ナイキの人気モデル"エアマックス"の選び方は?おすすめモデル30足も紹介!|コラムについて
Nike(ナイキ)の代表作ともいえる、Air Max(エアマックス)。
世代を越えて人気を博してきたシリーズには、様々な種類のモデルが存在する。しかも、有名ブランドやアーティスト、ショップとのコラボレーションも数多く展開され、カラーラインナップも豊富なシリーズだ。
そこで今回は、初めてエアマックスを履く方に向けて、エアマックスの選び方のコツやおすすめモデルなどを紹介。
自分にとってベストなエアマックスを探してみよう。
ナイキのエアマックスとは?
シューズ産業に大きな変革をもたらした「エアマックス」。1987年にリリースされたエアマックス1をファーストモデルとし、以降様々な後継モデルが展開されてきた。
シリーズの特徴といえばソール部分から顔を覗かせるエアバッグだろう。高い反発性とスタイリッシュなボディの同モデルは大きな反響を呼び、90年代後半にはハイテクスニーカーブームを巻き起こしている。
日本でも「エアマックス狩り」と呼ばれる社会現象を起こした程の熱狂振りが見られ、スニーカーシーンの一時代を築いたモデルだ。
【エアマックスの魅力】
引用:Nike
エアマックスが一時代を築けたのは、豊富なデザインバリエーションと卓越した履き心地も関係している。
エアマックス1から始まり、エアマックス95、エアマックス97、エアマックスプラスと多くのモデルが人気を博しているわけだが、ここで挙げたモデルは全て別のデザイナーが担当してきた。また、時代のカルチャームーブメントもデザインに取り入れることで、各年代を象徴するモデルを生み出している。
このようにルックスが良い上に、ナイキがこだわる「エアクッション」とその力を最大限に引き出すサポートパーツによって卓越した履き心地を実現。世界中の人から愛されるシリーズとなっている。
【ビジブルエアについて】
引用:Nike
エアマックスのアイデンティティと言っても過言ではないパーツ部分「Visible Air(ビジブルエア)」、このデザイン案が生まれた背景も知っておこう。
エアマックスが生まれる前、エアを搭載したモデルはミッドソール内にエアを埋め込む形で製造されていた。デザイナー Tinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)は、パリのポンピドゥセンターから着想を得て、着地時に変形したエアの力を横に逃せる開口部(エアウィンドウ)を開けることに。これがビジブルエアの始まりと言われている。
その後、ナイキはクッショニングを高めるため、年を重ねる事にエアを肥大化させていき、多くのシェイプのエアユニットを完成させた。
エアマックスの選び方
エアマックスを選ぶ際、まず重要視するのはデザインやカラーリングだろう。エアマックスの形には様々なタイプがあるが、初見の方からすると「ゴツい」といったイメージを持たれる人も少なくないとか。
ここでは、どんなデザイン・カラー・形のものがあるかを知るため、人気を誇る3種類のエアマックスを紹介する。
■エアマックス90
シリーズ3作目として誕生したエアマックス。発売当初はエアマックス3と呼ばれていたが、後に発売年である1990年から名前を取り、「エアマックス90」という名で浸透していったモデルだ。また、初代エアマックスである"エアマックス1"よりもパーツが増えており、エアマックス90の代名詞「TPUパーツ」など多くのアイコニックなデザインを持つ。
■エアマックス95
「エアマックス狩り」と呼ばれる社会問題を起こしたことで有名な一足。人体の骨格や筋肉からインスピレーションを得て、特徴的なアッパーを構築している。ナイキのアイコン"スウッシュ"をあえて目立たせないデザインは、エアマックス95の個性の一つだ。
■エアマックス97
水の波紋をイメージしたアッパーデザインと、日本の新幹線にインスパイアされたシルエットが特徴的なエアマックス。ナイキ史上初めて、ソールのほぼ全体を覆う"フルレングスビジブルエア"を搭載した一足であり、後続のエアマックスに大きく影響を与えた。
実際のサイズ感について解説!
