NIGO®(ニゴー)氏が手がける「ヒューマンメイド」が、高橋盾氏の率いる「アンダーカバー」の全株式を取得し、連結子会社化することを発表。文化服装学院での出会いから37年、かつて伝説のショップ「ノーウェア」を共に立ち上げ、雑誌連載「ラストオージー」シリーズで若者たちを熱狂させた2人が、今再び手を取り合う。今回は、この歴史的買収を機に、アンダーカバーの名コラボを振り返る。
両者の"過去"と"今"をつなぐ"ヒューマンメイド"コラボ
お互いのアイデンティティへのリスペクトを感じる「ヒューマンメイド」コラボは、アンダーカバーを代表するモチーフの"目隠しベア"がハートを抱きしめる、愛らしいグラフィックのTシャツやスウェットなどを展開。さらに、裏原宿カルチャーの伝説の起点となった雑誌連載"LAST ORGY 2"の名を冠したTシャツやスタジャンなども並ぶ。当時の熱狂を知る世代から現在のストリートヘッズまで、あらゆるファンを魅了するラインナップだ。
カルチャーのオマージュから変形パンツまで網羅する"シュプリーム"コラボ
数ある「シュプリーム」とのチームアップの中でも、ヒップホップグループ「パブリック・エネミー」をフィーチャーしたコレクションは要注目だ。2018年春夏にリリースされたこれらのアイテムは、名盤『Fear of a Black Planet』のアートワークを全面に施したフーディーやアウターをはじめ、お馴染みのターゲットロゴを配したTシャツやレーヨンシャツなどがラインナップ。
近年では、2023年春に5年ぶりとなる待望のコラボが実現。アラビア文字でメッセージを刻んだシャツや、チェックシャツを腰に巻いたようなフェイクレイヤード仕様のデニムパンツなどがリリースされた。いずれも、シュプリームとアンダーカバーのカウンターカルチャー精神が深く共鳴した仕上がりとなっている。
着脱ギミックやトライアングル柄の刺繍で"リーバイス"のデニムを再構築
「リーバイス」とのタッグでは、アンダーカバーの立ち上げ35周年を記念したコレクションが記憶に新しい。1998年に発表された秋冬コレクション"Exchange"期から着想し、ファスナーによる各パーツの分解・組み合わせを可能にした2ndタイプのトラッカージャケットや、2003年の春夏コレクション"SCAB"期のトライアングル柄を刺繍した1st型のタイプトラッカージャケット、501®などを展開。普遍的なワークウェアにアーカイブデザインを融合させ、アンダーカバーらしい見事な再構築を披露した。
スニーカーシーンでも異彩を放つ"ナイキ"コラボ
アパレルだけでなく、「ナイキ」とのコラボスニーカーの数々も見逃せない。ヒールに架空のバスケットボールリーグを意味する"UBA"のロゴを配したダンク ハイや、「サカイ」とのチームアップにより誕生したトリプルコラボのLD ワッフルも、独創的なレイヤードソールで大きな話題を呼んだ。
さらに、80年代のランニングシューズに近未来的なヒールクリップを融合させたデイブレイクや、バラの刺繍と極厚のソールユニットが存在感を放つオーバーブレイクなど、クラシックなモデルにアンダーカバーらしいエッジの効いたエッセンスを注入。ブランドの持つダークな世界観をスニーカーでも表現している。
おわりに
世界的なブランドとのコラボで証明してきたアンダーカバーの独創性は、ヒューマンメイドとの新体制においてどのように進化していくのだろうか。裏原宿の伝説を作った2人のプロダクトに、今後も目が離せない。