エアジョーダンの歴代全38モデルを解説!ジョーダンブランドの人気モデルも紹介|コラムについて
Air Jordan(エアジョーダン)の中でも屈指の名カラーであるNike Air Jordan 1 "Chicago"(ナイキ エアジョーダン1 "シカゴ")が2022年に復刻して以降、これまで以上にエアジョーダンに注目が集まっている。
今回は、エアジョーダン1から最新モデルであるエアジョーダン38までの歴代エアジョーダンと、人気ジョーダンブランド4モデルを紹介。各モデルの説明とともに、マイケル・ジョーダンについても解説する。
エアジョーダンの全てをこの記事でチェックしていこう。
- ▼Air Jordanシリーズとは
- ▼マイケル・ジョーダンとは
- ▼歴代Air Jordanシリーズ
- ▼1.初期Air Jordan(AJ1、2)
- ▼2.ティンカー・ハットフィールド初期(AJ3〜5)
- ▼3.第一次スリーピート(AJ6〜8)
- ▼4.一度目の引退(AJ9、10)
- ▼5.第二次スリーピート(AJ11〜14)
- ▼6.二度目の引退、三度目の現役生活(AJ15〜18)
- ▼7.本当のマイケル・ジョーダン引退後(AJ19〜23)
- ▼8.大きな変更(AJ2009〜2012)
- ▼9.新章突入(AJ28〜30)
- ▼10.アーカイブモデルへのリスペクト(AJ31〜38)
- ▼11.ジョーダンブランド人気4選
- ▼おわりに
Air Jordanシリーズとは
via:forbes
そもそも「エアジョーダン」とは一体どんなシリーズかはご存知だろうか?
Air Jordan(エアジョーダン)シリーズとは、伝説的バスケットボールプレーヤー"Micheal Jordan(マイケル・ジョーダン)"選手のNike(ナイキ)シグネイチャーシリーズのこと。
via:fadeawayworld
今ではジョーダンブランドとして世界中から愛されているが、実はマイケル・ジョーダンとナイキが契約を交わした1984年当時は、ナイキのシグネイチャーラインはほぼテニスプレーヤーに限られていた。
なぜ、当時評価されていなかったスポーツの、しかもルーキー選手が専属契約ができたのか。
その謎を解明するためには、マイケル・ジョーダンが一体どんな選手だったのかを知る必要がある。
マイケル・ジョーダンとは
via:shelflife
"人の姿をした神"とまで言われたマイケル・ジョーダン。彼はNBA選手として多くのことを成し遂げている。
- ・NBA優勝 6回
- ・NBA MVP 5回
- ・NBAファイナルMVP 6回
- ・NBAオールスターMVP 3回
- ・得点王 10回
- ・最優秀守備選手賞 1回
- ・スティール王 3回
- ・スラムダンクコンテスト 優勝 2回
- ・オリンピック 金メダル 2回
- など
トップ選手がひしめき合うNBAという世界で残した書ききれないほどの実績。上記の実績を見るだけでもその凄さが伝わるだろう。
マイケル・ジョーダンは大学時よりバスケットボールプレーヤーとしての才能の片鱗を見せており、そこにいち早く目をつけたのがナイキだった。
ナイキは、adidas(アディダス)用品を愛用していたマイケル・ジョーダンに対し、彼専用のシグネイチャーモデル製造と、1984年当時では破格の50万ドルの契約金という内容で交渉し、見事契約を勝ち取っている。
ナイキにとっては賭けともとれる契約が、エアジョーダンシリーズ誕生のきっかけとなったのだ。
歴代エアジョーダンシリーズ
無事にマイケル・ジョーダンと専属契約ができたナイキだが、彼はこだわりが強く、ナイキも常に彼が満足するシューズを生み出し続ける必要があった。それが今のジョーダンシリーズの豊富さに繋がっている。
ここからは歴代エアジョーダンシリーズ全38モデルを、年代別の10パートに分けてチェックしていこう。
1.エアジョーダン初期
via:shelflife
マイケル・ジョーダンがデビューしてからすぐ、ナイキは契約内容に準じ、彼のシグネイチャーモデルをリリースした。
エアジョーダンの始まりを飾った2モデルを紹介する。
Air Jordan 1(1985年)
via:jordan.com
マイケル・ジョーダンがナイキと契約した翌年の1985年。マイケル・ジョーダンのシグネイチャーモデル第一弾として、Nike Air Jordan 1(ナイキ エアジョーダン1)がリリース。
