アレクシスサブローン × ナイキ SB ダンク ロー プロ "ホワイト アンド パシフィックモス"が8/29発売。改めてそのディテールを紹介について
いくつもの肩書きを持ち、女性スケートボーディング界の先駆者としても知られるALEXIS SABLONE(アレクシス・サブローン)氏がデザインを手掛けた「Nike SB Dunk」が8月29日(木)にリリースされる。そこで本記事では気になるディテールをチェックしていく。
「プロスケーターであり建築家」という異例の肩書きを持つ、サブローン氏
オリンピック出場を果たすプロスケートボーダーでありながら、アーティスト、建築家としてもその名が知られるアメリカ出身のアレクシス・サブローン氏。アクションスポーツの国際競技会「Xゲーム」では数々の賞を受賞し、2021年の東京オリンピックではストリート部門で4位入賞。さらにマサチューセッツ工科大学、バーナード大学も卒業しており、アートや建築の面でも活躍を見せるマルチなアーティストだ。
物心がついたときには既に絵を描いていたり、映画の影響で車に興味を持ったりしていたサブローン氏は、9歳の頃にスケートボードおよびそのグラフィックの虜になった。母親のガレージで古いVHSテープを見つけ、それを真似てスケートの仕方を独学で学び始め、毎晩練習を重ねていたそうだ。大会で足首をひねったことをきっかけにスケートボードから一時離れていたが、コロシアム・スケートショップのビデオに映っていた彼女の2〜3分のスケートシーンが話題になったことによってエージェントを探すことに。しかし当時は女性スケートボーダーを受け入れてくれるところがなかったため、他の興味を追求することにして建築の道へと足を踏み入れたそうだ。それから数年後、友人からの誘いでスケートボードの大会に出ることを決意し、そこで良い成績を収めたことで過去の怪我による挫折を克服した。その後は次々にさまざまな賞を受賞し、プロスケートボーダーとしての道を新たに歩み始めた結果、今ではスケーター界で名を轟かせる人物として活躍を見せている。
着想源の「カメレオン柄」が目を引くコラボSB Dunk
建築学の修士号を取得していることから、アート・デザイン面でも注目されるサブローン氏。2018年にはスウェーデンのマルメにある公共広場にスケートボードができる彫刻をデザインし、2019年には「Converse(コンバース)」とのコラボを発表。これまでに3つのモデルをリリースし、スニーカーシーンでも広い認知を獲得している。今回は、彼女の得意分野であるスケーターシーンから絶大な人気を誇る「SB ダンク」のローカットをベースに採用したモデルが登場。
"スケートボーダーは何通りにも見える"という理由から、その変化をカメレオンに例えて表現した今作。ホワイトのタンブルレザーのアンダーレイの上に、凸凹とした型押しのレザーアッパーを、淡いグリーンをベースとした紫や茶色の美しい色調でデザイン。このオーバーレイは摩擦によって色の変化や摩耗が楽しめるユニークな仕組みになっている。上質なスウェードのスウッシュ、シューレース、ライニングはモスグリーン、インソールにはパープルを使用し、全体のバランスを洒落たカラーでまとめており、コーディネートのアクセントになるビジュアルに。ヒールには彼女のイニシャルである"A S"をセット。シュータン裏には、地球の波状のイラストで結ばれた一対のカメレオンと4つのユニークな種の蘭のエンブレムを施した。細部にまで彼女のこだわりが詰めこまれたスペシャルな一足に仕上がっている。
スニダンで詳細を見るおわりに
今年開催されたパリオリンピックでも大きな賑わいを見せたスケートボード。種目の面白さはもちろんだが、選手のスタイルやファッションにも注目が集まっており、ナイキの「SB ダンク」をベースにした人気スケートボーダーのコラボは争奪戦になること請け合い。ぜひ、着こなしのポイントにもなる話題の一足をゲットしてみてはいかがだろうか。
