ルイ・ヴィトン × ナイキ エアフォース1 ロー バイ ヴァージル・アブローについて
数々の名作スニーカーを紹介する本コーナー。第10弾として紹介するのは、2022年2月にチャリティオークションにてリリースされ、世界中の話題を掻っ攫った名作モデル「Louis Vuitton × Nike Air Force 1 Low by Virgil Abloh(ルイ・ヴィトン × ナイキ エアフォース1 ロー バイ ヴァージル・アブロー)」だ。
今は亡き天才デザイナー「Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)」の数ある遺作の中でも、最高峰に君臨するであろう本モデル。同年7月には、全9型のAir Force 1(エアフォース1)が一般リリースされ、多くのファンが注目した。
今回は、そんなビッグコラボから誕生したエアフォース1の中でも、チャリティオークションにて全世界200足限定でリリースされた名作モデル「ルイ・ヴィトン × ナイキ エアフォース1 ロー バイ ヴァージル・アブロー」を振り返っていこう。
紹介モデル詳細
商品名 : Louis Vuitton × Nike Air Force 1 Low by Virgil Abloh & Pilot Case
スニダンで「ルイ・ヴィトン × ナイキ エアフォース1 ロー バイ ヴァージル・アブロー パイロットケース付き」をもっと見る
全47モデルが制作された「Louis Vuitton × Nike Air Force 1」
via:SBD
2021年6月、ヴァージル・アブロー率いる「ルイ・ヴィトン」の2022年春夏メンズコレクションにて発表された本コラボレーション。彼が設立したラグジュアリーストリートブランドである「Off-White(オフホワイト)」ではNike(ナイキ)と数々のコラボモデルをリリースしてきたが、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションは初であり、この発表は世界中のスニーカーファンに衝撃を与えた。
制作されたのは、生誕40周年を迎えたナイキの定番モデル「エアフォース1」を採用した全47モデル。
2022年5月には、アメリカ ニューヨークのグリーンポイントターミナル倉庫にて、大規模エキシビション「Louis Vuitton and Nike "Air Force 1" by Virgil Abloh(ルイ・ヴィトン アンド ナイキ "エアフォース1" バイ ヴァージル・アブロー)」を開催。そのエキシビションでは、ヴァージルがデザインした「エアフォース 1」のサンプル全47モデルが展示され、多くの人々を魅了した。
その47モデルのうち一般発売されたのは、7カラーのローカットと2カラーのミッドカットの計9モデルであった。
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この9モデルは、公式オンラインサイトにて2022年7月19日にリリースされた。ローカットが341,000円、ミッドカットが425,700円と、かなりの高価格であったが世界中のスニーカーヘッズがこの争奪戦に参加していただろう。
発売方法は先着順ではなく、数分おきにランダムで選出された数名が販売ページに案内され、9つのモデルの中から一足を選び購入できる仕様であった。
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誰もが知る世界的ラグジュアリーブランドとの歴史的なコラボモデルなだけあって、すべてのモデルが即完売。二次流通市場では定価の2倍以上の値段で取引されるほどのプレミアスニーカーとなった。
一足約4,000万円超の価格で落札
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そんな激戦が繰り広げられた一般販売であったが、一つの限定カラーのみは特別な販売方法が採用された。
9モデルの一般発売が行われる約5ヶ月ほど前の2022年1月末、アメリカの大手オークションハウス「Sotheby’s(サザビーズ)」にて本モデルのオークションが開催された。
本オークションは、2022年1月26日〜2月8日に開催され、モノグラムのエンボス加工が施されたオレンジカラーの限定パイロットケースを付属した限定200足でリリース。
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USサイズ5〜18といった幅広いサイズ展開で、最低入札価格は$2,000。最終的な落札価格はロットナンバーによってさまざまだが、最も高額を記録したのはロットナンバー1のモデルで、その落札価格は脅威の$352,800(当時の日本円で換算すると約4,075万円)。その他のロットナンバーのモデルも$100,000前後で取引され、200足の落札総額は日本円で約29億円となった。
サザビーズによると、本オークションでの落札額はファッションおよびスニーカー分野における最高落札額だったという。
本オークションで得た収益は、ヴァージル氏がアフリカ系アメリカ人や、アフリカ系を祖先に持つ学生を対象にキャリア支援を行うために立ち上げた「ポスト・モダン」奨学金基金に寄付された。
ルイ・ヴィトンを象徴するパターンを配置
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47モデル存在する本コラボの中でも、一際存在感を放つデザインの本コラボモデル。
アッパーには高級カーフレザーを採用し、オーバーレイにはブラウンカラーの"モノグラム"、スウッシュやヒール、つま先にはホワイトカラーの"ダミエ"といった、ルイ・ヴィトンでお馴染みのパターンを配置。ミッドソールに書かれた"AIR"は、ヴァージル氏を象徴する引用符を用いたデザインで、シューレースの先にも"LACET"の文字を施している。
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また、鮮やかなオレンジが印象的なパイロットケースは、オークション限定で作られた特別なものであり、ホワイトメタルで仕上げられたルイ・ヴィトンのクラシックなSロックを取り入れ、ナイキのスウッシュを模したラゲッジタグも付属。
ヴァージルが得意とするラグジュアリーとストリートの融合が体現された、超贅沢仕様のエアフォース1に仕上がっているのだ。
おわりに
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今回は、脅威的な落札額で世界中の話題を掻っ攫った、2022年最大の名作モデル「ルイ・ヴィトン × ナイキ エアフォース1 ロー バイ ヴァージル・アブロー」を紹介した。
2021年11月28日に多くの人々に惜しまれながらこの世を去ったヴァージル・アブロー。彼が残した名作の数々は、今後もファッション界にも大きな影響を及ぼすだろう。
近年では、ヴァージルの後任として「Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)」がルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ ディレクターに就任。
via:edition.cnn
ファレルは、ストリートブランド「BILLIONAIRE BOYS CLUB(ビリオネア ボーイズ クラブ)」の設立者でもあり、これまでにストリートシーンで数々の偉業を成し遂げてきた人物だ。
また、スポーツブランドである「adidas(アディダス)」とのコラボシューズを度々リリースしており、シューズデザイナーとしての手腕にも注目が集まっている。
今後、新たなスタートを切ったルイ・ヴィトンから、アディダスやナイキといったブランドとのコラボスニーカーがリリースされる日もそう遠くはないかもしれない。
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