新進気鋭ブランドの「デニムティアーズ」とは？名コレクションを紹介！｜コラムについて
「Supreme(シュプリーム)」のクリエイティブディレクターを務めたトレメーヌ・エモリーが手掛ける新進気鋭のブランド「Denim Tears(デニムティアーズ)」をご存知だろうか。人気スニーカーブランドを始め、最近では「Dior(ディオール)」とのコラボを発表し、さらに知名度を上げている。いま様々なジャンルのブランドからラブコールを受けている人気のワケは、なかなか語られないアフリカ系アメリカ人の歴史をウェアに落とし込んだ唯一無二の視点。
本稿では、気になるコラボの中から名コレクションを厳選して紹介する。
Denim Tearsとは
via：denimtears
デニムティアーズは、ステューシーを始め、カニエ・ウェストやフランク・オーシャンらのコンサルタント経験を持つトレメーヌ・エモリーが2019年に設立したブランド。1619年から始まった自身のルーツである“アフリカ系アメリカ人の奴隷制度”をテーマに掲げ、当時彼らの主な労働であった綿花摘みや人物の肌を黒くしたグラフィックを多く採用。ファッションを通してその想いを視覚的に表現し、アフリカ系アメリカ人のストーリーを発信し続けている。
名コラボコレクションを紹介
Dior × Denim Tears
via：dior
2023年秋メンズコレクションの一部としてディオールとデニムティアーズとのコラボ「ディオール ティアーズ」が実現。アメリカとヨーロッパの対話を軸としたコレクションで、デニムティアーズを象徴するコットン素材を中心に展開。ヨーロッパの近代化を支えたコットン織物産業を背景にしており、アメリカへのアフリカ人の輸出、彼らの労働力を用いてつくられたコットンがアメリカからヨーロッパへ渡ったという意味を含んでいる。デニムティアーズを象徴するデニムアイテムを筆頭に、アフリカ系アメリカ人のプレッピースタイル、アメリカからヨーロッパへ渡ったジャズミュージシャンに着想を得たクラシカルなウェアが展開されている。
via：Dior
Dior × Denim TearsをチェックするReady Made × Denim Tears
via：nubiantokyo
細川雄太が手掛ける大阪を拠点とするアップサイクリングブランド「READY MADE(レディメイド)」とのコラボは、レディメイドらしいヴィンテージ素材にデニムティアーズのアイコンであるコットンリースをプリントしたアイテムがずらり。セットアップ可能なデニムとツイードのジャケット&パンツに、長袖と半袖の2タイプのチェックシャツ、バックパックやバケットハットなど、両ブランドの特徴をミックスした個性が光るコレクションだ。
via：nubiantokyo
READYMADE × Denim TearsをチェックするDenim Tears × Levi's
via：denimtears
デニムブランドの老舗「Levi’s(リーバイス)」との第三弾となるコラボは、今年150周年を迎えるリーバイスの名品「501」にウエスタン風の刺繍を施したジーンズ、セットアップで着られるデニムシャツに加え、エッジの効いたスタイリングに決まるレザーアイテムを発売。なかでもデニムティアーズのテーマを強く反映しているのが、シェニール織のファラオのパッチを背面にあしらったレザーベスト。アフロ・フューチャリズムをほのめかす大胆なデザインが特徴で、トレメーヌ・エモリーが魅了されてきたブラックバイカーカルチャーを表現している。キャンペーンモデルには、ブラックバイカーコミュニティの実際のメンバーを起用。彼らが生活している場所で撮影するなど、アフリカ系アメリカ人のカルチャーを忠実に再現したコレクションとなった。
via：le.syndrome
Levi's®︎ × Denim Tearsをチェックするまとめ
デニムティアーズの強い意志とそれぞれのブランドのエッセンスを融合させたコラボアイテムは存在感抜群。エッジの効いたハイセンスなストリートウェアを探している方は、要チェックのブランドだ。
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