「ダニエル・リー」とは? デザインの特徴やヒットアイテムを紹介!|コラムについて
2022年10月、Burberry(バーバリ―)の新チーフ・クリエイティブ・オフィサーに「ダニエル・リー」が就任するというニュースが入り、業界は驚きとリーの参画による期待のムードに包まれた。
リーは、2023年2月のロンドン・ファッションウィークにてデビューとなるコレクションを発表する予定だ。そこで、この記事では「ダニエル・リー」という人物や、リーがこれまで世に生み出してきた数々のヒットアイテムについておさらいをする。これを読めば、2月のデビューコレクションをより深い視点から観ることが叶うだろう。
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「ダニエル・リー」とは?
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引用元:
WWD
CELINE(セリーヌ)に入社し、華々しいキャリアをスタート
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「ダニエル・リー」は、「ジョンガリアーノ」や「アレキサンダー・マックイーン」、「ステラ マッカートニー」など、ファッション業界において著名デザイナーを数多く輩出するロンドンの名門芸術大学であるセントラル・セント・マーチンズを卒業後、メゾン マルジェラ、BALENCIAGA(バレンシアガ)などでキャリアを積み、CELINE(セリーヌ)に入社する。当時、セリーヌのクリエイティブ・ディレクターを務めていた伝説的な人物
「フィービー・ファイロ」の下でウェアのデザイン・ディレクターを務め、デザイナーとしてのキャリアは幕を開けた。
Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)へ参画のオファーが届く
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フィービーの下で活躍するリーの下に、ミラノのトップブランドである
ボッテガ・ヴェネタへ参画のオファーが届く。その後、2018年7月、同ブランドを17年間率いてきた「トーマス・マイヤー」の後任としてクリエイティブ・ディレクターに就任。2019年2月、
2019-20年 秋冬 ミラノ・コレクションにてデビューを飾った。ショーは、イントレチャート(柔らかなレザーをテープ状に裁断し職人が手作業で編み込んでいく技法)をウェアやバッグなどに採用するなど、ボッテガの歴史やスピリットを継承。レザーがもつオーセンティックで重厚感ある雰囲気を、リーが得意とする巧みなカラー使いによりモダンに昇華し、ブランドイメージの刷新を叶えた。
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「ダニエル・リー」デザインの特徴
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「ダニエル・リー」を象徴するスタイルといえば、巧みなカラー使いだ。トラディショナルなデザインに、ホットカラーを絶妙に配するテクニックはリーの代名詞ともいえる。有名なのは
ボッテガ・グリーンと知られるカラー。明るく力強い印象のグリーンは、色彩でありながらケミカルな印象を放ち、ボッテガのシグネイチャーであるイントレチャートにモダンな印象を添えた。ボッテガ・グリーンは、リーが表現するクリエイションに散りばめられ、現在でもショッパーなどに採用されている。その起源は、
2020年1月に発表した2021年 春夏 コレクション。リーは、会場をグリーンカラーで照らし、ウェアやバッグなどの雑貨も同カラーでまとめたことでショーは印象的さを増し、業界からボッテガグリーンとして知られるようになった。
「ダニエル・リー」のヒットアイテムを紹介!
「ダニエル・リー」は、2018年7月から2021年11月の3年間の間に、数々のヒットアイテムを世に生み出してきた。それぞれのアイテムの特徴を紹介する。
ザ・ポーチ
「ザ・ポーチ」は、「ダニエル・リー」がデビューをした2019年 春夏 コレクションで発表されたクラッチバッグ。現在でもボッテガ・ヴェネタのアイコンバッグとして愛され続けている。しなやかなカーフレザーで仕立てられ、開き口はマグネットフレームで開閉が可能。ジッパーなどを備えていないため、無駄のない洗練されたフォルムが実現。半月型のシルエットには女性らしさが宿り、所持する人に洗練された美しさを与えてくれる。
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ザ・カセット
「ザ・カセット」は、2019年 プレフォール コレクションから登場したバッグ。ボッテガ・ヴェネタのシグネイチャーでもあるイントレチャートを拡大し、そのアイコニックな見た目により抜群の存在感を放つ。カセットテープのようなスクエアフォルムが特徴で、厚みのあるライニングがマスキュリンな印象の調和を叶えている。ファブリックには上質なカーフスキンを使用し、コーディネートに取り入れるだけでクラス感ある印象へと導く。
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ザ・ジョディ
「ザ・ジョディ」は、アメリカの女優「ジョディ・フォスター」がマスコミを避けるため、とっさにバッグを掲げて顔を隠した写真が有名になったことで名付けられたバッグ。ハンドル部分に大きな結び目が施されており、こなれ感の演出に一役買ってくれる。バッグのハンドルからボディまでイントレチャートレザーを採用し、シームレスで洗練された魅力を放つ。ラムレザーを100%使用した柔らかなテクスチャーは、デイリーに携行したい一品だ。
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ストレッチ
「ストレッチ」は、2019年 プレフォール コレクションにて登場したサンダル。アクティブな印象のメッシュ素材と、クラシックな魅力を放つレザーを組み合わせた斬新なデザインが特徴。細めのアンクルストラップはレザーなどであしらわれ、フェミニンな雰囲気を晒している。カラーバリエーションが豊富なのも嬉しいポイントで、いずれもコーディネートの差し色に最適だ。都会的さとフェミニンさの融合を叶えた唯一無二のサンダルといえる。
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リド
![リド 画像](https://cdn.snkrdunk.com/uploads/media/20221124093516-0.jpeg)
ボッテガの代名詞ともいえるイントレチャートをフロントに大胆に配したこのモデルは、
SNSでもファッションアイコンたちがこぞって着用していた人気シリーズ。ストレッチ同様に、イントレチャートを拡大することでアイコニックな佇まいの中にモダンさが際立つようになっている。太めのアッパーは抜群の安定感を叶え、デザイン性と機能性を備えたサンダルはメゾンの卓越したクラフツマンシップを感じられるだろう。
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パドル
「パドル」は、20-21年 秋冬 コレクションに登場したシリーズ。なめらかなシェイプが施されたシルエットに、厚めのソールが特徴のアイテム。ボディからソールまで同型色になっているため、洗練された美しさを纏っている。愛らしいフォルムはフェミニンさを添え、足元に女性らしさをプラスしてくれる。また、弾力のあるラバーにより快適な履き心地を叶えた一足。
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「ダニエル・リー」の今後の活躍に注目
「ダニエル・リー」による新生バーバリーは、
2023年2月のロンドン・ファッションウィークにてお披露目となる予定だが、新生ボッテガ・ヴェネタのときのようにバーバリーの物語やヘリテージを継承しつつ、リーが得意とするカラーによる表現や、革新的なアイテムを見ることが叶うだろう。注目は、バーバリーのシグネイチャーであるトレンチーコートをどう解釈するか?ということや、前任である「リカルド・ティッシ」が行った、トラディショナルな英国スタイルを再解釈し、ラグジュアリーとストリートの融合を叶えた先駆的なクリエイションに対するプレッシャーを、リーはどう乗り越えてくれるだろうか?ということだ。依然として期待は高まっているが、リーの今後の活躍に注目したい。
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