「MM6 Maison Margiela(MM6 メゾンマルジェラ)」が、7月31日、大阪・心斎橋パルコに国内最大のフラッグシップストアをオープンした。このオープンを記念し、限定デザインのジャパニーズバッグが発売され、マルジェラファンの間で大きな話題となっている。
そこで今回は、世代や性別を越えて定番となりつつあるMM6とメゾン マルジェラの名作バッグたちをピックアップ。マルタン・マルジェラから始まり、ジョン・ガリアーノ、グレン・マーティンスへと続く「デザイナーの系譜」とともに、今選びたいバッグを紹介する。
Japanese Bag / MM6
MM6を代表する「ジャパニーズバッグ」は、創業者マルタン・マルジェラ氏の退任期にあたる2009年秋冬コレクションにて初披露された。デザインはマルタン本人ではなく、デザインチームによって考えられたと言われている。1997年にスタートしたMM6のアイデンティティである「ウィットと遊び」の精神と、メゾンの脱構築的な哲学を体現するアイコン的存在だ。
日本の「折り紙」から着想を得た三角形の折り目に、背面にはMM6を象徴する1本の白いステッチ...モデルによるが、底面のスナップボタンを留めるとマチが生まれる変形ギミックも面白い。時代や性別を越えて愛されるオールジェンダーな名作であり、現在は柔らかなレザー調ファブリックからメッシュまで多様な素材で展開されている。
5AC / Maison Margiela
ジョン・ガリアーノ氏就任後の2016年春夏コレクションに発表された「5AC」。名前はフランス語でバッグを意味する「sac」に由来し、「アノニミティ・オブ・ザ・ライニング(ライニングの匿名性)」というブランドコンセプトを色濃く反映した。通常は隠されるライナー(裏地)を表へ露出させ、引き出して折り返した構造が特徴だ。
ライナーを収めればシンプルなバッグ、外へ引き出せばボストンバッグのような見た目に変わる2WAY仕様。カレンダータグや4本の白いステッチなど、マルジェラ特有のディテールも備えている。高級感漂うデザインで、男女問わず使いやすいデザインも魅力。
Glam Slam / Maison Margiela
こちらもジョン・ガリアーノ時代の、2018年春夏コレクションで発表された「Glam Slam(グラムスラム)」。世界中の着こなしや旅行習慣の研究から生まれた「アンコンシャス・グラマー(無意識下の魅力)」をコンセプトに掲げ、ピロー(枕)のような柔らかいフォルムを表現している。
フランスの手縫いキルト手法「マトラッセ」を用いており、小型のショルダーからトートバッグまで幅広く展開。持ち方によって全体の印象が大きく変化する。そして、フロントにはカレンダータグを配置。レザーの重厚感が際立つ5ACとは一変して、丸みのある柔らかいデザインで、スタイリングのアクセントにもなるマルジェラらしい名作バッグだ。
Numeric / MM6
2023年に誕生した「ニューメリック」は、現サロモンのクリエイティブディレクターであるヘイキ・サロネン氏が在籍していたデザインチームが担当したシリーズだ。MM6の象徴である「カレンダータグ」をフロントに配置し、バックには定番の1本ステッチを配した、ブランドの特徴がストレートに伝わるデザインが特徴。
ポーチからバックパック、スリングまで様々な形やサイズで展開されているが、どのバッグでもこの意匠のおかげで一目でMM6と分かる。無駄な装飾がなく、どの型を選んでも普段のスタイリングに取り入れやすいモデルだ。
Box Bag / Maison Margiela
現クリエイティブディレクターのグレン・マーティンス氏の就任後である2026年春夏コレクションにて発表された「ボックスバッグ」。レザーに熱成形プロセスを施し、エッジを強調した建築的で直線的なフォルムが特徴だ。
ハンドバッグやショルダーとしての使用に加え、折りたたんでクラッチバッグのようにも持てる多目的な構造を採用。口元や背面にはブランドを象徴する4本ステッチが配置されている。ウィメンズ表記のモデルが多いものの、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインのため性別を問わず使いやすい。黒の大型モデルはモードなトートとして、小型モデルはアクセサリー感覚でスタイリングに取り入れてみてはいかがだろう。
おわりに
今回は、定番の「ジャパニーズバッグ」から「5AC」、アイコンの「グラムスラム」や「ニューメリック」、そして最新の「ボックスバッグ」まで、代表的なモデルを紹介してきた。デザイナーの変遷とともに振り返ると、時代が変わっても一貫してマルジェラらしい独創性が受け継がれているのを感じられるはずだ。
スニダンでも名作から最新作まで幅広く出品されているので、比較しながらじっくり吟味してみるのもよいだろう。自分のライフスタイルやスタイリングに合わせて、長く愛用できる一品を選んでみてほしい。











