sacai(サカイ)のデザイナー阿部千登勢とは?ブランドコラボ歴から人気の理由を探る!|コラムについて
ファッションブランドsacai(サカイ)を立ち上げ、世界的に注目を浴びるデザイナー「阿部千登勢」。この記事では、現在も躍進を遂げる「阿部千登勢」の生い立ちや、さまざまなブランドとのコラボレーション歴などを解説し、人気の理由を紐解いていく。
阿部千登勢(あべちとせ)とはどんな人物か?
「阿部千登勢」はファッションブランド、サカイのデザイナーである。1965年に岐阜県で生まれた「阿部千登勢」は、幼少期から母親が営む洋服店で服に囲まれて育ったという。ここからは、「阿部千登勢」がどのような道を選択し、世界的なファッションデザイナーとして歩みを進めたのかを紹介していく。渡仏、出産を経てsacai(サカイ)を発足
文化服装学院を卒業後、渡仏を経て1987年に株式会社ワールド(以下、ワールド)に入社。その入社試験では、当時珍しかった私服で参加したそう。それも、自身でデザインしたフリル付きのジャンプスーツに白のシューズという格好だったという。ワールドで2年間活動し、その後、以前から強い憧れを抱いていたファッションブランド、COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)に入社。そこでは、tricot COMME des GARCONS(トリコ・コム デ ギャルソン)のパタンナー・ニットウエアの企画を経験。デザイナーとして、「ファッションとは何か」ということに改めて向き合う機会となったそう。
出産を機に退社し、2年後の1999年にサカイを立ち上げる。ベーシックなアイテムにひねりを加えた「ニュースタンダード」を表現し、「日常の上に成り立つデザイン」をコンセプトに掲げている。2007年には、毎日ファッション大賞新人賞を受賞した。
sacai(サカイ)の特徴を解説!
via:sacai
1999年に東京で生まれたサカイは、ベーシックなアイテムにひねりを効かせた「ニュースタンダード」な服づくりを理想とし、異なる素材を組み合わせた独創的なクリエイションが特徴。ブランド立ち上げ当初は、宣伝を殆ど行っていなかったものの、スタイリストやセレクトショップを中心に人気を集め、やがてワールドワイドに人気が広まっていった。サカイのブランド名の由来は、「阿部千登勢」の旧姓「坂井」からきている。また、「阿部千登勢」の夫である「阿部潤一」は、ファッションブランドkolor(カラー)のデザイナーであり、ブランド名はお互いのブランドの「k」と「c」のスペルを入れ替えて構成されている。
ブランド立ち上げ当初は、ウィメンズコレクションのみであったが、2009年春夏よりメンズコレクションをスタート。同年にパリのファッションウィークにて、ウィメンズコレクションを発表。現在は、各シーズンのメンズ・ウィメンズコレクションをパリで発表している。同年、MONCLER(モンクレール)とのコラボレーションを開始。2011年には、パリコレクションの正式参加を果たす。そして、エレガントとクラシックの融合を叶えた「ニュースタンダード」な服づくりを続け、世界中の人に愛されるブランドとして躍進を遂げる。
sacai(サカイ)の人気の理由とは?代表作も紹介
サカイが人気の理由は、異なるファブリックを組み合わせた独創的なデザインのほか、細部に渡り遊び心とセンスを感じさせるデザイン性が挙げられる。また、裏返して縫い合わせるなど、ユニークなシルエットを生み出す創造性も魅力だ。そんなサカイのアイテムは、ストリートファッションからハイファッションが好きの人など、幅広い層から厚い支持を得ている。サカイの代表作
サカイの代表作は、MA-1、スニーカー、ダブルレザー、デニムジャケットやパッチワークシャツなどが挙げられる。ここからは、代表作であるアイテムを一部紹介する。おすすめアイテムも併せてチェックしてほしい。sacai(サカイ)の代表作①【MA-1】
サカイが得意とするテクニックにより、表情豊かに再構築したオリジナルのMA-1は、男女問わず人気を博している。
ユニセックスで着用できるMA-1は、バックセンターにボックスプリーツをあしらい、中綿を入れることで程よいフレアシルエットをキープ。