巷ではナイキのシューズはワンサイズあげた方がいいと言われる場合もあるが、実際、同じエアマックスシリーズでも大きく感じたり小さく感じるものもあったりと様々。
本記事では、フォルムの近いエアマックスシリーズを2種用意し、どのような違いがあるか比較していく。
今回比較するのは、エアマックス90とエアマックス97の2種。部位ごとの着用感の違いを見ていこう。
【つま先部分】
まず、エアマックス90。タイトめでありながら先端部分が鋭利なため、つま先部分に自然な余裕が生まれた。
シューレースの締め具合で幅のフィット感が調節できるため、普段よりも緩めな締め方をしてあげることで自然な着用感に繋がる。
続いてエアマックス97。
エアマックス90に比べ、少し横に広がりのあるシルエットということもあり、横のフィット感に余裕を感じる作りになっている。
【靴紐周り】
エアマックス90とエアマックス97を比べてみると、結び目の位置が大きく異なってはない。
しかし、エアマックス90のシューホール部分に注目してみると(下画像:丸で囲った部分)、段階的に調節のできるシューホールが設けられており、この部分を使うことで足首周りの締まり具合はかなり変わってくる。
エアマックス97には同じギミックが搭載されていないが、紐を締める前からのフィット感が高く、紐を締めることで全体のフィット感が高まる仕様となっている。
また、結び目の位置は同じでもシューホールの形状が異なるため、力の加わり方も変わるようだ。
このように、様々なデザインのエアマックスが存在しているため、フィット感を始めとして紐の調節の仕方などにも違いが生まれている。人によって求める履き心地に差があると思うので、可能であれば、なるべく試着してみるのが良いだろう。
おすすめのエアマックスを紹介!
これまでエアマックスの違いやフィット面の差異について見てきたが、ここからはこれらを踏まえて数あるエアマックスの中からおすすめモデル30足を紹介する。
定番カラーからコラボモデルに至るまで、世界各国で注目されてきたエアマックスをチェックしていこう。
■波打つスペシャルデザイン
Patta × Nike Air Max 1 "Noise Aqua"
オランダのスニーカーブティック「Patta(パタ)」は、エアマックス1をベースとしたThe Wave(ザ ウェーブ)コレクションを展開。2番目にリリースされた"Noise Aqua(ノイズアクア)"は特に人気のカラーだ。
通常のエアマックス1からの変更点として、人生の浮き沈みを表現したという波状のアッパーデザインを採用している。ブルー/グレーのアッパーにセイルカラーのソールを合わせ、コーディネートに取り入れやすいモデルに仕上げた。
■世界一に輝いたエアマックス
atmos × Nike Air Max 1 Premium Retro "Elephant"(2017)
ここ数年に渡り、毎年3月26日に開催されるAir Max Day(エアマックスデー)。2016年の同イベントでは、世界中のエアマックスファンによる"最高のエアマックスを決める"投票プロジェクト「Nike Vote Pack(ナイキ ボート パック)」が実施された。
そこで、1位の座に輝いたエアマックスこそ、2017年に復刻したatmos(アトモス)とのコラボモデル「エアマックス1 "Elephant(エレファント)"」だ。Air Jordan 3(エアジョーダン3)由来のエレファント柄と翡翠色のスウッシュが絶妙にマッチしており、エアマックス1のクラシカルさを活かしている。
■食べ物にインスパイアされた
Nike Air Max 90 "Bacon"(2021)
これまで、各エアマックスは様々なテーマを伴ってリリースされてきた。中には特殊なものもあり、エアマックス90 "Bacon(ベーコン)"は、食べ物のベーコンにインスピレーションを受けている。
実は、この2021年にリリースされたモデルは2004年モデルの復刻版。オリジナルリリース当時も人気を博したブラウン、ピンク、レッドの色合わせは、2021年モデルでも健在だ。
■エアマックスシリーズの看板モデル
Nike Air Max 95 OG "Neon Yellow" (2020)
エアマックス95を代表するカラーといえば、イエグラこと"Yellow Gradation(イエローグラデーション)"だろう。90年代のハイテクスニーカーブームを象徴するモデルは、現代スニーカーシーンでも重要な位置付けの一足となっている。
