唯一無二のブランド「COMOLI(コモリ)」とは。その魅力と人気アイテムを紹介|コラムについて
創設からわずか10年あまりでトップブランドの仲間入りを果たし、今や日本のファッションシーンを代表する存在となった「comoli(コモリ)」。本記事では、そんなコモリがどういったブランドで、どのようなコンセプトを持っているのか?などのアイデンティから、ブランドの代表アイテムまでを紹介。これを読めば、ブランドの理解が深まること請け合いだ。
コモリとは
via:comoli
2011年に小森啓二郎氏が自身の名を冠してスタートしたブランド「コモリ」。“全ての洋服の原型は欧米から生まれ、ある目的の為に作られた物である。”という考えに基づき、今の日本の気候に合う、日本人の体型に合った上質でシンプルな日常着を展開している。
このコンセプトは特に素材の選定に現れており、日々を快適に過ごすために選ばれた生地が使用されていることが多い。そんな素材を使ったアイテムはとても上質で優雅。見る人に大人な印象を与える。またパッと見は普通の服に見えて、着ると違いがわかるという玄人好みな繊細さも。そのためファッション感度が高い人たちの間でじわじわと人気が出始め、やがて裾野へ広がり、今や人気ブランドの仲間入りを果たしたというワケだ。
そんな作りの細かさや上質な素材使いゆえに、アイテムの単価は比較的高めのものが多い。また、その"普通に見えて普通でない"という仕上がりから、わかりやすいアイテムを好む若者よりはやや年齢層が上がった20代から30代にかけてのメンズに人気があるブランドといえる。
取り扱いのあるセレクトショップも同様に、大人向けのブランドをチョイスしているところが多い。また路面店としては、2019年にひっそりと青山のお店をオープン。さらに「実際に服を手に取って触れてほしい」という思いから、ウェブショップでの販売も制限しており、気軽に買えない稀少性もファンが増えている要因だろう。
コモリの魅力
via:shopneighbour
コモリの人気を支える最大の魅力は、前述の「素材使い」にある。いつでもどこでもリラックスでき、快適で、そして普通に見える服。そのための素材・色の選定に余念がない。
よく見ると確かにデザインされた素材使いをしているのに、ベーシックなカラーリングで仕上げているため普通に見える、といったことも。例えばそれはシルクなどわかりやすいものだったり、これまた珍しい旧式のシャトル織機を使って時間をかけて丁寧に作られたものだったり。
それらの素材は、袖を通すとわかる圧倒的な軽さや肌あたりの心地よさが魅力で、それに感動した人が"次はこのアイテムを"と買い足したり友人に話したりなどして、じわじわと人気が広まっていったのだ。
コモリのアイテム
・コモリシャツ
via:cotyle
シンプルで上質な風合いが魅力の一枚
数年前より継続的に展開されているシャツ。140番手の細番手の双糸を今は珍しい旧式のシャトル織機で時間をかけてゆっくりと織って仕上げの工程を極力省くことで、上質な風合いでありながら不規則な表情を持ったブランドオリジナルの生地を採用。身幅、袖幅に少しゆとりを持たせたリラックスフィットで風通しがよく、気持ちよく快適に過ごせすことができる。過度なディテールを極力省いたシンプルでありながら、絶妙な洒落感を持つシルエットバランスと上質で繊細な生地の表情と風合いによって、一枚で着用しても十分に存在感のあるシャツに仕上がってる。カジュアルシーンからドレスシーンまで幅広いTPOに対応できるアイテムだ。
・タイロッケンコート
via:bshop
ブランドの人気を押し上げた名作
コモリを代表する名作、タイロッケンコート。トレンチコートの原型であるボタンレスのデザインが特徴のタイロッケンコートをベースに、ゆったりとしたオーバーサイズシルエットで仕上げた一着。バサっと羽織ってサマになるデザインは、リリース直後から話題を呼び、発売当時は完売でほしくても手に入らなかった人が多かったほど。シーズンによって素材を変えるなどアップデートを施しているが、程よく張りがあり、繊細で滑らかな光沢感とドレープ感が美しい高密度織りのコットンギャバクロス生地を採用。
・デニムベルテッドパンツ
via:arknets
長年、着用し続けられるタイムレスなデザイン
ヴィンテージのミリタリーパンツをデザインソースに、コモリらしいアレンジを加えた一着。ヒップラインにゆとりを持たせたテーパードシルエットで、毎日穿いても飽きない仕上がりだ。ヴィンテージデニムの様な凹凸感のある生地は穿きこむほどに柔らかく育ち、風合いが増していく。腰に付属したベルトは共生地の仕様で、さらに同生地を採用したデニムジャケットもあるのでセットアップでの着用もおすすめだ。
・デニムジャケット
via:cotyle
経年変化を楽しめ、未来のヴィンテージになりうる一着
先ほど紹介したデニムパンツと色味を揃えれば、セットアップで着こなせる一着がこちら。この深いネイビーカラーは、染料の浸透を表面に抑え、糸の芯を白く残したまま染め上げることで、着込んで洗濯を繰り返すことでヴィンテージのような白っぽいアタリが出るのが特徴だ。形自体はいわゆる"1stタイプ"のデニムジャケットがベースになっており、フロントのタックやステッチなどを省くことで上品に着られるミニマルなデザインとなっている。左胸のポケットもやや低い位置にあり、使い勝手がよくなるようにアップデートされている。肩幅や身幅には余裕を持たせ、着丈はコンパクトなボックスシルエットはリラックス感もあり今の空気感にある仕上がりだ。
・シルクネップショーツ
via:guji-online
このブランドだからこその素材感
大人が穿いてサマになるショーツと言っても過言ではないのが、このシルクネップショーツ。「夏場を快適に過ごすならショーツは欠かすことが出来ません」と語るデザイナーが作るだけあり、その快適な素材感から生み出される穿き心地は病みつきになること間違いなしだ。なんといっても、最大の特徴はこのシルクネップ。ネップ特有の不規則でザラっとした肌あたりにより、生地が張り付かず、それでいてシルクの滑らかさも感じさせるため心地よさこの上ない仕上がりとなっている。シルエットはゆとりがあるリラックスフィット。腰まわりはベルトが付属し、ウエストのサイズ調整も簡単に行える。
まとめ
入手困難なアイテムも多いコモリ。ぜひ頑張って手に入れて袖を通し、その素材感のよさやシルエットの美しさを体感してほしい。
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