世界的ファッションブランド「ジュンヤ ワタナベ マン」とは？コラボで話題の最新コレクションもチェック！｜コラムについて
2023年1月、2023年秋冬パリコレクションで18ブランドとのコラボを発表し、話題となった「JUNYA WATANABE MAN(ジュンヤ ワタナベ マン)」。
日本人デザイナー渡辺淳弥の趣向が凝らされた同ブランドは、熱狂的なファンも多く、世界中で注目されている。
今回は「ジュンヤ ワタナベ マン」を知らない人に向け、ブランドやデザイナー、歴代コラボ、最新コレクションなどを紹介する。
ジュンヤ ワタナベのデザイナー「渡辺淳弥」とは？
ジュンヤ ワタナベ マンとは、ブランド「ジュンヤ ワタナベ」のメンズラインであり、COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)傘下のブランド。
1992年にウィメンズラインである「ジュンヤ ワタナベ」、2001年にメンズライン「ジュンヤ ワタナベ マン」、2005年にセカンドライン「eYe JUNYA WATANABE MAN(アイ ジュンヤ ワタナベ マン)」がスタートしている。
また、2003年〜2005年秋冬までは「COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN/PINK(コムデギャルソン ジュンヤ ワタナベ マン/ピンク)」も展開されていた。
これらのブランドは全て、デザイナー渡辺淳弥氏が手掛けるものだ。
彼は、コムデギャルソンの創業者"川久保玲"の愛弟子であり、先鋭的なデザインアプローチで知られる人物。
ここで彼の主な経歴を、関わり深いブランドの変革と共に一覧で見ていこう。
1961年 福島県生まれ
1984年 文化服装学院デザイン科を卒業した後、コム デ ギャルソンにパタンナーとして入社
1987年 tricot COMME des GARÇONS(トリコ コムデギャルソン)のデザイナーに抜擢
1992年 初のソロコレクション「JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS(ジュンヤ ワタナベ コムデギャルソン)」を発表。同年、両国駅のコンコースでランウェイショーを行い、デビューを果たす。
1993年 ブランド「ジュンヤ ワタナベ コムデギャルソン」が初のパリコレ参加
1995年 日本エディターズ・クラブのデザイナー賞を受賞
1999年 第17回毎日ファッション大賞で大賞を受賞
2002年 メンズライン「JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS MAN(ジュンヤ ワタナベ コムデギャルソン マン)」がスタート
2004年 COMME des GARÇONS Homme(コムデギャルソン オム)のデザイナー就任
2005年 株式会社コムデギャルソン取締役副社長就任
2005年 ジュンヤ ワタナベ マンのセカンドライン「eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN(アイ コムデギャルソン ジュンヤ ワタナベ マン)」がスタート
2021年 2022SSシーズンから、ブランド名の「コムデギャルソン」表記が取り除かれることが発表。「ジュンヤ ワタナベ」「ジュンヤ ワタナベ マン」「アイ ジュンヤ ワタナベ マン」に各ブランド名が変更された。
※トリコ コムデギャルソンは、2003年からデザイナーを栗原たおに変更し、2022年にブランド名をtao(タオ)に変更している。この経歴を見ると、生涯をかけてコムデギャルソンでキャリアを築いてきたことがわかる。
世界的なファッションデザイナー「川久保玲」の元で学び、その中で自分のスタイルを確立させた渡辺淳弥。このことは、今手がける各ブランドの成功からも感じ取ることができるだろう。
ジュンヤ ワタナベのデザインの特徴を解説
渡辺淳弥が手がける各"ジュンヤ ワタナベ"ブランドは、毎シーズン驚きを与える商品を展開してきた。
各ブランドに違いはあるが、渡辺淳弥氏が手がけるデザインの特徴として、大きく2つのことが挙げられる。
・既成概念を壊すようなシルエットのアイテム
・パッチワークを思わせる特殊なデザイン
下画像のアイテムでは、シンプルなカラーでも特殊なシルエットを採用しており、アイテムそのものが目を奪われるような存在感を放っている。
また、コラボアイテムでも取り入れられてきたパッチワークのデザインは、「ジュンヤ ワタナベ」ブランドを代表するもの。デザイナーのアバンギャルドな姿勢が感じられるポイントだ。
これらによって、ジュンヤ ワタナベラインは、他のコムデギャルソンブランドとは異なる独自の世界感を演出していると言えるだろう。
ジュンヤ ワタナベが関わったコラボモデル紹介
「ジュンヤ ワタナベ」という名前が関わったコラボプロジェクトはとても多く、各業界の名だたるブランドがこぞってコラボを実施してきた。
23/24FWも同様にコラボ商品が多々展開される予定だ。
ブランド「ジュンヤ ワタナベ」を深掘りすべく、代表的なコラボモデルや23/24FWコラボモデルをチェックしていこう。
【代表的なコラボ】
まずは、ジュンヤ ワタナベが手がけてきたコラボからコラボパートナー、リーバイス、ノースフェイス、シュプリーム、ニューバランスを紹介する。
■Levi's(リーバイス)
掲載商品：Levi's × JUNYA WATANABE Patchwork Cropped Bootcut Jeans "Indigo Blue"
デニムブランド「Levi's(リーバイス)」と「ジュンヤ ワタナベ」は、定期的にコラボをおこなっている。注目を集める理由の一つは、既存モデルではなくオリジナルのモデルを作り出していること(一部例外モデルあり)。
掲載商品：Levi's × JUNYA WATANABE Patchwork Bootcut Jeans "Navy Blue"
デザイナー「渡辺淳弥」の意向が反映されたアイテムをチェックしてみると、掲載モデルのように"ジュンヤ ワタナベ"の得意とするパッチワークのデザインや、特殊なステッチのデザインなど、通常のリーバイスモデルにないデザインが多く施される。独特な世界観を演出する商品ラインナップは、普通ではないデニムアイテムをお探しの方におすすめしたいコレクションだ。
