2021年、インディゴカラーをまとった衝撃的なコレクションで、ストリートとアウトドアの境界線を鮮やかに塗り替えた「Palace Skateboards(パレス スケートボード)」と「The North Face Purple Label(ザ ノースフェイス パープルレーベル)」。 即完売を記録した伝説のコラボレーションが、2025年12月に復活を果たす。今回のテーマは"Re: The City with Purple Wind"。 前回のテーマ"The City with Crocodile Wind"の精神を継承しつつ、より現代の都市生活にフィットする機能性と、洗練されたカラーパレットへと進化を遂げている。
本記事では、待望の2025年最新コラボコレクション(第2弾)の全アイテムを紹介するとともに、今なおアーカイブとして高い評価を得ている2021年コレクション(第1弾)も振り返る。 ロンドンの遊び心と、日本の職人魂。4年の時を経て、両者はどのように"都市の風"を表現したのか。新旧の名作たちを一挙に紹介する。
2025年12月20日発売のPalace Skateboards × The North Face Purple Label コレクションの販売記事はこちら。
「Palace Skateboards」と「The North Face Purple Label」とは
本コラボレーションを理解するために、改めて両ブランドの背景と、このタッグが特別である理由をおさらいしておこう。
Palace Skateboards(パレス スケートボード)
2009年、ロンドンでレヴ・タンジュ氏によって設立されたスケートブランド。「ロンドンのSupreme」とも称されるが、その本質は徹底した「UKカルチャー」への愛と、独特の「皮肉やユーモア」にある。90年代のVHSテープのようなローファイな世界観、サッカージャージへのオマージュ、そして象徴的な「Tri-Ferg(トライファーグ)」ロゴは、世界中のスケーターとファッショニスタを熱狂させ続けている。
The North Face Purple Label(ザ ノースフェイス パープルレーベル)
via：nanamica
「機能性」と「スポーツ」をキーワードに、都市生活に溶け込む高機能なスタンダードウェアを提案する「ナナミカ」と「ザ ノースフェイス」がタッグを組んでプロデュースする、日本限定のコレクションライン。本家「ザ ノースフェイス」のアウトドアギアとしてのスペック(GORE-TEXや光電子ダウンなど)を維持しつつ、街着として美しいシルエットや、天然素材のような風合いを持つハイテク生地を駆使し、洗練されたアーバンアウトドアスタイルを提案している。
なぜこのコラボが特別なのか？
通常、Supremeなどがコラボするのはアメリカ本国の「ザ ノースフェイス」だが、「パレス」が相手に選んだのは、前述した「ザ ノースフェイス パープルレーベル」。ロンドンのストリート感と、日本の高度な素材使い&縫製技術の融合。これは単なるロゴの掛け合わせではなく、お互いの"職人気質"が共鳴した、非常に稀有で質の高いクロスオーバーなのだ。
2021年発売：第1弾コラボアイテム
2021年3月に発売された初コラボ。「The City with Crocodile Wind」をテーマに、パープルレーベルのアーカイブをベースに構築。最大の特徴は、経年変化を楽しめる「インディゴ染め」のリップストップ素材を全面的に採用した点。コーチジャケットやベスト、バッグなどが展開され、日本の職人技術とロンドンのストリート感が融合したアイテムとして現在も人気を集めている。
2025年発売：第2弾コラボアイテム
第1弾から4年以上の時を経て2025年12月20日に発売される第2弾。テーマは「Re: The City with Purple Wind」。前回とは対照的に、グレーやセージグリーンなど都会的なカラーを採用。光電子ダウンやWINDSTOPPERといった日本のハイテク素材を贅沢に使用している。都市生活に馴染む機能美と「パレス」の遊び心が共存する、渾身のコレクションだ。
おわりに
以上、「パレス」と「ザ ノースフェイス パープルレーベル」による、第1弾および第2弾のコラボアイテムを紹介した。こうして新旧のアイテムを並べてみると、両ブランドの芯にある「都市と自然の共存」というテーマが、それぞれの時代に合わせて見事に表現されていることがわかる。 第1弾モデルは、経年変化を楽しめるインディゴ染めを取り入れた、味わい深く力強い名作として。そして第2弾モデルは、リサイクル素材や高度な防風透湿素材を駆使した、スマートで未来的なマスターピースとして。どちらも一過性のブームで終わらない、確かな資産価値を持ったプロダクトと言えるだろう。今回の第2弾リリースを機に、最新作を手に入れるもよし、あるいは第1弾のアーカイブを探すもよし。日本とロンドンが繋がったこの特別なコレクションを身にまとい、冬の街へと繰り出してみてはいかがだろうか。
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