ナイキ ダンクへのKさんの投稿

2022/02/11

NIKE文化遺産シリーズ

本日は少し変わった聞き馴染みのないPROD CFM(GTM) sampleについてお話しさせて頂きたいと思います。

こちらのsampleは初めてお耳にされる方も多いかと存じますが、実は知らない間にリークサイトやInstagramで目にしている機会が最も多いsampleでもあります。

主な理由と致しましては、度重なるprototypeが作成され最終的にデザインが決定し、一般生産前の最後の試作sampleとなるため、その後デザインが変更される事がまず無いとう前提でリークに使用される事が多く、travis scottのAF1や sacai clotのコラボレーションモデルもこちらのsampleが起用されました。

また生産全体が始まる前に、品質の確認として通常1〜2pairと非常に限られた数量で生産されるsampleとなり、セールスマンサンプルと比較すると一般流通の可能性が非常に低く、多数存在するsampleのカテゴリーの中でも1.2を争うくらいコレクションアイテムとしても人気が高いのも特徴です。

そしてsampleタグだけではなく、外観にも非常に特徴があり
ミッドソール、又はアッパーサイドにサインが記載されるケースが多く、QC(品質)管理スタッフ、又はデザイン担当者が販売前の製品のQC(品質)を最終確認しsampleの仕上がりに満足している場合、自身の名前を署名し、PROD(生産)CFM(確認)、シーズン、および日付を手書きでスニーカーに記載します。
そのためそのサインがコレクターの心をくすぐりビッグネームのコラボレーションモデルになればなるほど高い需要を生み出します。

生産プラントも一般販売商品プラントと異なるため、材質、製造法に差異が生じ本作のように少しデザインが異なるケースもあるためそこも魅力の1つとなっています。

DS主義の方々やファッション着用を目的とされる方々には、ご理解頂きにくいカテゴリーかもしれませんが、これもまた作成過程がわかる大変面白く興味深いNIKEの裏側を知れる貴重な資料となっています。