2020」とCDGのロゴを配置。フロント下には、大きめのコラボタグが付いているのも見逃せないポイントだ。通常のMA-1に比べて、すっきりとしたシルエットなので、クリーンに着こなせる。

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4.ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB × Alpha Industries | MA1 Jacket

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アルファインダストリーズと、ロサンゼルスを拠点とするストリートブランド「アンチソーシャルソーシャルクラブ」とのコラボMA-1。ASSCを象徴するウェーブロゴに桜や蝶の刺繍をちりばめ、左袖には"I STILL FEEL THE SAME"とプリントされたピンクのタグをプラス。裏地は、インパクトのあるピンクの迷彩で仕上げられており、リバーシブルで着用可能。個性的なMA-1を探している方に最適。

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5.WIND AND SEA x MINEDENIM | Reversible MA-1

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スタイリストやカメラマンなど、幅広く活動する熊谷隆志氏がクリエイティブディレクターを務める「ウィンダンシー」と、スタイリスト野口強氏の手掛けるデニムブランド「マインデニム」の5周年を記念して作られた1着。表地には高密度撥水ツイルを採用し、裏地にはマインデニムが独自開発した再生繊維デニムを使用。リブには深みのあるブラウンを採用した絶妙なコントラストでコーデを格上げする。シガレットポケットのタグには、洗練されたグレーカラーのタグをオン。フロント、背面とともに反転させたロゴを施し、シンプルながらも個性が光るモデルに仕上がった。

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6.ALPHA INDUSTRIES | MA-1 フライトジャケット Japanスペック

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via:edwin-mall

これまで紹介したモデルの中にも何度か登場しているMA-1のパイオニア的存在「アルファインダストリーズ」。前身となる「ドブス インダストリーズ」の時代に、米国防省からミリタリージャケットの見直しを依頼され、厳格に定められたミルスペック(軍用規格)に応じた完璧なプロダクトを生み出すことで、MA-1の製造をスタート。1960年代半ば以降は、米軍にMA-1を納入する最大のコンストラクターとなった。

数あるモデルの中でも、特に人気を誇るのが王道の中綿タイプのMA-1だ。こちらのモデルは、アルファ定番のMA-1のディテールはそのままに、サイジングを日本向けに変更。US規格のモデルよりもすっきりと着こなせるシルエットにアレンジされている。左袖のポケットには、アルファを象徴する取り外し可能な赤タグをプラス。初めてMA-1を取り入れる方、すっきりと着られる本格的なモデルが欲しい方にチェックしてほしい1着だ。



7.AVIREX | MA-1 COMMERCIAL

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via:us-onlinestore

1986年に大ヒットした映画『トップガン』でアイテムが着用されたことにより、知名度を上げたアメリカのミリタリーブランド「アヴィレックス」。50年代中期から約30年にわたって使用されてきたMA-1の中でも、現代に受け継がれる象徴的なルックスを誇る60年代当時のモデルを再現した。目を引くレスキューオレンジのライニングとフラップ付きポケットを配した一般向け(COMMERCIAL)仕様。ジップはブラックで仕上げ、モダンな雰囲気を演出する。以前のモデルよりも身幅、アームホールにゆとりを持たせ現代風にアレンジ。定番のセージグリーンやシックなブラック以外に、シルバー、エンジ、タンなどの変わり種もラインアップしている。



8.HOUSTON | 50316 MA-1 FLIGHT JACKET

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via:union-netstore

日本で初めてオリジナルのフライトジャケットを生み出したミリタリーファッションの老舗「ユニオントレーディング(旧マキノ商事)」のブランドである「ヒューストン」。高品質でありながらコスパが高いと、ミリタリー好きから支持を集める人気ブランドだ。ヒューストンの「50316 MA-1」は、表地にナイロン100%のヘビーナイロンツイルを使用。絶妙な光沢感と重厚感を生み出し、男心を掴む武骨な雰囲気を醸し出す。ジッパーには、オリジナルを彷彿とさせるIDEAL社のマッドブラックのジップを採用し、レザーの引き手で経年変化も楽しめる。細かな部分までこだわりを感じさせる日本ブランドらしい1着だ。



9.BUZZ RICKSON'S | Lot No. BR14900 / Type MA-1 “ALBERT TURNER & CO., INC.”

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via:toyo-enterprise

フライトジャケットの歴史と誇りを追及するブランド「バズリクソンズ」。こちらのモデルは、1950年代のB-15Cと初期のMA-1の供給に尽力したコントラクターとして高い知名度を誇る「アルバートターナー」モデルの復刻版だ。左肩にはポイントになる"US AIR FORCE"のロゴを配置。ファスナーの耳の部分には他のモデルとは異なるベージュカラーを採用しているのもこのモデルならでは。ライニングもレスキューオレンジではなく、セージグリーンで仕上げたモダンなデザインで、大人っぽくMA-1を取り入れたい方にうってつけ。



10.WAIPER.inc | MA-1フライトジャケット MIL-J-8279モデル

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via:waiper

「ワイパー」は、現在入手困難となった過去の名作を現代に蘇らせることをコンセプトにスタートしたブランド&ショップ。1950年初期に着用されていたMA-1の最初期型「MIL-J-8279」を忠実に再現し、しっとり重みのあるナイロン素材に仕上げた。縫製も絶妙なパッカリング(縫い合わせ部分のシワ)が生まれるように工夫したりと、細かなディテールを表現することで本格的な佇まいに。アームホールを絞り、着丈を長めにしたシルエットですっきりと着こなせる。



11.UNDERCOVER × fragment design × ALPHA INDUSTRIES| US2C4292

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via:undercoverism

愛称"ジョニオ"でその存在が広く知られる高橋盾氏により、1990年に設立された日本のブランド「アンダーカバー」。こちらは「フラグメントデザイン」「アルファインダストリーズ」とのトリプルネームアイテムで、シガレットポケット周りと左腕裏の一部をレザーに切り替えたインパクト大の一着。さらにリバーシブル仕様なため、その日の気分に合わせてストライプ柄の面を表にしたシックな着こなしも可能となっている。



12.TATRAS | OSODO

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via:tatras-official

2007年より活動を続けるイタリア・ミラノのブランド「タトラス」。洗練された大人のダウンジャケットが人気の同社からは、MA-1タイプのダウンがリリースされている。オールブラックにシルバーのジップとボタンが映える上品なビジュアルとは裏腹に、撥水加工を施した機能的なアイテムだ。寒い冬でもショート丈のミリタリーアイテムでキメたい!という人にはうってつけの一着と言えるだろう。



13.Sonny Label | ライトMA-1ジャケット

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via:urban-research

「ゆったりと流れる時間の中で過ごすあたり前の日常」がコンセプトの「サニーレーベル」は、セレクトショップ「アーバンリサーチ」から独立したブランド。薄手で軽い着心地が特徴のMA-1は、ポリエステル100%製ながらもまるでコットンのような風合いのある生地感がポイントだ。優れたコストパフォーマンスでありながら、袖・裾のリブやシガレットポケットといった"MA-1ならでは"のディティールは健在なので、ミリタリーアイテムの入門にぴったり。



おわりに

長い歴史を持つ本格派ながら、現代のスタイルにも馴染むMA-1。ワードローブに加えれば、活躍すること間違いなしの1着だ。一点投入でこなれ感が出るデザインは勿論、軽量かつ本格的な寒さにも対応する機能面の高さも魅力と言えるだろう。

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