手元に伝統と気品を。大人が着けるべき「シグネットリング」5選について
指輪の表面に平らな台座(ベゼル)が設けられ、そこに家紋、イニシャル、紋章、シンボルなどが彫刻された指輪"シグネットリング"。その歴史は非常に古く、古代エジプトやローマ時代にまで遡り、中世ヨーロッパでは、貴族や王族、聖職者などが、署名の代わりに文書へ封蝋を押すための印章として使用していたという。この由緒正しきジュエリーは現代にも伝わり、ファッションアイテムとして根強い人気を誇っている。今回は気品をまといながらも、各ブランドの個性が感じられるシグネットリング5つをピックアップ。あなたの手元をエレガントに飾る一品を見つけてほしい。
BALENCIAGA Automobili Lamborghini Signet Ring
スニダンで人気のシグネットリングを探す世がまだ第一次世界大戦中であった1917年、スペインで創立した「バレンシアガ」。そんな歴史あるブランドに、シグネットリングは相応しい。2025年にローンチした世界的スポーツカーメーカー「ランボルギーニ」とのコラボコレクションから登場したリングで、ベゼルには両者の名前を刻印。洗練された印象ながら真鍮製で、ニッケル、鉛フリーの低アレルギー仕様と、幅広いユーザー向けに作られている点も嬉しいポイント。しっかりとボリュームもあり、成人男性の手元を飾るのにベストなチョイスである。
Louis Vuitton Monogram Signet Ring
スニダンで人気のシグネットリングを探す本作のベゼルには、「ルイヴィトン」を象徴するLVロゴ、星、花のモノグラムが精緻に掘り込まれている。このモノグラムは、日本の家紋から着想を得ていると言われており、現代のシグネットリングと言うに相応しい一品だ。ベゼルだけではなく、その四角や側面にもモノグラムが施されており、手間隙がかかった職人技が感じられる仕上がり。スタイリッシュながらどこかマスキュリンな雰囲気をまとっており、現代社会を生きる男性をエンパワーしてくれる魅力を備えた逸品だ。
Dior × Stone Island Signet Ring Resin
スニダンで人気のシグネットリングを探すフランスを代表するメゾン「ディオール」は、"スポーツウェアの頂点へ"を掲げるイタリア発の「ストーンアイランド」と異色のコラボを行い、この記念碑的コレクションを後世へ伝えるかのようにシグネットリングも発表した。ベゼルには「STONE ISLAND」部分を「DIOR」へ置き換えた、コラボを象徴するオリジナルのコンパスロゴを立体的に配置。ファッショニスタの心をくすぐるにくいデザインだ。単色のボディに刻印というデザインが主流のシグネットリングの中では少々異色で、個性をしっかりと主張できる一品。
Acne Studios Engraved Logo Signet Ring
スニダンで人気のシグネットリングを探す「アクネストゥディオズ」のシグネットリングは、シルバートーンの真鍮に「Acne Studios STOCKHOLM 1996」と刻んだ、比較的オーソドックスな素材とデザインだ。しかし、そのリングを唯一無二の逸品へ昇華しているのは、そのユニークな形状だろう。ベゼル部分が一段高くなったようなデザインとなっており、シンプルながらも目を引く。王道のシルバーカラーのほか、紫がかったシルバーブルーもラインナップしている点にも、独自の哲学を貫く「アクネストゥディオズ」らしさが現れている。
Maison Margiela Enamel Signet Ring
スニダンで人気のシグネットリングを探す「メゾン マルジェラ」のデコンストラクション(脱構築)というフィロソフィーは、シグネットリングでもしっかりと体現されている。リング自体はブラス製だが、ベゼル部分には黒曜石を思わせるブラックのエナメルを配し、その中央にはラインストーンをあしらった星のようなモチーフをオン。リングのサイドには、立体的な流線型のシンボルを彫刻し、全方位から見ても飽きの来ないデザインとなっている。イタリア製の確かな品質が感じられる、気品と威厳をまとった崇高なリングと言って差し支えないだろう。
おわりに
古くは身分を証明した印章が、今や個性を物語る象徴へ。伝統への敬意と現代的なクリエイションが融合したシグネットリングは、あなたのスタイルに揺るぎない深みと品格を与えてくれることだろう。