ニューバランスの定番「574」とは?その魅力と人気モデルを紹介|コラムについて
根強い人気を誇るスニーカーブランド「New Balance(ニューバランス)」。コーデに取り入れてみたいけれどモデル選びに迷っているという方にチェックしてほしいのが、"ニューバランスで最も履かれてきたシューズ"と称される定番の名品「574」だ。今回は、レトロなデザインと優れた履き心地でロングセラーモデルに君臨する「574」にフォーカスし、その魅力とおすすめモデルを紹介する。
幅広い世代を虜にするスニーカーブランド「ニューバランス」
世界各国、幅広い世代を虜にするスニーカーブランド「ニューバランス」。シンプルで取り入れやすいデザイン、追求された類を見ない履き心地や、自分の好みのアイテムが見つけやすい豊富なラインナップで、スニーカーフリークから今までスニーカーを履いてこなかった層までをも虜にしている。
もともとニューバランスは、1906年にアメリカ東海岸ボストンで矯正靴のメーカーとして生まれたブランド。それまでの専門的なノウハウを活かしたオーダーメイドのカスタムランニングシューズの製造を60年代にスタートし、スポーツ業界での認知を高めていった。その後、80年代後半にアッパーにレザーを使用したシューズを発表したことから、ファッション業界からの注目度もグンとアップ。日本では、80年代に販売が開始され、2010年からファッション誌やSNSで多く取り上げられたことによって、今日のような爆発的人気を誇るブランドへ成長した。見た目だけでなく、非常に履き心地がいいことからリピーターも多く、続々とファンを増やし続けている。
アイコニックなロングセラーモデル。ニューバランスの「574」とは?
自分の好みのモデルが見つけやすいラインナップの豊富さが魅力のニューバランス。しかし、結局どのモデルを選べばいいか分からないと悩んでいる方も多いのではないだろうか。そんな方にまずおすすめしたいモデルが、公式サイトでも"ニューバランスの歴史の中で最も履かれてきたシューズ"と謳われる永遠のスタンダードである「574」だ。
「574」は、数あるモデルの中でも定番として根強い人気を誇る製品。「574」が属する550番台は舗装路以外のオフロード用シューズとして1982年に開発されたシリーズで、デザイン性と機能性の高さから「トラック以外でのランニング」という新しい可能性を広げた。MADE IN UKの「576」の廉価版として90年代に発売された「574」は、悪路のランニングにも耐えうる機能性に加えて、デザイン面をさらにブラッシュアップさせることで、デイリーに使いやすいモデルに進化。シンプルかつベーシックなデザインで、ニューバランスを初めて履く方の入門としてもおすすめされており、ニューバランスフリークからスニーカービギナーまで対応する定番の優秀モデルなのである。
人々を魅了し続ける名品「574」の5つの魅力
なぜ「574」が永遠のスタンダードとされ、ロングセラーモデルとして君臨しているのだろうか?ここでは人々を魅了し続ける5つの魅力を徹底解剖していく。
他モデルとは一味違う丸みのあるフォルム
「574」と他モデルを比べたときにハッキリと分かるのが、コロンとした丸みのあるフォルムだ。ニューバランスのスニーカーのベースとなる2つの木型のうち、SL-2という横幅が広めの木型を採用しており、舗装されていない悪路でもしっかりと走れるようにドシッととした横幅のあるシルエットで安定感を確保。また、悪路に対応するよう強度が高いアッパーを採用することで、全体的にボリューム感のあるルックスに仕上がっている。足元に程よいボリューム感を与えてくれるので、着こなしのバランスが取りやすいのもうれしいポイントだ。
足馴染みの良いメッシュ&スウェードのコンビネーション
574はニューバランスの定番ともいえるメッシュ&スウェードの異素材アッパーを使用。通気性の良いメッシュとやわらかなスウェードがミックスされることで、最初の足入れから足馴染みの良い1足に仕上がっている。メッシュとスウェードのバランスも程よく、キレイめにもカジュアルにも振れる万能なデザインもグッド。さまざまな着こなしに合うことも「574」が幅広い層から愛され続け、ロングセラーモデルとして君臨する理由だ。