上から下に降りていくにつれ色濃くなるアッパー。ブラックソールとネオンイエローの組み合わせ。どこをとってもエアマックス95の魅力が詰まった王道カラーは、復刻毎に争奪戦を引き起こす。だからこそ、多くのスニーカーヘッズがファッションに取り入れ、カラーがリンクするアパレルアイテムも展開されてきた。
■近未来的なデザイン
Nike Air Max 97 OG "Silver Bullet" (2022)
先に紹介したエアマックス95 "イエグラ"のように、各エアマックスには看板カラーなるものが存在する。ここで紹介するエアマックス97で言えば、"Silver Bullet(シルバーバレット)"が看板カラーだ。
ベースモデルが持つシャープで近未来的なフォルムは、シルバー基調のカラーと抜群の相性を発揮。また夜間に履けば、リフレクター素材がシューズのデザインを浮かび上がらせるのもポイントとなる。同モデルは、エアマックス史に残る名作の一つと言えるだろう。
■三つのエアマックスの融合
Sean Wotherspoon × Nike Air Max 1/97 SW "Collector's Dream"
ぱっと見、エアマックス97と思った人もいるかもしれないが、ソールに使われているのは、初代エアマックス"エアマックス1"のものであり、しかもエアバブルには、エアマックス90 "Infra Red(インフラレッド)"のものが使われている。このように、名作エアマックス三種を組み合わせたのがこのエアマックスだ。
夢のようなモデルの実現には、天才デザイナー「Sean Wotherspoon(ショーン・ウェザスプーン)」が大きく関わっている。ヴィンテージショップを切り盛りしていた彼のスペシャルモデルは、ナイキの公開投票で選出されたのちリリースに至ることに。ポップカラーのコーデュロイ素材やシュータンのベルクロギミックを組み合わせた、遊び心のあるエアマックスだ。
■シュプリームが手がけたスペシャルデザイン
Supreme × Nike Air Max Plus "Hyper Grape"
マップラの愛称で親しまれるエアマックスプラス。グラデーションがかったオリジナルカラーもおすすめだが、今回は燃えるようなデザインを施されたスペシャルバージョンを紹介する。
掲載したエアマックスプラスは、世界各国で爆発的な人気を誇るSupreme(シュプリーム)とのコラボモデル。かの有名なストリートブランドとのコラボでは、同モデルのアッパーデザインを活かし、TPUパーツにグラデーションカラーを施した。こだわりが垣間見えるエアマックスは、足元をアピールするのにピッタリだ。
■スタイリッシュなデザイン
Nike Air Max BW "Persian Violet"
エアマックス90の後続モデルであるエアマックスBW。BWの名は、大きいエアウィンドウ、Big Window(ビッグウィンドウ)を搭載していることから名付けられた。90年代の初めにリリースされたのち、幾度かの復刻を経て、2021年に再復刻。レトロなデザインとハイテク感の程よいバランスがデザインの特徴だ。
エアマックスBWで特に人気を博すカラーは、オリジナルリリース時から存在する"Persian Violet(ペルシアン ヴァイオレット)"となる。独特なパープルとブラックアッパー、そして直線的なホワイトパーツを合わせることで、スタイリッシュな個性を発揮したカラーだ。
■隠れた名エアマックス
Nike Air Max 96 2 "Smoke Grey"
エアマックスは多数のモデルがリリースされているため、"隠れた名作"も少なくない。その中の一つ、エアマックス96 2は、エアマックス96とエアマックス97の狭間でリリースされ、注目を浴びなかった不遇のエアマックスとして知られている。
しかし、デザインの評価は高く、ストリート感溢れるフォルム、幾何学的なデザインなど、コアなファンを着実に獲得。この人気を裏付けるようにオリジナルカラー"Smoke Grey(スモークグレー)"が復刻に至っている。他の人と差をつけられるであろうエアマックスをお探しならエアマックス 96 2がおすすめだ。
■ガンダムカラーのエアマックス
Nike Air Max 98 "University Red Obsidian"(2018)
