2023年ポケカは波乱万丈!超高額取引など話題になった1年を振り返るについて
25年以上も全世界で遊ばれている大人気の「ポケモンカード」は、大人から子供まで幅広い年齢層のプレイヤーが存在する。
2023年の1月には、毎年行われるレギュレーション変更以外に、「ソード・シールド」シリーズから「スカーレット・バイオレット」シリーズへと移行。カードをはじめ周辺グッズのデザイン変更なども行われた、印象的な年となった。
この記事では2023年に、ポケカ関連で話題になったニュースを紹介していく。
目次
ポケカ高騰!800万円以上の超高額取引があったカードを紹介
ポケカブームの勢いはとどまることを知らず、2023年もいくつかの高額カードが生まれ、話題となった。
毎年1月にある様々なカードがスタンダードレギュレーションで使えくなり、「マリィ SR」などの人気カードや、それが収録されたBOX「シールド」が絶版になった。
車が買える?リーリエが800万円以上で取引される
カード名 | リーリエ(がんばリーリエ) SR[SM4+ 119/114] |
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一般相場 | 1,780,000円~ |
スニダン相場 | 3,380,000円~ |
買取価格 | 1,200,000円 |
2023年の一番大きな動きとして挙げられるのが、5〜6月ごろ、「リーリエ」の描かれたカードの価格が軒並み跳ね上がったという事案だ。
その中でも特に高額となったのは、2017年10月に発売された「GXバトルブースト」に収録された1枚。
キャラクター人気の高さ、収録パックの再販がないことなどから元々高額なレアカードではあったが、相場が数百万単位で大きく変動。
6月3日にはスニダン内で800万円という、トレカ1枚の価格とは思えない価格で取引されていた。

SVシリーズ初の超高額カード!人気トレーナーが話題沸騰
カード名 | ミモザ SAR[SV1V 105/078] |
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一般相場 | 51,800円~ |
スニダン相場 | 44,000円~ |
買取価格 | 50,000円 |
2023年の1月、「SVシリーズ」が始まった。
そこに登場するキャラクターやポケモンの中からどれがカード化するのかに注目が集まっていたが、「バイオレットex」には人気キャラクターである「ミモザ」が収録。
ミモザの魅力を最大限に引き出すような、美しいイラストのレアリティ"SAR"が人気を集め、2023年最初に登場した高額カードとなった。
SVシリーズ最高額カード!コレクター&プレイヤーともにSNS騒然
カード名 | ナンジャモ SAR[SV2D 096/071] |
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一般相場 | 118,000円 |
スニダン相場 | 87,500円 |
買取価格 | 110,000円 |
封入率が低く、美麗なイラストかつバトル面で見たときにも有能なこの「ナンジャモ SAR」。
2023年発売の通常パック収録カードの中では、1番の高額を叩き出した。
現在も状態の良いものはスニダン内の取引で10万円を超え、PSA10ともなると1.5倍程度の価格となっているほどだ。
新レアリティ「マスボミラー」現る!人気カードが高騰
カード名 | ピカチュウ C: マスターボールミラー[SV2a 025/165] |
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一般相場 | 64,800円 |
スニダン相場 | 49,000円 |
買取価格 | 60,000円 |
2023年6月に発売した「ポケモンカード151」は、発売日直前に公式から発表された新たなレアリティ、「マスターボールミラー」(以下、マスボミラー)が収録されるということもあって、SNSでは話題騒然だった。
カードの種類は153種類。その中から好きなポケモンやトレーナーを狙って手に入れることが難しかったために、発売後徐々に高額で取引され始めた。
発売から数ヶ月経過した10〜11月頃にのきなみ高額化したが、その中でも「ピカチュウ マスボミラー」が一番の当たりカードとなっている。
ポケモンにも注目!バトル環境カードが高騰
カード名 | リザードンex SAR[SV3 134/108] |
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一般相場 | 27,800円 |
スニダン相場 | 22,000円 |
買取価格 | 25,000円 |
7月に発売された「黒炎の支配者」収録カードのうち、バトル環境を大きく変えたカードがこれだ。
「リザードンex SAR」は、封入率が低いことやカードの効果が強いことも高額化の理由として挙げられ、バトル環境で見られるデッキを大きく変化させた。
コレクターからの需要も高かったため、今年発売された種類が「ポケモン」のカードの中では、トップレベルで高額化している。
