ザ ノース フェイスの定番ダウン「ヌプシ」とは。歴史・種類・人気モデルを紹介！｜コラム

ザ ノース フェイスの定番ダウン「ヌプシ」とは。歴史・種類・人気モデルを紹介について

アメリカ発の老舗アウトドアブランド「The North Face(ザ ノースフェイス)」の言わずと知れた、名作ダウン「Nuptse Jacket(ヌプシジャケット)」。元々はアウトドア向けに開発されたが、90年代のヒップホップシーンから火がつき、現在はストリートシーンでも定番となっているダウンジャケットだ。今回はそんなヌプシジャケットの魅力や歴史、おすすめモデルなどを紹介する。

ザ ノース フェイスの定番ダウン「ヌプシ」とは？

引用：The North Face

・ザ ノース フェイスの歴史

1966年にアメリカ・サンフランシスコで創業したアウトドアブランド「ザ ノース フェイス」。登山において最も寒いルートである「ノースフェイス(訳：北壁)」をブランド名に用い、その名に違わぬよう、厳しいフィールドシーンでも快適に過ごせるプロダクトを展開してきたブランドだ。90年代からはニューヨークのヒップホップシーンでも人気となり、その後ファッションシーンでも定番ブランドとして定着していった。現在はハイブランドとのコラボなども行っており、登山家だけなく世界中のファッション好きをも虜にするブランドへと成長している。

"ヌプシ"が歩んだ歴史

ノースフェイスの中でも特に高い知名度を誇るのが「ヌプシ ジャケット」だ。1992年、吸汗・保温・断熱・防風の機能を持ち、生きるか死ぬかの山道"デスゾーン"に対応できるアウトドアジャケットとして販売をスタート。90年代後半から2000年代にかけて、アメリカではヒップホップクルー、日本では安室奈美恵などのカルチャーの体現者がファッションアイテムとして着用したことをきっかけに、ストリートシーンに大きく浸透していく。2022年に生誕30周年を迎え、これからの飛躍にも注目が集まるアイテムだ。ちなみにヌプシという名称は、ヒマラヤ山脈エベレスト南西に連なる山嶺"ヌプツェ"からとられている。

ヌプシジャケットの特徴

今ではファッションアイテムとして定着しているダウンジャケットのヌプシだが、元々はアウトドアウェアということで、機能性も高いアイテムだ。ここからはヌプシのシルエットやディテールを見ていこう。

【こだわりのシルエット】

引用：The North Face

ヌプシがファッションシーンで人気である理由の一つに、特徴的なシルエットがある。身幅が大きく、身丈が短めというシルエットは昨今とのトレンドとマッチしており、トレンドのワイドボトムスとの相性も良い。ちなみにシルエットは度々マイナーアップデートがあり、国内モデルは2022年秋冬シーズンに、身幅と袖丈を2サイズ大きく、着丈を1サイズ長くし、よりトレンドを踏まえたバランスの良いシルエットに調整された。

【高い保温性】

引用：The North Face

元々、ヌプシは極寒地に対応するために作られたこともあり、ダウンジャケットとしても優秀。ヌプシのシルエットを特徴づけるほどのたっぷりとしたダウンが封入されており、保温性が高い。90年代のヒップホップシーンで受け入れられたのも、氷点下を下回るニューヨークの気候に対応できたからだと言われているほどだ。

【ビルドインのフード】

引用：The North Face

スタンドカラーの襟元にはフードが収納されているのもヌプシの特徴だ。フードを被れば、雪や小雨にもすぐに対応できる。

【サスティナブル】

引用：The North Face

国内で展開されているヌプシは、2018秋冬コレクションから、内容物にリサイクルした羽毛”グリーンダウン”を使用するようになった。また、2022秋冬からは表地・裏地にもリサイクル素材を採用。時代にあわせ、より環境に配慮した素材にアップデートされている。

ヌプシジャケットの種類

ここまで紹介したヌプシジャケットのディテールは、ゴールドウィン社が展開する日本規格のものについてだ。ただ、実はアメリカや韓国などには別規格のヌプシが存在する。ディテールやスペックが異なるものが展開されているため、ここではその違いを紹介する。

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【ヌプシジャケット(日本規格)】

日本企画は1996年に展開されたヌプシジャケットをベースに、ディテールを現代仕様にアレンジしたアイテムだ。内容物には”グリーンダウン”を採用している。

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【1996 ヌプシジャケット(アメリカ規格)】

アメリカで発売されている「1996 ヌプシジャケット」は、内容物には700フィルパワーのダウンを使用しており、袖口には高い保温性(フィルパワー)を示す「700」が刺繍されているのが特徴だ。また、シルエットが日本規格よりも大きいため、購入する際には日本規格のヌプシよりワンサイズ下げるのがおすすめ。

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【1992 ヌプシジャケット (韓国規格)】

韓国規格の「1992 ヌプシジャケット」は、アメリカ規格と比べて、身幅が少し小さく、着丈が長い。ちなみに同モデルを展開する韓国のノースフェイスには街着を意識したWhite Label(ホワイトレーベル)というコレクションがあり、さまざまなデザインのヌプシがラインナップされている。

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おすすめモデル7選

ここからはスニダン編集部が厳選した人気7モデルを紹介する。

ヌプシジャケットを使ったコーデ

ここからはヌプシジャケットのおすすめコーデを紹介する。

【コラボ × コラボで合わせたカジュアルコーデ】

カラフルなカウズとのコラボアイテムに、Union(ユニオン)とNike(ナイキ)がコラボしたAir Jordan 4(エアジョーダン4)を合わせたコーデ。カラフルなヌプシのカラーをAJ4で拾うことで、まとまった印象に仕上げているのがポイントだ。

【他アイテムのカラーを活かしたスニーカーコーデ】

ヌプシジャケットの色味をあえて単色にし、他アイテムの色味を強調したコーデ。A Ma Maniere(ア マ マニエール)とナイキのコラボエアジョーダン1のカラーとフーディのバーガンディが映えている。パンツとヌプシジャケットの柄を合わせていることもポイント。

【シューレースを合わせたカラーコーデ】

紫のヌプシジャケットをシューレースのカラーで拾ったコーデ。ジャケットの色味を合わせることで、まとまりのあるコーデに仕上がっている。

"ヌプシ"は他にもある

余談だが、ヌプシはジャケット以外にも多彩なラインナップの展開がある。例えば、ウィンターブーツやマフラー、手袋、アクセサリーなど、小物系も豊富だ。

おわりに

ノースフェイスの代表作である「ヌプシジャケット」。気になったらぜひスニダンでお気に入りの一着を探してみよう。

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