ロエベとは？王室を魅了したクラフトマンシップの歴史と、時代を彩る人気アイテムを紹介

ロエベとは？王室を魅了したクラフトマンシップの歴史と、時代を彩る人気アイテムを紹介について

上質なレザーの香り、手に吸い付くような感触、そしてアートピースのような佇まい。五感に響くクラフトマンシップで、スペイン王室をも魅了したラグジュアリーブランド、「LOEWE(ロエベ)」。

しかし、その魅力は"伝統"だけではない。マドリードの小さな工房から始まった物語は、時代を牽引するクリエイターたちの手によって大胆に再解釈され、今やストリートまでをも熱狂させる、最も刺激的なブランドの一つとして新たな章を迎えている。

本記事では、170年以上の誇り高き歴史の深淵から、現代のファッションシーンを席巻する人気アイテムの魅力、さらには未来を担う新クリエイティブ・ディレクターの話題まで、ロエベを巡る壮大な物語を紐解いていく。

▼伝統とクラフトマンシップの継承ロエベの輝かしい歴史
▼新クリエイティブ・ディレクターたちの魔法ロエベの現在と未来
▼ロエベの魅力と特徴なぜ世界中の人々を魅了するのか？
▼ロエベの代表作＆人気アイテムを徹底解説！
▼まとめ

伝統とクラフトマンシップの継承ロエベの輝かしい歴史

創業期：革工房から王室御用達へ

ロエベのルーツは、1846年にマドリードに集まった腕利きの革職人たちによる共同工房にある。彼らの生み出す高品質な革製品は、上流階級の間で評判となり、1872年にドイツの革職人エンリケ・ロエベ・ロスバーグが経営に参画したことで、「ロエベ」というブランド名が正式に誕生した。

そして、1905年にはスペイン王室御用達の称号を授与され、その地位が確固たるものになった。この頃から、ロエベは単なる革製品メーカーではなく、スペインの文化と芸術に深く根ざしたメゾンとしての存在感を確立していく。

20世紀の発展と国際化

20世紀に入ると、ロエベはバッグやウェア、スカーフ、香水など、アイテムの展開を拡大し、スペイン国外へとその名を知られるようになった。特に1960年代以降は国際的なブティック展開を加速させ、世界中のファッショニスタを魅了した。

そして、1996年には世界最大のコングロマリットであるLVMHグループに加入。これにより、ロエベはグローバルブランドとしての地位をさらに強化し、現代のラグジュアリーファッションシーンにおける重要なプレイヤーとして飛躍を遂げた。

歴代のデザイナーたちは、それぞれの時代においてロエベの伝統を尊重しつつ、新たな解釈を加えてブランドのスタイルを進化させてきた。彼らの創造性が、今日のロエベの多様な魅力を形作っている。

新クリエイティブ・ディレクターたちの魔法ロエベの現在と未来

via：lazro

ジョナサン・アンダーソンが築いた新境地

2013年、当時まだ若手ながらその才能でファッションシーンから注目を集めていたジョナサン・アンダーソンが、ロエベのクリエイティブ・ディレクターに就任した。彼は、ブランドの根幹にある「クラフト」への深い敬意を抱きつつ、そこに自身の持つアートや文化への深い造詣を融合させることで、ロエベをまったく新しい次元へと引き上げた。彼の革新的なデザインと、ブランドの伝統を現代に再解釈する手腕は、ロエベの新たなアイコンであるパズルバッグやハンモックバッグを生み出し、世界中のファッショニスタを魅了した。

ジャック・マッコロー&ラザロ・ヘルナンデスによる新たな章

そして、2025年。ロエベは、新たなクリエイティブ・ディレクターとして、NY発ブランド「プロエンザスクーラー」を手掛けるジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスの二名を迎えた。彼らはジョナサン・アンダーソンが築き上げた土台の上に、さらなる創造性と革新をもたらすことが期待されている。彼らの手腕により、ロエベの「クラフト」と「アート」の融合という哲学が、どのように現代的に再解釈され、新たな時代を切り開いていくのか、世界中の注目を集めている。