マイケル・ジョーダン所属チームのChicago Bulls(シカゴ・ブルズ)のチームカラーを落とし込んだBred(ブレッド)は、NBA規定に反するカラーだったため、試合で履くたびに5,000ドルの罰金を課せられていたそうだ。
ほとんどのエアジョーダンモデルにはない、ナイキのアイコンであるスウッシュや初期のエアジョーダンにしかないウイングロゴが刻まれ、シンプルながら存在感があるシューズに仕上がっている。
また、エアジョーダンという名称はナイキのクッショニングテクノロジーとマイケル・ジョーダンの愛称がたまたま同じ"エア(Air)"だったことから付けられたという説が有力だ。
スニダンTVで「シカゴ」の歴代復刻モデル徹底紹介
スニダンTVでは、7年ぶりの復刻で大きく話題になった「ブレッド」に次ぐ人気カラー「シカゴ」の歴代モデルを徹底比較。最新作「Lost & Found(ロスト&ファウンド)」から前作2015年や2013年の復刻版、さらには94年の初復刻のモデルまで紹介しているため、気になる方は要チェックだ。
Air Jordan 2(1986年)
via:jordan.com
エアジョーダン1の販売価格が60ドルだったのに対し、Air Jordan 2(エアジョーダン2)は100ドルで売られるなど、前作より高級感がもたらされたのがこのモデルだ。
1986年に発売されたオリジナルモデルは、高級なレザーを使いイタリアで製造された。
近年ではOff-White(オフホワイト)とのコラボで話題にもなったが、同コラボで採用されたローカット仕様は、現役時代のマイケル・ジョーダンにも愛用されている。
2.ティンカー・ハットフィールド初期
写真左:ティンカー・ハットフィールド 写真右:マイケル・ジョーダン via:Sotheby's
ここから5セクションにかけて紹介する12モデルは「Tinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)」というシューズデザイナーによって作られたエアジョーダンとなる。
ティンカー・ハットフィールドとは、建築学を生かしたデザインで、"Air Max 1"(エアマックス1)やナイキのアウトドアライン"ACG"を生み出したナイキのレジェンドデザイナーの一人だ。
彼とジョーダンブランドの関係は今でも続いているが、このパートでは彼が手がけた初期の3足を紹介する。
Air Jordan 3(1988年)
via:jordan.com
今ではジョーダンブランドのアイコンとなっているJumpman(ジャンプマン)ロゴが初搭載されたのがAir Jordan 3(エアジョーダン3)だ。
実は1988年当時、マイケル・ジョーダンは他ブランドへ移籍を考えていたが、エアジョーダン3のプロトタイプを見てナイキとの契約を続行したと言われている。
このエアジョーダン3から用いられ始めたVisible Air(ビジブルエア)は、エアマックス1と共通のデザインであり、ティンカー・ハットフィールドらしさが色濃く表れた部分となる。
トゥパーツのエレファントレザーもエアジョーダン3を代表するデザインだ。
Air Jordan 4(1989年)
via:jordan.com
エアジョーダン3をよりスポーティーにしたのがAir Jordan 4(エアジョーダン4)。
前作ではアッパー全体をレザーで覆っていたが、エアジョーダン4ではサイドアッパーにメッシュを取り入れ、大きなプラスチックパーツ(TPUパーツ)を用いた。
実はエアジョーダン4は、前作2モデルの売り上げがいまいちだったことから、当時のナイキのガードプレイヤー用シューズライン"Air Flight(エアフライト)"に組み込むことが検討されていた。シュータンのジャンプマンロゴ下部に刻まれた"FLIGHT"の文字はその名残りだ。
シュータン裏の反転された"AIR JORDAN"の文字は当時のトレンドを意識したものであり、ストリートでの着用も想定していたことがわかる。
Air Jordan 5(1990年)
via:jordan.com
くるぶし周りをアップデートし、ジョーダンカットと言われる3/4カットにデザイン変更したAir Jordan 5(エアジョーダン5)。
マイケル・ジョーダンのスピード感あふれるプレイスタイルを反映されるため、戦闘機とサメの歯をイメージしたデザインが取り入れられた。
また、サイドアッパーのヒール側に刺繍されたレトロな数字や、前作のエアジョーダン4と同じ"シュータンの逆さ文字"に魅了された人も多いのではないだろうか?