また、ドレッシーな要素を潜ませることで、他とは一線を画す個性あるデザインに。着丈は長すぎず短すぎずちょうどよい丈で、さまざまなボトムスと合わせやすいアイテムとなっている。スポーティミックスな着こなしにおすすめ。
sacai(サカイ)の代表作②【スニーカー】
サカイとナイキは度々コラボを果たし、「LDワッフル」スニーカーがキーアイコンとなっている。
LDワッフルは、二重になったシュータンや重ね貼りしたナイキのロゴ「スウッシュ」、突き出たミッドソールが特徴。人気が高く、抽選制になることも多い。近年では、サカイとナイキ、そして他のブランドとのトリプルコラボが注目されている。
fragment design(フラグメントデザイン)、UNDERCOVER(アンダーカバー)、Clot(クロット)とのトリプルコラボ商品が立て続けに発表されるなど、話題性に富んだモデルといえるだろう。
sacai(サカイ)の代表作③【デニムジャケット】
サカイの特徴的なドッキングデザインが施されたデニムジャケット。
デニムに同系色のナイロンをあしらい、MA-1ジャケットを彷彿とさせるディテールをプラスしているのが特徴。また、内側にシャーリングを効かせ、ひねりを加えることで着心地のよさも叶えている。
全体をワントーンで揃えてミニマルにまとめつつ、サカイらしさを随所に表現しているのもポイント。寒暖差のある季節にぴったりで、使い勝手のいいアイテムに仕上がっている。
sacai(サカイ)のブランドコラボ歴を解剖!
サカイはこれまでに、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)、Dior(ディオール)、Nike、UNDERCOVER(アンダーカバー)、UNIQLO(ユニクロ)、KAWS(カウズ)など、さまざまなブランドやアーティストとのコラボを果たした。ここからは、いくつかピックアップして紹介していく。GEORGE COX(ジョージコックス)
イギリス発のブランドであるGEORGE COX(ジョージコックス)とのコラボレーション。ダブルソールを採用し、ボリュームをもたせたデザインが印象的なシューズを展開。メンズはジョージコックスの定番モデル「GIBSON」をベースにしたシューズと、オリジナルコインローファーの2種。ウィメンズはアッパーに「HAMILTON」と「GIBSON」を組み合わせたシューズを展開した。fragment design(フラグメントデザイン)
ストリートカルチャーのパイオニアである「藤原ヒロシ」率いるデザイン集団、fragment design(フラグメントデザイン)とナイキのトリプルコラボレーション。世界のスニーカー愛好家たちにとっては、堪らないコラボレーションだったと言える。ナイキの70年代の名作「LDV」と、「WAFFLE RACER」をクロスオーバーさせたデザインが特徴。UNDERCOVER(アンダーカバー)
「高橋盾」が手掛けるファッションブランドUNDERCOVER(アンダーカバー)と、サカイのコラボレーション。ストリートカルチャーを牽引する両ブランドのコラボレーションは、日本だけでなく世界的に話題となった。コラボアイテムは、サカイの公式オンラインストア限定で展開し、ブルゾンやトラックパンツが人気を集めた。Dior(ディオール)
メンズ・アーティスティック・ディレクター、「キム・ジョーンズ」率いるラグジュアリーブランド、Dior(ディオール)とのコラボレーション。メンズのカプセルコレクションを製作し、サカイならではの異素材使いやテクニカルな技法は、今回のコラボレーションでも多く用いられた。また、「Dior」の「i」の文字のなかに、サカイのロゴをあしらったアイコニックなカスタムロゴも大きな話題に。PORTER(ポーター)
優れた技術力をもち、日本だけでなく世界規模で認知を広げるメーカー吉田カバンのブランド、PORTER(ポーター)とサカイのコラボレーション。ポーターの定番であるヘルメットバッグを基調としたトートバッグを発売。そのほかには、左右非対称のポケットが印象的なバックパックを展開し注目を集めた。また、サカイオリジナルのファスナーを採用したスペシャルな仕様は、両ブランドのファンを歓喜させたという。KAWS(カウズ)