高額カードの最新相場ランキング
順位 | カード名 | 相場価格 |
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1位 | パラダイスリゾート[SV-P/PROMO] | 378,000円~ |
2位 | ナンジャモ SAR[SV2D 096/071] | 112,000円〜 |
3位 | ピカチュウ C: マスターボールミラー[SV2a 025/165] | 64,800円~ |
4位 | ミモザ SAR[SV1V 105/078] | 49,800円~ |
5位 | ゲンガー R: マスターボールミラー[SV2a 094/165] | 43,800円~ |
※各相場情報は12/31時点の売値を参考。
適正価格ではない可能性があります。
人気カード収録!SVシリーズのBOXが高騰
2023年には転売への対策が進み、カードの価格は落ち着くはずだった。
実際、過去のように発売日直後から何十万を超えるカードが出てくる、といった事例は減っている。
しかし、「封入率が低いカードがある」という事実は変わらず、その影響でパックやBOX自体が定価よりも高額で取引されていることがある。
取引額10万を超える人気カードが収録
パック名 | 拡張パック バイオレットex |
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定価 | 5,400円 |
スニダン相場 | 12,000円〜 |
2タイトル同時に発売されたケースを見てみよう。
「バイオレットex」と「スカーレットex」では、さきほど紹介した「ミモザ SAR」が収録された前者のほうが高騰化しているのがわかる。
今年1番の話題カード収録!ナンジャモ登場でSNS騒然
パック名 | 拡張パック クレイバースト |
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定価 | 5,400円 |
スニダン相場 | 13,190円〜 |
4月に発売された「クレイバースト」には、今年1番の注目カード「ナンジャモ SAR」が収録されているため、スニダン内でも高額化している。
全国で開催されているジムバトルなどで優勝者にプレゼントされるケースも多いことから、人気の高さがうかがえる。
初代ポケモンファン必見の大人気BOX
パック名 | 強化拡張パック ポケモンカード151 |
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定価 | 5,800円 |
スニダン相場 | 22,790円〜 |
6月には、ポケモンの原点とも言える初代151種類のポケモンにフォーカスしたパック「ポケモンカード151」が発売。
人気キャラクターである「エリカ」の収録や、マスターボールミラーというレアリティが収録されたことなどにより注目カードが多いため、高騰化しているボックスだ。
2023年12月29日現在スニダン内では、定価の4倍近くとなる2万円以上の価格で取引されている。
毎年恒例のお祭りパック!2023年を締めくくる最強BOX
パック名 | ハイクラスパック シャイニートレジャーex |
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定価 | 5,500円 |
スニダン相場 | 6,995円〜 |
12月1日には、今年最後を飾るハイクラスパック「シャイニートレジャーex」が発売された。
毎年豪華なカードリストとなるハイクラスパックは高い注目が集まったが、新規イラストで再録された「ナンジャモSAR」や「リザードンex SAR」などは、どれも初収録を超えるインパクトと相場価格にはならなかった。
注目すべきカードが多かったことはもちろん、ポケカの全体的な流通量が増えているからではないかと推測できる。
BOX最新相場ランキング
順位 | パック名 | 相場価格 |
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1位 | 強化拡張パック ポケモンカード151 | 22,790円~ |
2位 | 拡張パック クレイバースト | 13,190円~ |
3位 | 拡張パック バイオレットex | 12,000円~ |
4位 | 強化拡張パック トリプレットビート | 8,200円~ |
5位 | 拡張パック スノーハザード | 7,300円~ |
※各相場情報は12/31時点の売値を参考。
適正価格ではない可能性があります。
2023年は注目イベント多数!限定商品が話題に
2023年に開催されたイベントでは、新弾の発表をはじめ対戦などがメインだが、そのときどきによって特別仕様のアイテムが限定販売された。
また、ポケカというプロダクト自体を見直すような注目アイテムが発売されたことも印象的な1年であった。
商品名 | ポケモンカードゲーム Classic |
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定価 | 35,000円 |