3.第一次スリーピート
via:legendsofsport
マイケル・ジョーダンはデビューしてから1990年までの6年間、個人賞は獲得できても、チームとしての実績は残すことができなかった。
しかし、1991年シーズンからは立て続けに3連覇することとなる。
ここからはそのNBA3連覇時に履いていたエアジョーダンを見ていこう。
Air Jordan 6(1991年)
via:jordan.com
マイケル・ジョーダンがティンカー・ハットフィールドに「素足のような感覚のシューズが欲しい」とリクエストして生まれたのがAir Jordan 6(エアジョーダン6)だ。
つま先部分にプレーントゥを採用。また、マイケル・ジョーダンが所有していたポルシェ 991をヒントに、車のリアスポイラーを模したヒールタブや滑らかなシルエットのデザインも採用した。
マイケル・ジョーダンにとって待望の初優勝を達成したモデルであり、彼が着用したカーマイン、インフラレッド、ブラックインフラレッドなど人気カラーが多くリリースされた。
Air Jordan 7(1992年)
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NBA優勝とオリンピックの金メダル、2つのタイトル獲得時に履かれていたのがAir Jordan 7(エアジョーダン7)。
エアジョーダン6と同じプレーントゥで、ナイキ ハラチシステム(ナイキ エアハラチに採用されたフィットシステム)を採用している。
このモデルから現在にもつながる「ジョーダン」ラインがスタートし、ナイキ バスケットボールシューズラインからは独立することとなった。
Air Jordan 8(1993年)
via:jordan.com
NBA3連覇の最後の優勝を飾ったのは、当時の最新機能が搭載されたAir Jordan 8(エアジョーダン8)だ。
1992年にリリースされたエアレイド同様に足のテーピングのようなクロスフィットシステムを採用し、パイル素材をシュータンロゴに取り入れるなど、機能面とデザイン面の両方が追求されたモデルとなっている。
このシューズの着用を最後に、マイケル・ジョーダンが引退(一回目)したため、ファンにとって節目となったエアジョーダンでもある。
4.一度目の引退
via:MLB
マイケル・ジョーダンは父の死をきっかけに野球選手の道を歩むことを決め、NBAから引退した。
しかし、多大なる人気を獲得していたジョーダンシリーズは存続することなり、マイケル・ジョーダンのいないNBAでも続くことになる。
このパートでは、マイケル・ジョーダンが引退している間にリリースされた2足を紹介する。
Air Jordan 9(1993年)
via:jordan.com
前作のエアジョーダン8から大きく変わり、ブーツのようなルックスが特徴的なAir Jordan 9(エアジョーダン9)。
マイケル・ジョーダンの生き方や、国際的になったバスケットボール競技をイメージし、世界各国の言語がアウトソールに刻まれた。日本語での"世界 スポーツ"の文字も確認できる。
マイケル・ジョーダンがNBAでほぼ履かなかったシューズとしても有名な一足だが、キャリア晩年のワシントン・ウィザーズ時代に着用されたことがある。
Air Jordan 10(1994年)
via:jordan.com
引退していたマイケル・ジョーダンが、NBA電撃復帰の際に着用したAir Jordan 10(エアジョーダン10)。
エアジョーダン9でアウトソールに趣向が凝らされたように、エアジョーダン10のソールもマイケル・ジョーダンを称えるデザインが施された。
シカゴ・ブルズのチームメイト"Scotti Pippen"(スコッティ・ピッぺン)も着用したことで知られている。
5.第二次スリーピート
via:wbur
電撃復帰を果たしたマイケル・ジョーダンだが、復帰してすぐ優勝できるほどNBAの世界は甘くはなかった。
しかし、再び優勝を狙うための懸命なトレーニングや、彼に触発されたチームメイトたちの活躍、試合での類稀なる勝負強さなどにより、彼は2度目の3連覇を達成する。
このセクションでは、マイケル・ジョーダンが2度目の引退をするまでの4足を見ていこう。
Air Jordan 11(1995年)