エアマックス98の名カラー"ガンダム"は、その名の通り日本のロボットアニメ「ガンダム」を思わせるカラーを持つモデル。しかし、オフィシャルのコラボではなく、あくまで俗称であることをご把握いただきたい。
エアマックスに限らず、90年代後期のナイキは派手なデザインをシューズに施していた。1998年にリリースされたエアマックス98も左右非対称のシュータンロゴなど、独特なデザインが施されている。爽やかなガンダムカラーと相まって、レトロスポーティーな魅力が溢れるモデルだ。
■最も美しいエアマックス
Nike Air Max 93 "Audacious Air"
エアマックスファンから"最も美しいエアマックス"と言われることの多い「エアマックス93」。Air Hurache(エアハラチ)由来のインナーブーティースタイルによって一体感を高めたデザインが特徴だ。
オリジナルカラーである"Audacious Air(オーダシャスエア)"は、他エアマックスでは珍しいクリアパーツのスウッシュを採用。エメラルドグリーンのカラーによって、より爽やかさを演出している。ベースはホワイト/ブラックとシンプルなため、アクセントカラーを活かしたコーデにもってこいだ。
■パリコレブランドとのコラボ
COMME des GARÇONS Homme Plus × Nike Air Max 180 "Black/Pink"
より尖ったデザインのエアマックスをお探しならComme des GARÇONS(コムデギャルソン)とのコラボモデルはいかがだろうか。パリコレで高い評価を得るファッションブランドは、印象に残るエアマックスを生み出している。
ベースモデルに採用したのは、エアマックス180。180度ビジブルエアという1991年当時革新的だったソールテクノロジーを搭載したエアマックスだ。本コラボでは、ブラックと蛍光ピンクの二色を組み合わせ、ソールまでピンクに染め上げている。ファッション上級者向けのエアマックスであることは否めないが、履きこなせる自信がある方はぜひチャレンジしてほしい。
■コラボならではの素材感
Stussy × Nike Air Max 2013 "Fossil"
ここまで見てきたように、エアマックスはコラボも通じ様々な個性溢れるモデルをリリースしてきた。ここで、「コラボの世界観が表れたエアマックス」という点に着目すると、ボードカルチャーを体現するブランド"Stussy(ステューシー)"とのエアマックスも見逃せない。
エアマックス2013とエアマックス2015のデザインを合わせたような近代的なエアマックスをベースに採用したコラボモデル。そこに、ステューシー×ナイキコラボでよく用いられる麻のキャンバス素材を取り入れている。ステューシーらしいベージュカラーのエアマックスは、「2022年最高のエアマックス」との呼び声も高い。
■トレイルカラーを採用
Travis Scott × Nike Air Max 270 "Cactus Trails"
近代のスニーカー史を代表する人気コラボ「ナイキ × Travis Scott(トラヴィス・スコット)」。特にAir Jordan 1(エアジョーダン1)が有名なコラボだが、スペシャルデザインのエアマックスもリリースしている。
彼らが手がけたエアマックス270は、トラヴィスコラボらしくアースカラーを積極的に取り入れた一足。トレイルシューズのオーバーレイをヒントにデザインしており、本プロモーションでは、トレッキングスタイルの男性に着用されていた。このエアマックスは、アウトドアファッションやストリートファッションなど、多くのコーディネートに合致する。
■人気タッグのファーストコレクション
Off-White × Nike Air Vapormax "The Ten"
ナイキの人気コラボパートナーの一つ"Off-White(オフホワイト)"の名はよく知られているが、そんなブランドにもナイキとの初コラボの瞬間があった。そのファーストコレクションこそ「The Ten(ザ テン)」と呼ばれるスペシャルプロジェクトだ。
同コレクションでは、オフホワイトのデザイナーVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)が、10足のナイキシューズをリデザイン。その中の一つ、ナイキの名エアマックス「Air Vapormax(エアヴェイパーマックス)」は、モノトーンカラーでまとめられた一足だった。同コラボのアイコンデザインの多く、例えば"AIR"の文字プリントや、縫い付けられたかのようなスウッシュ、シュータグなどが取り入れられている。