■The North Face(ザ ノースフェイス)
掲載商品：The North Face × eYe JUNYA WATANABE MAN Nuptse Jacket "Multi"
ストリートでも人気を博すアウトドアブランド「The North Face(ザ ノースフェイス)」とのコラボコレクション。ノースフェイスの人気商品に「ジュンヤ ワタナベ」らしいファブリックを用いたり、もしくはノースフェイスの商品のシルエットを大きく変更したりと、本コラボならではのデザインが多く施されている。
掲載商品：The North Face × eYe JUNYA WATANABE MAN The Earth Hoodie "Black"
掲載画像は、ノースフェイスの人気商品「Nuptse Jacket(ヌプシジャケット)」と特殊なファブリックを使用した「The Earth Jacket(ジ アース ジャケット)」。特にヌプシジャケットは、ジュンヤ ワタナベらしいパッチワークが施されており、唯一無二のプロダクトに仕上がっている。
■Supreme(シュプリーム)
掲載商品：Supreme / JUNYA WATANABE COMME des GARCONS MAN Nature Shirt "Black"
カルチャーシーンに多大な影響力を持つストリートブランド「Supreme(シュプリーム)」とのコラボコレクション。ストリートブランド × パリコレブランドという異色なコラボからは、シュプリーム特有の大きめのサイズ感を活かしたスペシャルアイテムがリリースされている。
掲載商品：Supreme / JUNYA WATANABE COMME des GARCONS MAN Patchwork Puffy Jacket "Olive"
パッチワークデザインを用いたパフィージャケットは、印象的なルックスもあり、多くのシュプリームファンの記憶に残っているだろう。また、目を引くようなデザインを施したYシャツやコラボロゴが刻まれたスウェットアイテムなど、バリエーション豊かな商品が展開されている。
■New Balance(ニューバランス)
掲載商品：eYe JUNYA WATANABE MAN × New Balance 574 Legacy "Gray/Green"
ジュンヤ ワタナベと何度もコラボを重ねてきたスニーカーブランドと言えば「New Balance(ニューバランス)」。アメリカ・ボストン発のスニーカーブランドとのタッグでは、ニューバランスが誇る人気モデルからレアな復刻モデルまで、さまざまなスニーカー商品をラインナップしている。
掲載商品：Junya Watanabe × New Balance 990V5 "White"
ジュンヤ ワタナベのエッセンスを取り入れたコラボスニーカーは、コーデにアクセントを加えてくれる稀有なモデルばかり。名作ニューバランス 574の進化版「574 Legacy(574 レガシー)」をベースにしたプロダクトでは、カレッジカラーを思わせる配色を採用。対して5代目990「990V5」ベースのプロダクトでは、アンニュイなワントーンカラーで染め上げたモデルが展開されている。
【23AWも期待大】
2023年に入り、ジュンヤ ワタナベ マンの23/24AWコレクションがお披露目となった。
インラインモデルとコラボモデルの両方が公開されたが、今回のコラボブランドの数はなんと驚愕の18ブランド。
(アルファベット順)
- ・ALPHA INDUSTRIES(アルファ インダストリーズ)
- ・BATES(ベイツ)
- ・Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)
- ・Carhartt(カーハート)
- ・Champion(チャンピオン)
- ・Haglöfs(ホグロフス)
- ・Innerraum(インナーラム)
- ・karrimor(カリマー)
- ・Levi's(リーバイス)
- ・MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)
- ・NANGA(ナンガ)
- ・New Balance(ニューバランス)
- ・OAKLEY FACTORY TEAM(オークリー ファクトリー チーム)
- ・Palace Skateboards(パレス スケートボード)
- ・SIMEK(シメク)
- ・Stepney Workers Club(ステップニー ワーカーズ クラブ)
- ・The North Face(ザ ノースフェイス)
- ・Timberland(ティンバーランド)
各業界の超有名ブランドが並ぶラインナップは、まさに豪華絢爛。同シーズンの発売に胸を膨らませる人も多いだろう。
これらの数ある18ブランドの中から、注目のコラボ3つをピックアップした。
・Levi's(リーバイス)
これまでのコラボでも注目を集めてきた「リーバイス」コラボ。23/24FWシーズンでは、セットアップを一つにしたようなロングコートがスタンバイしている。
・Palace Skateboards(パレス スケートボード)
23/24FWコレクションで最も話題性があると言っても過言ではない、スケーターブランド「Palace Skateboards(パレス スケートボード)」とのコラボ。初タッグとなる両者からは、デザイン性だけでなく、機能性にも優れたジャケットが展開される予定だ。
・The North Face(ザ ノースフェイス)
歴代コラボも高い人気度を誇る「ノースフェイス」コラボから、ベスト(掲載画像)とジャケットがリリースされる予定。"ありそうでない"シルエットを採用したベストは必見となる。
おわりに
23/24FWに向けて、より一層注目を浴びそうな「ジュンヤ ワタナベ マン」。
多くのコラボモデルから発揮される独特な世界観は、新たなファンを増やしていくに違いない。
改めて注目すべきブランドとなるため、もし新リリースモデルが気になる場合は、スニダンメディアからリリースされる新情報をチェックしよう。
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