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エアジョーダンシリーズの中でも屈指の人気を誇るAir Jordan 11(エアジョーダン11)。
マイケル・ジョーダンが出した「フォーマルシューズのようなシンプルなシューズが欲しい」という要望を基にデザインされたエアジョーダンだ。
シューズデザイナーのティンカー・ハットフィールドも"ベストデザイン"と称するエアジョーダン11は、当時革新的だったエナメル素材を使用し、ドレッシーなモデルに仕上げられた。
Air Jordan 12(1996年)
via:jordan.com
エアクッショニングシステムの進化版"Zoom Air(ズームエア)"を搭載した、初めてのジョーダンシリーズがAir Jordan 12(エアジョーダン12)だ。
前作のドレッシーな雰囲気を受け継ぎ、19世紀の女性用ブーツからインスパイアされたデザインを採用している。
ヒールに書かれている「Quality Inspired By The Greatest Ever」(史上最高の選手にインスパイアされたクオリティ)という言葉からもナイキの自信を感じられるだろう。
Air Jordan 13(1997年)
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マイケル・ジョーダンの黒豹のようなプレースタイルをイメージして作られたのが、Air Jordan 13(エアジョーダン13)だ。
肉球のようなソールや暗闇で光るホログラムパーツなど細部までデザインが凝られている。
マイケル・ジョーダンの引退シーズン"The Last Dance"(ザ ラスト ダンス)で着用されたことでも知られている。
Air Jordan 14(1998年)
via:jordan.com
次に紹介するモデルは、ジョーダンにとって6回目のNBA優勝を飾ったエアジョーダン14。
マイケル・ジョーダンの愛車だったフェラーリ 550をモチーフにデザインされており、ドライビングシューズのようにも見えるシンプルさとシャープさを兼ね備えている。
最後の優勝を一気に手繰り寄せるThe Last Shot(ザ ラスト ショット)で着用されていたエアジョーダンだ。
6.二度目の引退、三度目の現役生活
via:solecollector
マイケル・ジョーダンはこの3連覇後に再度引退を表明するが、2001年に再度NBAの世界に戻ることとなった。
年齢の影響もあり再度優勝することは叶わなかったが、その時に彼が着用したエアジョーダンたちもファン垂涎のモデルとなっている。
2度目の引退から3度目の現役生活までリリースされたジョーダン4足を見ていこう。
Air Jordan 15(1999年)
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"ティンカー・ハットフィールド"がエアジョーダンシリーズから一度離れる前の、最後のシューズとなったのがAir Jordan 15(エアジョーダン15)。
NASAが開発したジェット機をデザインモチーフにAir Woven(エアウーブン)と同じ編み込み素材を使用した異彩を放つシューズは世界的歌姫ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)とのコラボモデルに採用された。
Air Jordan 16(2001年)
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10年以上ぶりにデザイナーが変更されたAir Jordan 16(エアジョーダン16)は、歴代エアジョーダンの中でも特にファッショナブルなモデルだ。
アッパーのレースカバーが取り外し可能で、ドレッシーさとスポーティーさを2WAYで楽しむことができる。
世界を驚かせたマイケル・ジョーダン3度目の現役復帰を飾ったのもこのシューズだった。
Air Jordan 17(2002年)
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マイケル・ジョーダンの現役復帰を、本格的にサポートするために作成されたのがAir Jordan 17(エアジョーダン17)だ。