■レトロとモダンの融合
Nike Air Max LD-Zero H "Hiroshi Fujiwara"
2016年のエアマックスデーに、ナイキのスペシャルプロジェクト"HTM"から3足のスペシャルモデルがリリースされた。そのうちの一つ、エアマックス LD-ゼロは、HTMの"H"を担う藤原ヒロシによるオリジナルモデルだ。
1977年由来のレトロなアッパーに、70年代にあるはずもなかった大きなビジブルエアを搭載。このソールはエアマックス2014のもので、そのエアマックス2014を藤原ヒロシがプライベートで着用していたことが、起用理由の一つだったそう。レトロ×モダンを体現した一足は、他ナイキモデルにも影響を与えるほどの評価を獲得している。
■幻のエアマックス
Nike Air Max Zero QS "White/Midnight Navy"
初代エアマックス"エアマックス1"製作時にスケッチに描かれていたモデル、通称「エアマックスゼロ」は、幻のエアマックスと呼ばれるモデルだ。2015年、このエアマックスゼロをナイキが具現化。同年のエアマックスデーに合わせて、ファーストカラー"ホワイト/ネイビー"をリリースしている。
エアマックス1を担当したティンカー・ハットフィールドのスケッチを立体化させるにあたり、2016年当時の最先端の素材を組み合わせることに。そのこともあって、初期エアマックスらしい大きめのスウッシュを持ちつつ、近未来的なアッパーデザインに仕上がった。また、ティンカーのお墨付きの記しに、彼のサインがインソールにプリントされたのも嬉しいディテールだ。
■蝶をイメージしたエアマックス
Skepta × Nike Air Max Tailwind 5 "Chrome Blue"
エアマックスは、音楽カルチャーとも深い関わりを持つ。そのためミュージシャンとのコラボモデルも多く、特にエアマックス愛好家と知られるラッパーのSkepta(スケプタ)は、ナイキと幾度となくタッグを結成してきた。
2021年にリリースされたエアマックスは、エアマックステイルウィンド5をベースに、自然界のカラーを落とし込んだモデル。より具体的にお伝えすると、成長の過程で姿を変える蝶をモチーフカラーに、独創性の再生というコンセプトを表現している。また、ヒールデザインは、2019年のアルバム『Ignorance Is Bliss』に使われたサーモグラフィーのカバーアートの虹色をイメージ。アーティストらしい独創性が各パーツに表れている。
■当時のオリンピックをフューチャー
Nike Air Max Triax 96 "USA"
1996年に生まれたAir Max Triax 96(エアマックス トライアックス 96)は、90年代ハイテクスニーカーブームの一端を担ったモデルだ。主張の強いアッパーデザインと、あえてヒールのみのエアユニットを採用したデザインは、90年代後期エアマックスの中でも強い存在感を放っている。
様々な別注カラーも生まれてきた同モデルから、アメリカ代表を思わせる"USA"カラーがリリースされている。1996年に開催されたアメリカ・アトランタオリンピックに合わせて作成されたスペシャルカラーは、1996年当時から人気を博していたそう。アイコニックなディテールは復刻モデルにも受け継がれており、ヒールのUSAロゴや金メダルを思わせるゴールドのスウッシュライニングなど、このモデルならではの魅力が詰まっている。
■目を見張るエアユニット
Nike Air Max Scorpion "Lemon Wash"
次に紹介するのは、2022年に発売されたばかりの最新エアマックス「Air Max Scorpion(エアマックス スコーピオン)」だ。足の形状に合わせて作られた新エアユニットは、シューズのルックスに多大なる影響をもたらした。
実は、SNKRSで特設ページが作られるほどにブランドが推していたのがこのエアマックス スコーピオン。ソールだけでなく、アッパーもこだわっており、シェニール素材とナイキの誇る素材「Flyknit(フライニット)」を組み合わせ、柔らかな履き心地を実現している。歩き心地、デザイン性の両方に優れたエアマックスは、ハイクオリティなモデルと言えるだろう。
■通常よりも大きなビジブルエアが搭載
Nike Air Max 1 ’86 OG "Big Bubble Red"