スニダン相場 | 44,150円~ |
世界的にプレイヤーが増加傾向のいま、グローバルな指標を設けようという動きもあった。
2023年2月に発売がアナウンスされた「ポケモンカードClassic」は、レギュレーションが存在しないカードで構成されたデッキと、プレイマットやデッキシールドがセットになった商品だ。
スニダンでは、購入者の手元に商品が届き始めた頃と推定できる10月20日に定価の2倍以上の7万円で取引された実績が確認できる。
WCSが日本で開催!限定発売のデッキが話題に
商品名 | ポケモンワールドチャンピオンシップス2023横浜 記念デッキ「ピカチュウ」 |
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定価 | 3,500円 |
スニダン相場 | 19,200円~ |
「ポケモンワールドチャンピオンシップス」が横浜で開催され、国内外から多くのポケカプレイヤーが日本に集まった。
その開催を記念して、「ピカチュウ」のプロモカードが収録された「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023横浜 記念デッキ」が発売。
ポケモンセンターオンラインでの抽選販売のみと、販売経路が少なかったこのアイテムはスニダン内で、定価を大きく上回る価格で取引されている。
あの名画とコラボ!海外限定配布カードが大注目
カード名 | ピカチュウ : プロモ [SVP EN 085]」 |
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一般相場 | 29,800円 |
スニダン相場 | 28,500円~ |
9月にオランダの「ゴッホ美術館」が、同美術館の50周年を記念したポケモンとのコラボレーション企画を開催。
会場でクイズに参加することでもらえた通称「ゴッホピカチュウ」のカード。
その後、海外版のポケモンセンターオンラインでも配布されたが現在は停止中だ。
国内からの入手経路が存在せず、フェイク品も多く出回っている今の状況を鑑みて、ポケカの真贋鑑定を行うスニダンでも注意喚起をしている。
2023年スニダンはトレカにさらなるアプローチ
スニダンも、今までより大きくトレカに注力するような年となり、関連するさまざまな新サービスも開始。
はじめに、昨今のフェイク品による被害を受けて導入した、新たな鑑定方法を紹介したい。
再シュリンクで被害拡大!新システム導入でより確実な真贋鑑定
近年二次流通を中心に、開封したBOXに再度透明なフィルムを被せ、新品かのように見せた「再シュリンク」品による被害が拡大している。
これを未然に防ぐため、スニダンでは今年に入って、シュリンクされたBOXの中身までスキャンできる「X線透過装置」を導入し、より確実に再シュリンク品を見極める真贋鑑定をおこなうことに成功した。
新たなオリパ始動!大人気サービスが話題に
2023年6月29日からは、専用のポイントを購入して引くことのできる「オンラインオリパ」のサービスを開始し、現在は毎日販売を実施。
対象はポケカとワンピースカードの2タイトルとなっており、毎度さまざまなテーマを設け、数量限定で販売する人気サービスとなっている。
ついにオープン!「スニダントレカ秋葉原店」が大繫盛
これまでのスニダンは、CtoCサービスでトレカ事業を展開していたが、2023年7月1日に実店舗「スニダントレカ秋葉原店」もオープンした。
黒を基調としたシックな店内には人気カードが勢ぞろい。買い取りも直接持ち込みで開始した。
3階にはバトルスペースが完備されており、人気BOXをゲットできる大会などが開催されており、プレイヤーの交流の場としても活用されている。
大人気芸人とコラボ!「安心してください、鑑定してますよ」
スニダンではその確かな鑑定技術の認知拡大を目的として、「とにかく明るい安村」氏を起用したウェブCMを公開した。
「安心してください」という安村氏のネタをなぞり、真贋鑑定を行っていることの認知拡大と、トレカをスニダンで購入することの高い信頼度をアピールしている。
まとめ
コロナ禍を経て大きな動きがあったポケカ市場。
1月のSVシリーズ始動、5〜6月にはリーリエ関連のカード相場が大きく動いたりと、さまざまなニュースがあった。
また「ポケモンワールドチャンピオンシップス」が国内で開催されたことも、ポケカへの注目度が大きくなった出来事と考えられるだろう。
2024年に入って、「サイバージャッジ」と「ワイルドフォース」の発売も好評されるなど、まだまだアツい情報がファンを魅了しそうだ。
12月14日にはゲーム版の追加コンテンツが配信されたことから、ここで新たに登場するポケモンやキャラクターたちが、どのタイミングでカード化するのか、今後の新情報からも目が離せない。
権利表記
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
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