ストリートアートだけでなく、ファインアート界からも評価されるアーティストのKAWS(カウズ)とのコラボレーション。メンズの2021-22年秋冬と、ウィメンズの2021年プレ・フォールで発表した。カウズのシグネイチャーであるカラフルなマルチカラーと、限定のカモフラージュ柄のグラフィックが特徴。ウィメンズはサカイが得意とするブルゾンや、カウズのキャラクター「コンパニオン」の特徴的な目を用いたニットを展開。メンズはカーディガンや開襟シャツ、ナイロンパーカーなど豊富なラインナップを披露した。Ultimate Breaks & Beats(アルティメイト・ブレイクス・アンド・ビーツ)
ヒップホップサウンド界で伝説的人気を誇るレコードレーベル、Street Beat Records(ストリート ビート レコーズ)とのコラボレーション。同レーベルのコンピレーションシリーズである、Ultimate Breaks & Beats(アルティメイト・ブレイクス・アンド・ビーツ)をピックアップしたカプセルコレクションを発売。アルティメイト・ブレイクス・アンド・ビーツのロゴをプリントしたフーディや、オクトパスのグラフィックをあしらったMA-1ジャケットが話題に。ACRONYM(アクロニウム)
前衛的なデザインを得意とする「エロルソン・ヒュー」率いるテックウエアブランド、ACRONYM(アクロニウム)とサカイのコラボレーション。同コレクションは、ミリタリーやアウトドアをベースに製作された。サカイが得意とする先駆的なデザインや異素材の掛け合わせに、アクロニウムが得意とするテクニカルなディテールをプラス。メンズウェアをメインに展開してきたアクロニウムにとって、初のドレスも登場したことで注目を集めた。Schott(ショット)
アメリカのレザーブランドSchott(ショット)と、現代アーティストの「村上隆」率いる、アートの総合商社であるKAIKAI KIKI(カイカイキキ)所属の造形作家「MADSAKI」とのトリプルコラボレーション。同ブランドを象徴する挑発的で風刺的なメッセージをのせたブルゾンやニット、フーディーなどを展開した。「MADSAKI」の言葉である「Sheeple, Zombies and Kool-Aid.」が印字されたレザージャケットを展開し、アート愛好家を中心に話題となった。Astier de Villatte (アスティエ ド ヴィラット)
1996年、パリで唯一の陶器メーカーとしてスタートしたブランドAstier de Villatte (アスティエ ド ヴィラット)とのコラボレーション。サカイのクリエイションを落とし込んだ、遊び心あふれるビジュアルが特徴。とくに、陶器のパーツをパッチワークでつなぎ合わせたような、独創的なデザインのボウルが注目を集めた。また、色鮮やかなファブリックを編み込んだクロシェットバッグも話題に。Cartier(カルティエ)
世界5大ジュエラーの1つである、Cartier(カルティエ)とのコラボレーション。同コレクションのベースとなるのは、カルティエのシグネイチャーである「トリニティ」シリーズだ。ピンクゴールド・イエローゴールド・ホワイトゴールドの3本のリングが絡み合う特徴的なデザインに、サカイのテクニカルさが加わったジュエリーは、特別感にあふれた唯一無二のアイテムに仕上がっている。sacai(サカイ)のサイズ感について
via:sacai
ウェアのサイズ感については、グローバル展開のブランドということもあり、日本サイズに比べてメンズ・レディース共にやや大きめに作られている。小さめのサイズを選んでスマートに着こなすか、大きめのサイズを選んでモードに着こなすか、どちらを選んでもこなれた印象になるため、自分好みのサイズを見つけてほしい。快進撃を続ける阿部千登勢(あべちとせ)に注目
ここまで、「阿部千登勢」の生い立ちや、サカイのブランドについて解説してきた。快進撃を続ける「阿部千登勢」からは、今後も目が離せない。コラボレーションアイテムは、即完売していまい購入が難しい場合も。そんなときは、二次流通のサービスを利用することもおすすめだ。レアなアイテムからコアなアイテムまで、スニダンでは多くのアイテムを扱っている。ぜひ、お気に入りのアイテムを見つけてみてはいかがだろうか。関連記事
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