当初2022年に発売予定だったが、生産が遅れたことで2023年発売に持ち越された復刻モデル。エアマックス1が発売される1年前に試作品として生産された"ビッグバブル"は、通常よりも大きなビジブルエアが搭載された幻の一作であり、復刻を待ち侘びていた方も多いだろう。
1986年のオリジナルバージョンに使われたNike Air(ナイキ エア)ユニットとウィンドウを再現することに成功。スニーカーの歴史の根底を成すシューズを体感することが可能になった。レトロなカラーブロックデザインも健在だ。
■異素材を組み合わせた唯一無二のデザイン
Concepts × Nike Air Max 1 "Mellow"
アメリカ ボストン発のスニーカーブティック「Concepts(コンセプツ)」とのコラボモデル。ブルーのデニム素材や鮮やかなペイズリー柄等を使用したパッチワークデザインが特徴的で、60年代〜70年代のヒッピーカルチャーを連想させるデザインに仕上がっている。
ミッドソールには、公園でのコンサートをヒントにした泥はねのプリントを採用。花をあしらったスウッシュ、ウーブンのコンセプツのロゴ、カスタムギターピックのハングタグがビンテージスタイルを完成させている。
■シュプリームの魅力を吹き込んだ名作モデル
Supreme × Nike Air Max 98 TL SP "White"
1998年にリリースされたコアなモデルの一つ、Air Max 98 TL(エアマックス98 TL)をベースに採用したSupreme(シュプリーム)とのコラボモデル。22FW Week10(22秋冬 ウィーク10)にて登場し、即完売を記録した人気モデルだ。
滑らかな曲線を重ねたレイヤードアッパーは、ハイテク感を抑えたニットとレザーのコンビネーションでまとめ、リフレクティブ塗料をあしらったTPU素材をセット。ヒールには、"SUPREME"のロゴとともに、"TL"ロゴを記し、時代を先取った稀代のハイスペックモデルへのオマージュを感じさせる。
■フライトジャケットからインスパイアされたカラー
UNDEFEATED × Nike Air Max 97 "Olive"
アメリカ ロサンゼルス発のスニーカーブティック「UNDEFEATED(アンディフィーテッド)」とのコラボモデル。 オレンジの差し色があしらわれ、タンストラップに"ファイブストライクス"、波打った流曲線のストライプに"UNDEFEATED"の文字が浮かぶ仕上がりとなっている。
2017年にアメリカで開催された"Complex Con"(コンプレックスコン)にて限定リリースされ入手困難だったモデルが、2020年に待望の一般販売。エアマックス97誕生時の近未来的なスタイルは、今も褪せることなく進化を続けている。
■90年代のオリジナルモデル忠実に再現
Nike Air Max Penny 1 "White and Varsity Royal"
元NBAプレーヤーである"ペニー"ことアンファニー・ハーダウェイのシグネチャーモデルであるAir Max Penny 1(エアマックス ペニー1)。本作は、彼のチームである「オーランド・マジック」のホームカラーであるホワイトとブルーをベースにした爽やかなカラーリングを施している。シュータンは当時マジックのユニフォームだったストライプ柄をデザイン。3色あるOGカラーから初めて復刻となったモデルだ。
宝石をあしらったようなスウッシュからサイドの翼形のパイピングにいたるまで、オリジナルのディテールがペニースタイルの中に存在感を放つ。くっきりしたホワイトとポップなバーシティーロイヤルの配色で、ハーダウェイのチームカラーをイメージしたスタイルをアップデート。テキスタイルのシュータンにあしらったブラックとホワイトのコントラストを効かせたピンストライプは、ペニーのクラシックなプロユニフォームをヒントにしている。
■代名詞である逆スウッシュを配置
Travis Scott × Nike Air Max 1 "CACT.US Brown"
テキサス出身の人気アーティスト"トラヴィス・スコット"のブランドである「CACT.US CORP(カクタス コーポレーション)」とのコラボレーションモデル。海外2021年3月26日の"Air Max Day(エアマックスデー)"に発表されたが、トラヴィス自身のライブにて起きた事件により発売が延期。伝統あるエアマックス1のシルエットをベースにしながらも大胆に手を加えることで、トラヴィスならではの唯一無二の世界観を作り出している。
