「Supreme(シュプリーム)」26FW Week3の目玉として、アメリカの写真家・映画監督ラリー・クラーク氏との最新コラボアイテムが登場する。ティーンのリアルを鮮烈に捉えた写真集『タルサ』や映画『KIDS/キッズ』などは、後のストリートカルチャーに多大な影響を与えた名作だ。今回は、氏の功績やシュプリームとの歩みを振り返りつつ、今週末発売の最新作から「WACKO MARIA(ワコマリア)」など他ブランドとのコラボ作までを一挙に紹介。今週末のリリースに先駆け、ストリート史に残る名作の数々をチェックしておこう。
1. 【ストリートのリアルを描いた異端児】ラリー・クラークとは?
1943年オクラホマ州タルサ生まれのラリー・クラーク氏は、写真家・映画監督としてストリートカルチャーに計り知れない影響を与え続けている人物だ。自身や地元の友人の過激な日常を記録した1st写真集『タルサ』(1971年)で写真界に強い衝撃を与えると、1995年には映画『KIDS/キッズ』で監督デビューを果たす。薬物や性に溺れるニューヨークのリアルな若者像をありのままに描いた同作は、映画界のみならずストリートシーンに不朽の名作として刻まれている。
Supremeとラリー・クラーク:カルチャーの根底で繋がる深い絆
シュプリームとラリー・クラーク氏はこれまで3度のコラボレーションを実施してきた。2005年には限定展開されたフォトカレンダーに加え、代表作『タルサ』のセンセーショナルな写真を落とし込んだTシャツやスケートデッキをリリース。『KIDS/キッズ』公開20周年の2015年には劇中の象徴的なシーンをプリントしたフーディーやTシャツ、スケートデッキを展開して大きな話題を呼んだ。
2017年には、2005年のカレンダー用アーカイブショットを使用したTシャツを限定リリース。そして、4度目のコラボが26FWで実現することとなる。
💡 TRIVIA
映画『KIDS/キッズ』のキャストには、草創期のシュプリームとも縁深いハロルド・ハンター氏やジャスティン・ピアース氏ら夭逝のスケーターたちが起用された。また、今回のルックにテリー役のレオ・フィッツパトリック氏が登場している点にも注目。
2. 撮り下ろしフォトも使用した最新コラボ作が9/5より発売
26FW Week3では、『タルサ』の表紙にも使われている象徴的な一枚や、今回のために撮り下ろした写真をフィーチャー。フード付きのヴァーシティジャケット、フーディー、ラグランT、Tシャツ、スケートボード、ビーンバッグに加え、フォトグラファーコラボならではのジンも展開する。過去作も入手困難な両者の最新コラボなだけに争奪戦が予想される。
3. WACKO MAIRAやWeberもラリー作品をフィーチャー
もちろん、シュプリーム以外のブランドもクラーク氏の名作『タルサ』や『KIDS/キッズ』を題材にしたアパレルを展開している。ワコマリアはスタイリスト・野口強氏主幸の「Stie-lo(スティーロ)」を交え、『タルサ』のモノクロフォトを全幅に落とし込んだアイテムを2021年に発売。『タルサ』が切り取るアウトローな日常と、ワコマリア特有のルードで色気のあるスタイルが見事に融合したコレクションだ。
ヴィンテージTシャツのスペシャリスト集団「Weber(ウェーバー)」は、『KIDS/キッズ』をフィーチャー。象徴的なロゴや同作の名シーンをモチーフにしたアイテムは、プリント手法やインクにまでこだわり、ヴィンテージマニアも唸る出来栄えとなっている。
おわりに
ラリー・クラーク氏が捉え続けてきたストリートの若者たちのリアルは、単なるファッションの枠を超え、時代が過ぎても色褪せないカルチャーの根幹として今なお強い輝きを放ち続けている。ワコマリアやウェーバーとのコラボを含むアーカイブをチェックしつつ、ストリート史に刻まれるであろう今週末のリリースに備えよう。


