2026年10月10日に待望の復刻を果たしたエアジョーダン1 "ロイヤル"。2023年の"リイマジンド"(スウェード仕様)を経て、フルレザー仕様としては約9年ぶりの復刻となった。

前回は発売直前企画として、AJ1ラバーのスニダン原宿店スタッフ・タフケンさんにロイヤルがファッション文脈でも支持される理由などを伺ったが、今回は2017年版と2026年版の実物比較を実施。タフケンさん自身が履き込んできた2017年版と、スニダン編集部で入手した2026年版を見比べながら、ディテールをチェックする。

目次

今回インタビューした人

スニダン 原宿店 スタッフ

タフケン

Instagram:@tuffken23_snkrdunk

YouTube:@tuffken

今回比較するのはこの2足!

【検証1:アッパー素材】並べて感じたフルレザーの迫力

─ 2026年モデルをご覧になったファーストインプレッションから教えてください。

タフケン: もう「かっこいい!」の一言に尽きますね。2017年モデルを持っていても、やっぱりフルレザーで復刻されるとグッときます。スウェード素材のリイマジンドにも良さはありますが、「やっぱりAJ1はレザーがいいな」という原点回帰の嬉しさが大きいです。

─ レザーの質感については、発売直後からSNSでもかなり話題になっていましたね。

タフケン: 今回の2026年モデルは、アッパーにタンブルレザー(シボ革)が使われています。SNSの投稿を見ても、届いた個体の写真をアップしている方がすごく多かったですね。それらを見て改めて感じたのは、個体差がかなり激しいということです。特にウィングロゴ周りが「すごくシワシワな個体」と「ツルツルな個体」があるという声が目立っていました。

─ 編集部で入手した個体のシボ感はいかがですか?

タフケン: これは、どちらかというと少しツルッとした綺麗なシボ感で、ほど良い塩梅だと思います。ちなみに2017年モデルは全体的に滑らかで、ブルーのパーツやスウッシュ部分にシワが強く出る仕様でした。

─ スムースレザーとタンブルレザー、どちらを好むかはファンによって分かれそうですね。

タフケン: これは完全に好みの世界ですね。タンブルレザーに高級感を感じる人もいれば、スムース寄りが好きな人もいます。例えば、ストリートスタイルならタンブルレザーの方が馴染みやすいかもしれないし、綺麗めな格好ならスムース寄りの方がより自然かもしれない。このようにスタイリングによっても変わるので、自分の個体の表情を楽しむのが一番だと思います。

【検証2:カラー】鮮やかな2017年 vs 深みのある2026年

─ 次にブルーの色味についてですが、2足を並べるとトーンがかなり違って見えます。

タフケン: 2017年モデルは約9年前のものなので経年変化や退色も多少ありますが、それを差し引いてもブルーの色味は全く異なりますね。今回のブルーはややパープル寄り、ネイビー寄りの深い色調に感じられます。シュータンの"NIKE AIR"ロゴも2026年版の方がより深い色をしていますね。

─ 復刻のたびに少しずつ表情が変わるのが、オリジナルカラーの面白さですね。

タフケン: 「Nike(ナイキ)」のOG復刻——エアジョーダン1のブレッドやつま黒、エアマックス95のイエローグラデなどもそうですが、微妙に色味が変わるからこそ、コレクター同士で「俺はあの年の色が好きだな」と語り合える。OGカラーは、あらゆる派生カラーの大元であり"お母さん"のような存在です。だからこそ何度も復刻されるので、こうして歴史を比較できること自体がカルチャーとして面白いんですよね。

【検証3:ディテール&パーツ】85再現ではなく、現行OGとしての最適化

─ ディテールや各パーツの仕様で、特に違いを感じた部分はありますか?