衝撃吸収力に優れたミッドソールとグリップ力の高いアウトソール
舗装路以外のオフロード用シューズとして開発された550番台から登場したモデルだけあって、衝撃吸収力とグリップ力の高さも「574」を語る上で外せないポイント。ミッドソールには「ENCAP(エンキャップ)」というニューバランス独自のテクノロジーを搭載。衝撃吸収性に優れたEVA素材(樹脂)を頑丈なポリウレタン素材に封入した構造で、軽さに加えてハイレベルの安定性とクッション性を提供する。アウトソールは、ゴツゴツとした凸凹のトレッドパターンを採用し、非舗装路でも高いグリップ力を発揮。ミッドソールに備わっている衝撃吸収機能と相まって、長時間のオフロード歩行にも最適な1足に仕上がっている。
足元のアクセントになる大きめの「Nロゴ」
ニューバランスを象徴するディテールであるサイドの「Nロゴ」。このNマークはモデルによってサイズが異なり、90年代後半までは大きめ、それ以降に発売されたハイテクモデルは比較的小さめになっている。「574」にはレトロな雰囲気漂う大きめのロゴをセットし、90年代のムードを演出。昨今の90’sリバイバルのトレンドにも自然にマッチしており、今っぽいスニーカースタイルを叶えるのに最適なデザインだ。
1万円前後で購入できるコスパの高さ
「574」は、その前に発売されたMADE IN UKの「576」の廉価版で、他のニューバランスのモデルと比較しても手に届きやすい価格帯が魅力。機能性やデザイン性は申し分ないクオリティを保ちながら、1万円前後のモデルが大半を占めているため、初めてニューバランスをゲットする方にもイチ押しの高コスパモデルと言える。
押さえておきたいニューバランス「574」おすすめモデル8選
「574」の魅力を知ったところで、編集部が厳選したおすすめモデルをお届け。押さえておきたい定番的なモデルから個性溢れるコラボモデルまで幅広くピックアップ。
New Balance 574 "Grey Day" (Classic Grey)
"THEニューバランス"的な「574」をゲットしたい方は、ブランドを象徴するグレーをまとったモデルをチェック。グレーのアッパーに、少しトーンを明るく設定したグレーのNロゴを採用することで、まとまりがありつつも絶妙なコントラストが楽しめる1足に仕上げられている。都会的なグレーカラーは、上品なスタイリングにもハマりやすく、ワードローブのメインとして活躍すること間違いなし。
スニダンで詳細を見るNew Balance 574 ELM "Burgundy"
こっくりと深みのあるバーガンディは、落ち着いた雰囲気のスニーカーを求めている方に最適。シューレースやミッドソールにはニューバランスを象徴するグレーを用い、ヒールカウンターとアウトソールにはホワイトカラーを採用。アッパーが暗めのカラーでも、パーツのカラーによって抜け感が生まれて足元が重たくなりすぎないのもこのモデルの魅力だ。
スニダンで詳細を見るNew Balance U574LGBB "Navy"
知的な雰囲気に決まるネイビーは、シックな着こなしが好みの方におすすめのカラー。アッパーのネイビーよりもトーンが明るいネイビーをNロゴや甲のアッパーとサイドに落とし込むことで、奥行きのあるデザインに昇華させている。ブラックよりも明るい印象に見えるネイビーは、旬のニュアンスカラーのコーデにも馴染みやすく、大人ストリートを楽しみたい方必見だ。
スニダンで詳細を見るNew Balance U574LGE1 "Light Gray"
スタイリングを垢抜けさせるホワイトに近いグレーカラーを採用したモデルは、春夏にかけては爽やかな足元を演出し、秋冬はダークトーンの差し色として活躍する万能カラー。パーツごとに絶妙にカラーが異なることで生まれる立体感も、ニューバランスならではのセンスある色使いと異素材アッパーならでは。カジュアルなジーンズを始め、スラックスなどの品のあるボトムスとも相性抜群。