ロエベの魅力と特徴なぜ世界中の人々を魅了するのか？

① 最高級の「レザー」と「クラフトマンシップ」

ロエベの最大の魅力は、やはり最高級のレザーと卓越したクラフトマンシップだ。厳選されたカーフスキンをはじめとする上質なレザー素材は、触れる者を魅了する比類なき柔らかさと、耐久性を兼ね備える。

そして、熟練の職人たちが一点一点手作業で仕上げることで、それぞれのアイテムはまるで生きた作品のように、使うほどに美しく経年変化し、持ち主の個性と歴史を刻んでいく。この究極のクオリティこそが、ロエベが長年にわたり愛され続ける理由だ。

② 「アート」と「ファッション」の融合

ロエベのブティックに足を踏み入れると、まるで美術館にいるかのような感覚を覚えるかもしれない。アート作品からインスパイアされたデザインや、ブティック内に配された現代アートの数々は、ロエベが単なるファッションブランドではなく、「アート」と「ファッション」を融合させた存在であることを物語る。

知的好奇心を刺激する独創的なアプローチは、ファッションを単なる着こなし以上の、知的な体験へと昇華させる。

③ 「タイムレス」なデザインと「遊び心」のバランス

ロエベのアイテムは、流行に左右されないタイムレスな美しさを持つ。普遍的な魅力を持つ一方で、ジョナサン・アンダーソンが加えたユーモアやサプライズの要素が、コレクションに豊かな表情を与える。

長く愛用できる上質さと、個性を表現できる遊び心あるデザインの両立は、ロエベが幅広い層に支持される大きな理由だ。

ロエベの代表作＆人気アイテムを徹底解説！

ここからは、ロエベの顔ともいえる代表的なアイテムを紹介する。スニダンでも注目される人気アイテムを、その魅力とともに見ていこう。より幅広いラインナップや最新アイテムは、スニダン内のロエベ関連商品をチェックしてほしい。

Puzzle(パズルバッグ)

スニダンで「ロエベパズルバッグ」をもっと見る

ロエベのアイコンバッグとして絶大な人気を誇るのが、パズルバッグだ。幾何学的なカッティングを施されたレザーピースをパズルのように組み合わせて作られており、その独特のフォルムは一目でロエベとわかるほど。折りたたむことでクラッチのように、ストラップの付け方でショルダー、クロスボディ、トップハンドル、そしてバックパック風にと5WAYで使えるのも魅力だ。発売以来、その革新的なデザインと機能性で、ロエベの新たなアイコンとしての地位を確立した。

Hammock(ハンモックバッグ)

スニダンで「ロエベハンモックバッグ」をもっと見る

その名の通り、ハンモックのように変幻自在なフォルムが特徴のハンモックバッグ。サイドジッパーの開閉でシルエットを変化させることができ、持つ者のスタイルに合わせて表情を変える。機能性とデザイン性を見事に融合させた、ロエベらしい遊び心あふれる逸品だ。

Gate(ゲートバッグ)

スニダンで「ロエベゲートバッグ」をもっと見る

馬具からインスパイアされたサドルバッグのようなデザインが特徴のゲートバッグ。フロントにあしらわれたノット(結び目)のディテールがアクセントとなり、クラシカルながらもモダンな印象を与える。カジュアルからきれいめまで、幅広いスタイルにマッチする。

Anagram Tote (アナグラムトート)

スニダンで「ロエベアナグラムトート」をもっと見る

ロエベの象徴であるアナグラムロゴが大胆に配されたアナグラムトートは、日常使いに最適な人気のモデルだ。上質なキャンバス素材とレザーの組み合わせが上品で、収納力も高く、ビジネスシーンから普段使いまで幅広く活躍する。

ウォレット(財布)

スニダンで「ロエベ財布」をもっと見る

財布もバッグ同様に上質なレザーと遊び心のあるデザインが魅力だ。三つ折り、二つ折り、長財布など、多様なニーズに応えるラインナップが揃う。アナグラムロゴをあしらったものや、カラフルな配色、ユニークなモチーフなど、使うたびに気分を高めてくれるアイテムが豊富だ。特に、その柔らかで手触りの良いレザーは、一度使うと手放せなくなると評判だ。カードケースやキーホルダーなど、同素材の小物と合わせて持つことで、さらに洗練された印象を与える。