近年ファッションシーンでの注目度が上がっているのが、ヴィンテージパーカーだ。イェ(カニエ・ウェスト)氏やジャスティン・ビーバー氏が、ステージ上で着用している姿をSNSで見たことがある人も多いのでは。しかし、ヴィンテージは年々高騰しており、正直手が出しづらい価格だ。そこでおすすめしたいのが、各ブランドからリリースされているエイジドやウォッシュド加工のアイテム。
本記事では、シュプリームやステューシーなどのストリートブランドから、バレンシアガ、アワーレガシーまで、いま着たいヴィンテージ加工のパーカーをカラー別に紹介。色ごとの異なる褪色感やダメージ加工を見比べながら、秋冬に着たい一着を見つけてほしい。
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ダメージとフェードをより楽しめる【ブラック】
パーカーでついつい選びがちなカラーがブラックだが、ここにフェードやダメージ加工が加わると印象が大きく変わる。「アワーレガシー」は、均一なチャコール系の退色が特徴。袖口のダメージや後付けのフードなどヴィンテージらしいディテールを取り入れている。
「バレンシアガ」は、フロントのグラフィックがぼやけるほどの強烈なウォッシュド感を表現。立体的なシワ感まで再現しているのがユニークだ。古着の質感をリアルに追求した「バウワウ」のジップフーディーは、肩から袖周りが強く褐色しており、全体的にフェード感のあるデザインが魅力。
【ホワイト】は逆に汚れが"映える"?
ダメージや汚れが"映える"のがホワイト系のカラーだ。「シュプリーム × MM6」は、ボックスロゴのジップフーディーベースに、赤や黄、緑といった鮮やかなペンキ加工でアーティスティックな一着にアレンジ。他のカラーと違い、ボックスロゴも同色になっているのでモードで洗練された雰囲気だ。
ロゴやフード、肩、リブなどに汚れたような加工を施した「シュプリーム」のSロゴフーディーは、長年使い込んだようなリアルな加工が特徴だ。「ネイバーフッド × バウンティーハンター」は、古着特有の黄ばみを表現したオフホワイトのボディに、穴あきや破れといったダメージ加工をプラス。フロントのこすれたスカルグラフィックも相まって、パンキッシュな一着に仕上がっている。
【レッド】原色より加工ものの方がスタイリングに馴染みやすい?
原色では主張が強いと感じるレッド系も、加工が入ることでスタイリングに合わせやすくなる。「セントマイケル」のパーカーは、サンフェードのような、白味がかった絶妙な褪色レッドが目を引く一着。フロントに配された天使のグラフィックもかすれたような質感で、ヴィンテージスウェット特有の褪せ感を見事に再現した。
「ダブレット」のパーカーは、ジップ仕様の鮮やかなレッドボディに、オイル染みなどリアルな汚し加工を。使い込まれたワークウェアのようなデザインに骸骨のグラフィックを配しているのもユニークだ。「ナイキ × ステューシー」のコラボパーカーは、ピグメントダイ(顔料染め)を施した発色の良いハバネロレッドが特徴だ。こちらは特にエイジド加工などは施されていないが、洗濯を繰り返すことで表面の顔料が剥がれていき古着のような色褪せを楽しめる。
【ブルー・ネイビー】ヴィンテージ好き御用達。フェード感がわかりやすい鉄板カラー
ヴィンテージ市場でも特に人気が高いのがブルー・ネイビー系だ。「シュプリーム × MM6」のボックスロゴフーディーは、散りばめられたホワイトのペンキ加工と胸元の赤のボックスロゴのコントラストが際立つ一着。袖口のカレンダーロゴがボディと同色でまとめられたのも見逃せないポイントだ。
次に「シュプリーム」のステートジップフーディーは、ウォッシュ加工によって淡いサックスブルーへと退色しているのが特徴。袖に施されたオレンジのラインやフード裏のホワイトとのコントラストも相まって、90'sのスポーツウェアのようなポップな色合いを楽しめる。さらなる、褪せ感を求めるなら「セントマイケル × ベルベルジン」のパーカーがおすすめだ。濃紺のネイビーが長年の日光や経年変化で赤みを帯び、紫がかったときに出る「ナス紺」を再現している。首元のダメージ加工や胸元のうっすらと掠れたロゴプリントも相まって、半世紀の時を経た本物のヴィンテージスウェットのような表情が面白い。
おわりに
定番のモノトーンから鮮やかな色彩まで、ひとくちに「ヴィンテージ加工」と言っても、ウォッシュ、クラッシュなど、ブランドによってアプローチはさまざまだ。カラーごとの色落ちや経年変化、ダメージの違いに目を向けることで、パーカー選びの楽しみはさらに広がるはず。いつもと違った視点で、秋冬のパーカー選びに挑戦してみては。