マイケル・ジョーダンの即興的なプレイをジャズミュージックに見立てたところからデザインがスタートしており、専用のブリーフケースに至るまで、こだわりが詰まったものだった。
エアジョーダンとしては初めてTuned Air(チューンドエア)システムを採用するなど、テクノロジーの進化も感じられる一足だ。
Air Jordan 18(2003年)
via:jordan.com
マイケル・ジョーダンの最後の引退を飾ったのが、Air Jordan 18(エアジョーダン18)だ。
イタリアのレーシングカーをデザインベースに、高級感あふれる見た目に仕上げている。
スウェードで覆われたアッパーやシューレースを覆い隠せるパーツなど、独特な存在感に魅了される人も多い。
7.本当の引退後
エアジョーダン19を履くカーメロ・アンソニー選手 via:nicekicks
マイケル・ジョーダン3度目の引退後、彼が残したカルチャーを体現するアイテムとしてエアジョーダンシリーズは存続していく。
特にマイケル・ジョーダンの背番号「23」のナンバリングを持つ「エアジョーダン23」はスペシャルなモデルとしてシリーズの節目を飾った。
このセクションでは、引退後から節目であるエアジョーダン23までの5足を紹介する。
Air Jordan 19(2004年)
via:jordan.com
エアジョーダン16からシューレースを隠すデザインが続き、このAir Jordan 19(エアジョーダン19)でも同様のものが採用された。
上記のデザインに加え、最先端の素材を用いたシースルー感が際立つパーツにより、スポーティな印象が強いモデルだ。
アフリカの毒ヘビから得たデザインや、優れた軽量性・クッション性などが特徴で、当時ジョーダンブランドと契約したばかりのカーメロ・アンソニー選手も着用していた。
Air Jordan 20(2005年)
via:jordan.com
エアジョーダンブランドの責任者になったマイケル・ジョーダンは、旧友であるティンカー・ハットフィールドにもう一度シューデザインを依頼する。
そして、ティンカー・ハットフィールドが快諾したことで生まれたのが、Air Jordan 20(エアジョーダン20)だ。
20周年という節目を祝し、ヒールパーツ、ミッドフットストラップ、特徴的なヒールストラップにイラスト化したマイケル・ジョーダンの功績を刻印した。
なおジョーダンシリーズ初のノンエアモデルとなっているが、NBAの試合に対応できるほどのクッショニングを誇っている。
Air Jordan 21(2006年)
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久しぶりに、シューレースを外に出したデザインとなったAir Jordan 21(エアジョーダン21)。
アッパーのほぼ全てを占めるレザーアッパーにより、高級感を醸し出したモデルだ。
ブラックライトに当てると隠されたメッセージが浮かび上がるデザインからは、遊び心が感じられる。
Air Jordan 22(2007年)
via:jordan.com
ステルス戦闘機をイメージソースに作成されたAir Jordan 22(エアジョーダン22)。
直線的なフォルムと近未来感が特徴的で、様々なPE(プレイヤーエディション)が存在するエアジョーダンだ。
なお、プレイヤーエディションとは既存のモデルを着用選手に合わせ、カラーやデザインを変更したモデルを指す。
また、好みに合わせクッショニングユニットを変えることができるよう、2種類のエアが付属している。
Air Jordan 23(2008年)
via:jordan.com
マイケル・ジョーダンにとって大切な番号"23"の意味合いも込められたAir Jordan 23(エアジョーダン23)。
この節目に、再びティンカー・ハットフィールドがシューデザインを担当している。
マイケル・ジョーダンの指紋を元に作り上げられたソールなど、彼のDNAを感じるデザインを採用した。
優れた機能性もさることながら、サステナブルも意識しており、現代につながる近未来的なモデルとなっている。
8.大きな変更
左:マイケル・ジョーダン氏、右:ドウェイン・ウェイド氏 via:HUFFPOST