代名詞とも言える"逆スウッシュ"にはビーズを取り付け、シューループを兼ねた民俗調のテープ、ヒールには三角形のロゴタグを配置。シュータンのロゴやアウトソールには"CACTUS CORPRATION"の刻印が入るなど、トラヴィスならではの特別なディテールが随所に詰め込まれている。ヌバックとメッシュのパターンを配したオーバーレイが、90年代のクラシックシューズを思わせるデザインとなっている。
■日本をテーマとするカラーウェイ
Nike Air Max 95 "Japan" (2021)
本モデルは、日本にインスパイアを受けたエアマックス95。日本のフラッグカラーでもあるホワイトを基調にレッドを組み合わせ、サイドアッパーには、ブラック、グレーなど落ち着いたカラーが使われている。OGカラーである"Red Gradation"(レッドグラデーション)と同じカラーブロッキングとなり、嬉しいファンも多いだろう。
OGと違う点はいくつかあるが、本モデルで特徴的なのは、梅の絵柄をインソール、ヒール、ソール裏にプリントした点だ。オリジナルを彷彿とさせる"Japan"(ジャパン)カラーとなっている。
■2022年に登場したエアマックスシリーズ最新作
Nike Air Max Scorpion "Black and University Red"
2022年に登場したエアマックスシリーズの最新作「エアマックス スコーピオン」の新カラー。ブラックのフライニット素材でアッパーを構築し、レッドの刺繍で立体的なスウッシュを表現したデザインが特徴的だ。また、モデルを象徴するバブル型のエアユニットは、ワインレッドのようなカラーを配色したことでムーディーな雰囲気を醸し出している。
エアマックス スコーピオンは、シューズを製作する全ての過程がコロナ禍に行われたことでも知られるモデル。インパクトを放つバブル型のエアユニットは、1平方インチあたりで過去最大のエアを搭載し、クッショニング性能をパワーアップ。さらにシューズの重量比20%にリサイクル素材が使用され、サステナビリティを兼ね備えたモデルとなっている。
■エッジの効いた独創的なデザイン
Off-White × Nike Air Max 90 "Desert Ore"
2017年11月に発売が開始された「オフホワイト × ナイキのTHE TEN(ザ テン)コレクション」。スニーカーヘッズはもちろん多くのファッショニスタや芸能人をも巻き込んだ一大ブームとなった。そんなTHE TENコレクションのリリースから約一年後に、エアマックス90の新カラーとして登場したのが本モデルだ。
淡いカーキで染めたアッパーは、現代的なTPE素材にレザーとスエードを重ね豊かな表情を生み出す。シュータンのクラシカルなブランドタブ、クラフト感溢れるレタリング、ステッチワークを施したスウッシュなど、お馴染みとなったシグネチャーデザインを踏襲している。
■海外セレブも愛用の新進気鋭ブランド
Cactus Plant Flea Market CPFM × Nike Air Vapormax 2019
Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)の元アシスタントを務めていたCynthia Lu(シンシア・ルー)が手がける「Cactus Plant Flea Market(カクタス プラント フリー マーケット)とのコラボモデル。アウトソールをレッド、クリア、グリーンを採用することで、CPFMらしい遊び心ある一品に仕上げっている。
エアヴェイパーマックス 2019は、Nike史上最も軽く、最も柔軟性に優れたエアマックスクッショニングを搭載。夕日をイメージしたカラフルなアッパーが特徴のデザインには、足を包み込む伸縮性の高いウーブン素材が使用され、軽量でありながら優れたサポート力と安定性を発揮してくれる。
まとめ
エアマックスという名称を持つモデルは様々あり、多くの切り口から楽しめるシリーズとなっている。
また、丸一日履いていても疲れにくいエアマックスは、快適にファッションを楽しめるのも魅力的だ。
ぜひ、お気に入りの一足を見つけて足元のバリエーションに加えてみてほしい。
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