スニダンで詳細を見るStone Island × New Balance 574 Legacy "Green"
イタリアの高級カジュアルスポーツブランド「Stone Island(ストーンアイランド)」とのコラボモデルは、「574」のデザインはそのままにモダンにアップデートさせた「574 レガシー」を採用。フレアに広がるミッドソールとアウトソールや、「575」や「576」の要素を踏襲して踵部分に特徴的なステッチを施し、さらに洗練されたデザインに仕上げているのが特徴だ。一見いつものグレーと同じように見えるカラーだが、青みがかったスチールブルーを使用してクールな雰囲気を演出。ベージュカラーを用いたシュータンには、ストーンアイランドの大きめなタグが落とし込まれ、足元のポイントとしても重宝する。
スニダンで詳細を見るBodega × New Balance 574 Legacy "Yellow"
ビビッドなイエローが映える本作は、ニューバランスと同じアメリカ ボストンで生まれた、いま注目のセレクトショップ「Bodega(ボデガ)」とのコラボレーション。ベースに「574 レガシー」を使用したモダンなシルエットが特徴だ。アクセントカラーとして活躍するビビッドなイエローアッパーをメインに、差し色には青空のような鮮やかなブルーをセット。Nロゴには、大人っぽい華やかさを添えるシルバーを使用してY2Kムード漂う近未来的なエッセンスをプラスした。存在感抜群でプレイフルな足元が楽しめる個性的な1足だ。
スニダンで詳細を見るStray Rats × New Balance ML574 "Green"
独特なカラーウェイが目を引くこちらのモデルは、アメリカ マイアミを拠点とするデザイナー ジュリアン・コンスエグラにより設立された「Stray Rats(ストレイ ラッツ)」とニューバランスの3度目となるコラボ作。ハードコアやスケートカルチャーをプリントやカットの技法で表現したウェアで人気を博すストレイ ラッツらしい遊び心のあるカラーウェイが魅力だ。オリジナルモデルの574ではメッシュが使われているアッパー部分にナイロン素材を用いており、いつもの「574」とは異なるアウトドアな印象にシフト。シュータンとインソールには"STRAY RATS"のロゴとアイコンが刻まれ、特別感たっぷりの1足に仕上がった。
スニダンで詳細を見るMITA SNEAKERS × NEW BALANCE 574 "TOKYO LIMITED"
日本を代表する5つのブランド・ショップとコラボした"TOKYO LIMITED"シリーズから登場した本作は、世界から注目される「MITA SNEAKERS(ミタ スニーカーズ)」とのコラボ作。ミタ スニーカーズは、東京・上野を代表するスニーカーショップで、近年、日本はもとより海外のスニーカーマニアからも熱い視線が注がれる注目ブランドだ。こちらのモデルでは、2000年代初頭のボリューム感を当時の東京で履かれていたというイメージで製作。ニューバランスらしさを引き立てる王道のグレーとネイビーを組み合わせ、2003年にニューヨークでヒットしたカラーを再現したりとこだわりを凝縮している。落ち着いたカラーで取り入れやすく、オリジナルモデルにはないカラーパターンで個性もアピールできる本作は、一味違う大人なニューバランスを求めている方にイチ押しだ。
スニダンで詳細を見るおわりに
ニューバランスを代表するモデルとして多くのファンを魅了する「574」。紹介モデルを見て分かる通り、ベーシックなオリジナルモデルに加え、コラボモデルのベースにも多数使用されており、豊富なバリエーションも魅力だ。機能、デザイン、高コスパの3拍子が揃った優秀定番モデル「574」を、ぜひこの機会にチェックしてみてはいかがだろうか。
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