これまでエアジョーダン1〜23まで紹介してきたが、ここでエアジョーダンシリーズはナンバリングではなく、年式を採用したネーミングとなった。
デザイン面にも変化があり、それまでの歴代エアジョーダンモデルを受け継ぐような特徴が見受けられる。
このセクションでは年代式で呼ばれていた4足を紹介する。
Air Jordan 2009(2009年)
via:jordan.com
マイケル・ジョーダン現役時代に特出していたスタッツの一つ、ディフェンス力に重きを置いて作られたAir Jordan 2009(エアジョーダン2009)。
華麗なステップワークとフェンシングをかけあわせたテーマも兼ね備えている。
使用されたレザー素材は、エアジョーダン6からヒントを得たものだった。
Air Jordan 2010(2010年)
via:jordan.com
ティンカー・ハットフィールドがデザインしたAir Jordan 2010(エアジョーダン2010)は、相手の心情を見透かしたようなマイケル・ジョーダンのプレイスタイルに触発され、透明なTPUパーツを採用。
またミッドソールのデザインには、マイケル・ジョーダンの有名な言葉「I've failed over and over again in my life. And that is why succeed(私が成功したのは、何度も何度も失敗したからだ)」が組み込まれた。
当時ジョーダンブランドの契約選手だったドウェイン・ウェイドのプロモーション写真でも有名なモデルだ。
Air Jordan 2011(2011年)
via:jordan.com
前作に引き続きティンカー・ハットフィールドがデザインに携わったAir Jordan 2011(エアジョーダン2011)。
シンプルなデザインで、フォーマルな雰囲気を放つモデルだ。
交換可能なミッドソールなど、革新的なテクノロジーを採用したのも特徴。NBAオールスターにてレイ・アレン選手に着用された。
Air Jordan 2012(2012年)
via:jordan.com
少しずつ好みの履き心地に合わせ、機能に変化を持たせられるようになったエアジョーダンシリーズ。そのカスタマイズの幅が最大限に広がったのがAir Jordan 2012(エアジョーダン2012)だ。
インナーブーツタイプのエアジョーダン2012は、インナーとミッドソールをプレイヤーの好みに合わせて変更することができた。
マイケル・ジョーダンやこれまでのジョーダンモデルにフォーカスが当たることが多かったデザインから、バスケットボールという競技自体にフォーカスを変更し、シューデザインを再構築した。
9.新章突入
via:solecollector
これまでのエアジョーダンシリーズはレザーを多用することが多く、一般的なスポーツシューズよりもファッショナブルなシューズとしての立ち位置を獲得していた。
しかし、次に紹介するエアジョーダン28からは、より競技を意識したモデルを展開している。
このセクションでは、バスケットボールシューズとして高い機能性を持つジョーダンシリーズ3足を見ていこう。
Air Jordan 28(2013年)
via:jordan.com
年代式から番号式へと、ネーミングを再変更した際のファーストモデルがAir Jordan 28(エアジョーダン28)。
伸縮性のあるアッパーとジッパースタイルを掛け合わせ、珍しいシェイプのバスケットボールシューズになっている。
WHY NOT(ワイノット)をモットーとし、独特なファッションセンスを併せ持つラッセル・ウエストブルック選手にも愛用されたモデルだ。
Air Jordan 29(2014年)
via:jordan.com
これまでのエアジョーダンシリーズで"最も軽量なモデル"としてデビューしたのがAir Jordan 29(エアジョーダン29)だ。
一枚仕立てのウーブンアッパーにより、高いフィット感を実現している。
ジャンプマンロゴの基となった写真を、そのままプリントしたスペシャルカラーも話題となった。
Air Jordan 30(2016年)
via:jordan.com
宇宙や1988年のスラムダンクコンテストをモチーフにしたエアジョーダン30。
エアジョーダン10、エアジョーダン20がそれぞれ記念モデルとなったように、エアジョーダン30もアニバーサリーモデルとしてリリースされている。