タフケン: まず目を引いたのはウィングロゴです。2017年モデルは型押しの凹凸が控えめで光沢感がありますが、2026年モデルはより立体的なエンボス仕様で質感もマットです。角度に関しても、2017年は少し下向きに傾斜していたのに対し、今回はより水平に近い角度で配置されています。ウィングロゴの端からシューレースホールまでの距離も2026年版の方が長く感じられますね。また、スウッシュは2026年版の方が太さがあり、より1985年のオリジナルに近い印象で、OG好きとしては嬉しいポイントです。

─ ライニング(足入れ部分)の素材感や履き心地はいかがでしょうか?

タフケン: ライニングは上から見比べると一目瞭然です。2017年版はメッシュ感があり通気性も良さそうなのに対し、2026年版はよりメッシュの密度が高くクッション材もフカフカで厚みがあります。足首周りのホールド感や足当たりは2026年の方が格段に気持ち良いはずです。そのクッションの厚みがある分、ヒールのシルエットも1985年のオリジナルのような直角でシャープな立ち上がりではなく、やや丸みを帯びてポッテリとしています。

─ そのほかにも気になったポイントはありますか?

タフケン: シュータンの裏側が今回はブラックになっていますが、2017年版はよりオリジナルに忠実なホワイトです。この点からも、今回の復刻は「1985年のオリジナルを完全に再現する」というコンセプトではないことが分かります。

【検証4:パッケージ】「この箱だけでも欲しい」と思わせる"フライトガイ"仕様

─ 前回のインタビューでは、2025年に発売された"ブラックトゥ リイマジンド"の箱と今回のパッケージを並べて飾りたいと仰っていました。

タフケン: これは本当に大きいです。1985年当時、ロイヤルの広告で使用されたビジュアル、通称"フライトガイ"が今回のボックスにはプリントされています。AJ1 "ロイヤル"というシューズ本体は今後ジョーダンブランドが続く限りいつかまた復刻されるでしょうが、このフライトガイをモチーフにした特別な外箱が再び作られる可能性はあまり高くはないかなと思います。

─ 通常の黒赤ボックスとは全く異なる存在感があります。

タフケン: シューズクローゼットに積んであっても一発でロイヤルだと分かりますし、コレクションとしての満足度が段違いです。「この箱が手に入るだけでも買う価値がある」と言い切れるレベルですね。"ブラックトゥ リイマジンド"のボックスなどと並べて飾ると、まさにスニーカーの歴史をコレクションしている感覚を味わえます。

2017年版でも採用された通常の黒赤ボックス。写真は2025年に発売された1985年仕様の"ブレッド"のもの

タフケンの結論:2017年版オーナーも2026年版を買うべきか?

─ 2017年モデルをすでに持っている人は、今回の2026年モデルを買い足すべきでしょうか?

タフケン: 結論から言うと、絶対に買い足すべきです。ここまでチェックしてきた通りディテールに多くの違いが見られるので、並べて見比べてみるのも面白い。エアジョーダン好きの僕なんかは、これだけでお酒が飲めますよ(笑)。

─ 2足持っているからこその使い分けもできそうですね。

タフケン: 2017年モデルは発売から約9年が経ち、レザーの経年変化やソールの剥がれなどがどうしても避けられません。だからこそ、2017年モデルはここぞというときの保存用に回し、2026年モデルを普段履きとして使う。そうやって履き分けることで、両方の寿命を延ばすことができます。

─ 新旧それぞれの良さを楽しむのが、OGカラーとの上手な付き合い方かもしれませんね。最後に、購入を検討している方へメッセージをお願いします!

タフケン: 2017年モデルのスムースレザーのような質感も、今回の2026年モデルの味のあるタンブルレザーも、それぞれに違った良さがあり、好みが分かれる面白い部分だと思います。現在、スニダンアプリ内でも多くのサイズが購入しやすい価格帯になっているので、名作を手に入れるには絶好のチャンスです。皆さんはどちらのレザーやディテールが好みか、ぜひロイヤルをゲットして記事のコメント欄で教えてもらえると嬉しいです!

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ブランド エアジョーダン(AIR JORDAN), ナイキ(Nike)
モデル エアジョーダン1(Air Jordan 1)
発売日 2017年4月1日
定価 ¥17,280(税込)
スタイルコード 555088-007、IQ5495-005

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