1997年にMaison Margiela(メゾン マルジェラ)から誕生した「MM6 Maison Margiela(エムエムシックス メゾン マルジェラ)」。本家のアヴァンギャルドな精神を日常着へと落とし込み、独自の地位を築いてきたブランドだが、近年はジャンルレスなコラボレーションを通じて世界中のファッショニスタを熱狂させている。本稿では、MM6のアイデンティティから再び期待が高まる「Supreme(シュプリーム)」とのコラボや、そして歴代の名作コラボレーションを整理して紹介する。
そもそも「MM6」とは何なのか?
MM6は、メゾン マルジェラにおける"ライン6(女性のための服)"から派生したコンテンポラリーラインだ。オートクチュールや概念的なデザインを追求する本家に対し、MM6はエブリデイウェアをコンセプトに据え、本家のカレンダータグに代わって背面に施された"一本の水平な白いステッチ"が、その日常的なスタンスを象徴するアイコンだ。現在はジェンダーレスな展開を強め、ストリートに近く実用的なモードを提案するブランドとして、若年層を中心に支持を得ている。
再びの熱狂を予感させる「Supreme」との関係
via:supremenewyork
2024年に大きな衝撃を与えた「Supreme(シュプリーム)」との初コラボから約2年。2026年3月現在、第2弾コラボが今シーズンのWeek4や、Week5といった早い段階でのリリース予定とリークされており、ファンの期待感が高まっている。
こうした熱烈な支持の背景には、初回のコレクションがマルジェラの匿名性とシュプリームの象徴性を巧みに抽出した、完成度の高いコレクションであったからだろう。これらのアイテムは二次流通市場においても高値での取引が続いており、第2弾の発売が正式決定すればアーカイブがさらに注目されることは間違いない。新作が登場する前に、その鮮烈な足跡を改めて振り返ろう。
多様なジャンルとの共作に見るクリエイティビティ
via:atmos-tokyo
シュプリーム以外にも、MM6は多様なパートナーとともに独自のプロダクトを展開してきた。「TIMEX(タイメックス)」との共作では、クラシックなデジタルモデル"T80"にブレスレットを付属したギフトセットや、そのデザインを指輪サイズに凝縮した"リングウォッチ"がラインナップ。時計としての機能を保ちながら、指輪やブレスレットといった装飾品として捉え直す、ブランド特有のアプローチが印象的だ。
また、現在のテック系トレンドを象徴する「Salomon(サロモン)」との継続的なコラボは、名作スピードクロスのパターンをベースにした"クロス"や、"XT-4"をミュール仕様にアレンジした一足など、ユニークなラインナップを幅広く展開。同様に「Dr. Martens(ドクターマーチン)」との共作では、英国のサブカルチャーを象徴する"1460" などをベースに、異素材を組み合わせた前衛的なデザインを発表している。こうしたアーカイブの数々は、既存の価値観に違和感を加えて新たな魅力を提示するMM6の姿勢を裏付けている。
おわりに
MM6のコラボが支持されるのは、相手ブランドの特性を尊重しつつ、独自の視点による"違和感"を忍ばせているからだ。シュプリームとのコラボ第2弾の噂が現実味を帯びる今、改めて過去のアーカイブをチェックすることで、MM6が一貫して提示してきたデザインの面白さを再確認できるだろう。市場の動きが活発になる前に、スニダンで自身のスタイルに合う一着を検討してみてはいかがだろうか。