デザイナーには、ジョーダンシリーズの各節目でスペシャルモデルを担当したティンカー・ハットフィールドを起用。ヒールにデザインされた30を意味するXXXなど、現代的なデザインを多く盛り込んだ完全新作のエアジョーダンとして発売された。
ソールには、エアジョーダン29で好評だったものと同じものを採用しており、パフォーマンス力も申し分ないモデルとなっている。
10.アーカイブモデルへのリスペクト
30作という大きな節目を超えたエアジョーダンシリーズは、30番台を境に、テクノロジーを詰め込んだ機能面と過去のアーカイブモデルからインスピレーションを受けたデザインを両立したモデルが次々にリリースされる。
このセクションでは、エアジョーダン31から最新作のエアジョーダン38までの8足を一気に紹介する。
Air Jordan 31(2016年)
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1985年のオリジナルモデルが、現代のスタイルで蘇ったと錯覚してしまうようなエアジョーダンが、Air Jordan 31(エアジョーダン31)だ。
レトロなシルエットやエアジョーダン1にしか採用されなかった大きなスウッシュが、ナイキの最新技術であるFlyweave(フライウィーブ)と共演を果たしている。
Air Jordan 32(2017年)
via:jordan.com
エアジョーダン2にインスパイアされたAir Jordan 32(エアジョーダン32)は、ジョーダン2のアイコン"ウイングロゴ"をシュータンに配している。
バスケットボールでは欠かせない横の動きに強く、様々なNBA選手に愛用されたモデルだ。
Air Jordan 33(2018年)
via:jordan.com
エアジョーダン3でも見られた大きなシュータンが特徴的なAir Jordan 33(エアジョーダン33)。
足への締め付けを即座におこなえるファストフィットテクノロジーを採用しており、前足部のストラップを使った感覚的なシューズの着脱が可能となっている。
エアジョーダン3のソールに用いられたエアウィンドウにも敬意を払い、飛ぶということをデザインベースに宇宙服にもインスパイアされている。
Air Jordan 34(2019年)
via:jordan.com
八村塁、ザイオン・ウィリアムソンなど次世代のスーパースターがルーキーイヤーに着用したのが、このAir Jordan 34(エアジョーダン34)だ。
シュータンのFlightの文字からもわかるエアジョーダン4へのオマージュとエアジョーダンシリーズらしいすっきりとしたデザインが特徴。
高くジャンプするために開発された、さまざまなテクノロジーが詰め込まれている。
Air Jordan 35(2020年)
via:jordan.com
エアジョーダン5のレガシーを引き継いだAir Jordan 35(エアジョーダン35)は、アーカイブモデルと同じくシュータンが飛び出すフォルムを採用。
ジョーダンブランド史上初めて、前足部とヒール部分の両方にズームエアを搭載し、高いクッショニング力や反発性を持つハイレベルパフォーマンスシューズとしても名高いモデルだ。
Air Jordan 36(2021年)
via:Nike
エアジョーダンシリーズ36作目としてリリースされたAir Jordan 36(エアジョーダン36)。
新素材Leno-Weave(レノウェーブ)を使った編み込み式のアッパーや広範囲のズームエアなど、軽量性、フィット感、クッション性などを併せ持つバスケットボールシューズとして必要な機能を最大限詰め込んだモデルとなっている。
エアジョーダン6を彷彿とさせるレースカバーなどのデザインも魅力的な一足だ。Air Jordan 37(2022年)
via:Nike
エアジョーダン7のデザインを受け継いだAir Jordan 37(エアジョーダン37)。
ナイキのスポーツ リサーチ ラボ(NSRL)の研究に基づいて開発した、ジャンプに必要な各動作をサポートする最新テクノロジーを採用している。
前作から使われているレノウェーブを引き続きアッパーに用いるなど、エアジョーダンの系譜を受け継ぎつつ着実な進化を遂げたモデルだ。
Air Jordan 38(2023年)
via:Nike
シリーズ史上最もサステナビリティに配慮したAir Jordan 38(エアジョーダン38)。
リサイクル素材を重量の20%以上に使用したサステナビリティなシグネーチャーシューズ「エアジョーダン38」。エアジョーダン8のストラップをヒントにしたXプレートを搭載し、シャープな動きにも足がインソールに固定するのが特徴。また、アッパーの刺繍は1993年にファイナルシリーズでマイケル・ジョーダンが見せた功績を称えるデザインとなっている。
11.ジョーダンブランド人気4選
ここまでメインのジョーダンシリーズを全て紹介してきたが、ジョーダンブランドにはそれ以外にも名作と呼ばれるシューズが多々存在する。
最後のセクションでは、その中から厳選した人気4モデルを紹介する。
Nike Jordan Legacy 312(2018年)
via:shop wss
高級カジュアルブランド"Just Don(ジャストドン)"とのコラボから生まれた、Nike Jordan Legacy 312(ナイキ ジョーダン レガシー 312)。
エアジョーダン1のアッパー、エアジョーダン3のソールユニット、エア アルファ フォース ローのストラップがミックスしており、レトロ感とハイテク感のどちらも感じられる人気のモデルとなっている。
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Nike Air Jordan Zoom '92(2020年)
via:authentic shoes
90年代のナイキの名作スニーカー、エアジョーダン7、エアマックス180、エアフォース5を融合させたのがNike Air Jordan Zoom '92(ナイキ エアジョーダン ズーム '92)。
シュータンのジャンプマンロゴとサイドアッパーのスウッシュが共存するデザインとなっており、他のジョーダンシリーズでは味わえない魅力がある。
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Jordan Why Not Zer0 series(2018年から)
via:Facetasm
ジョーダンブランドの看板プレーヤーの1人、ラッセル・ウエストブルックのシグネイチャーシリーズ"Why Not Zer0(ワイノットゼロ)"。
2018年に発売スタートした同シリーズは、2022年に第5弾Why Not Zer0.5(ワイノットゼロ 5)をリリースし、2023年にも新作の発売が噂されている。
2021年1月に発売されたファセッタズム(Facetasm)とのコラボコレクションにてアパレルも同時発売されるなど、ラッセル・ウエストブルックの類稀なるファッションセンスを生かしたシリーズ展開が特徴だ。
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Jordan Zion series(2021年から)
via:gallery 2
最後に紹介するのは、次世代のスーパースター Zion Williamson(ザイオン・ウィリアムソン)のシグネイチャーシリーズ"Zion(ザイオン)"だ。
他のNBA選手と比べても抜群の運動能力とスピードを持っているザイオンは、デビューして3年という異例のスピードで彼専用のシューズを与えられている。
これからのバスケットボール界を引っ張る存在である彼のシグネイチャーシリーズは、将来的に大きく展開されていくに違いない。
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おわりに
via:slate
今回は、エアジョーダンシリーズの説明から、エアジョーダンシリーズ+人気モデルの合計41足を紹介した。
ここまでエアジョーダンを一気に見ることはなかなか無いだろう。エアジョーダンがどんな風に進化していったか、気になったところを読み返してみるのもおすすめだ。
スニーカーダンクでは、紹介した人気41モデル含め各エアジョーダンシリーズを取り扱っているため、もし気になるエアジョーダンが見つかったら、商品ページをチェックしてみよう。
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