アディダスの3大モデルの一つカントリーの特徴とおすすめを紹介!|コラムについて
スニーカーブーム・スポーツミックスブームを牽引するadidas(アディダス)。アイコンモデルSuperstar(スーパースター)、Stan Smith(スタンスミス)と並び、忘れてはならないのがCountry(カントリー)だ。アディダスの革新性を今に伝える、カントリーの特徴やおすすめのモデルを紹介していく。アディダスのカントリーとは?
via:solecollector
1970年代初頭、アディダスを代表するランニングシューズとして誕生したカントリー。
クロスカントリーと呼ばれる、未舗装の野山を駆け抜ける競技用のシューズとして開発され、耐久性・クッション性を維持するための工夫を随所に施している。その大きな特徴としては、軽量化を意識したナイロンのアッパーや、スウェードを使うことで耐久面に欠ける部位を補強したデザインなど70年台ならではのシンプルな構造などがあげられる。
高水準のクッショニングを実現するため、世界初と言われる硬さの異なるEVAを重ね合わせた「セメント製法」を採用。トゥからかかとまで巻き上げられたアウトソールは、悪路を走る際に役立つ役割を有し、当時の技術としては最高峰のクオリティを誇る一足として多くのランナーから高い評価を得ていたという。
via:Ian Bettany
競技シューズとして注目を集めた後、ハリウッド映画「ビバリーヒルズコップ」でエディ・マーフィー演じる主人公がカントリーを履いていたことで、一躍注目を集めることに。その影響も相まってか、90年代前半のアメカジを中心としたヴィンテージブームと同時に、カントリーも希少性のあるモデルの一つとして数えられるようになっていった。
特別な付加価値がつけられるようになった背景をもとに、2009年にはオリジナルのディテールを再現しながらも、最新の加工技術と現代的な解釈をデザインに反映したカントリー ゼロをゲリラリリース。このように幾度となくマイナーチェンジを繰り返していくことで、ベーシックでありながらジャンルの垣根を超えたタイムレスな人気を今もなお誇っているモデルなのだ。
アディダスのカントリーの特徴を解説
カントリーのルックスには、他の人気シューズとは一線を画す魅力が詰まっている。
ここからは、カントリーの特徴をディテールや素材感などに注目していきながら紹介していく。
【素材へのこだわり】
カントリーは、上質なレザーアッパーを採用したモデルが一般的だ。1970年のリリース当時は、カンガルーの革が使われていたとも言われており、現在ではより耐久性のある天然皮革がメインで採用されている。
きれいなツヤと光沢感・高級感が楽しめ、トゥやヒール周辺のオーバーレイには、スウェード素材が使用されている。
負荷の掛かりやすい部分には補強が加えられ、シューズそのものの耐久性が向上。
天然皮革以外では、ナイロン素材のカントリーも登場しており、軽やかな印象のデザインを選べるのも魅力の一つだ。
【オリジナルを再現したデザイン】
1970年代のムードをそのまま反映させたデザインも、カントリーの特徴の一つだ。全体的なシルエットは、スマートで細身。ボリューミーなデザインが多い昨今のモデルとは違う、ヴィンテージライクな雰囲気を感じさせる。
また、普遍のアイコンであるスリーストライプスやシュータンに配されたトレフォイルロゴも、クラシカルな雰囲気に華を添える役目を果たしている。
アウトソールはオフロード用にロールアップされ、ファッション性よりも実用性を強く感じさせるディテールなどが当時の雰囲気を忠実に再現している点にも注目だ。
【クッション性に優れたソール】
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未舗装の野山を走ることを想定して作られたことから、ミッドソールに硬度の異なるEVA素材を採用。衝撃吸収性・クッション性に優れ、悪路でも安定した走行を可能にしている。
また、アウトソールはヘリンボーン柄のガムソールを使用し、不安定な路面を走っても、かかとまでロールアップされたアウトソールが地面へのグリップ力を高める役割果たしている。
スリップしにくく安定性に優れたデザインからか、ドライビングシューズとして愛用する人も少なくないとか。ファッションシーンに馴染んでいった背景にはこういったカルチャーも影響しているのかもしれない。
編集部おすすめのカントリー8選
ファーストを飾った一足
カントリーOG "フットウェア ホワイト/カリージャト グリーン/クリア ブラウン"
カントリー定番の一足ともいえるカラーリング。
当時のディテールを再現し、定番モデルの地位を築いてきた人気カラーの一つ。
真っ白なアッパーに、グリーンのスリーストライプスが目を引きつけるデザインに。スタンスミス等にも使用されるカラーリングが、アディダスならではのクラシックな雰囲気を演出している。
スニダンで「カントリーOG "フットウェア ホワイト/カリージャト グリーン/クリア ブラウン"」をもっと見るクールなオールブラックモデル
カントリーOG "ブラック"
アウトソールまでオールブラックで染め上げられた、クールなカラーリングが特徴。シュッとした細身のシルエットはそのままに、モダンできれいめなテイストがプラスされている。
アッパーに使われているのは、上品なツヤ感が美しいレザー。シュータンからヒールラベルまでオールブラックにまとめられているため、白抜きされたシュータンのトレフォイルロゴがより一層際立つ見た目に。
スマートなカントリーのルックスは、ジャケット×パンツスタイルともベストマッチ。全て上質なアイテムでまとめれば、上級者のスマートカジュアルが完成することだろう。
スニダンで「カントリーOG "ブラック"」をもっと見るドレッシーなホワイトモデル
カントリーOG "ホワイト"
上質なレザーとオールホワイトのカラーリングで、クリーンな印象を楽しめるカントリー。
ヒールとシュータンのトレフォイルロゴのみゴールドカラーが使われており、エレガントな雰囲気を漂わせている。一見ドレスシューズのようなシンプルな見た目となっているが、ロールアップされたベージュのアウトソールがスポーティーなテイストをプラス。カジュアルコーデにもきれいめコーデにも合わせやすい、バランスのよいデザインとなっています。
耐久性・クッション性に優れたミッドソールは厚みがあって、足を入れるだけでスタイルアップが叶うのもうれしいポイント。
スニダンで「カントリーOG "ホワイト"」をもっと見る定番モデルに近未来感を
ヒューマンメイド × アディダス コンソーシアム カントリー "グリーン"
アディダスの最高級ライン「adidas Consortium(アディダス コンソーシアム)」とA BATHING APE(ア ベイシング エイプ)の創業者「NIGO」が手掛ける「HUMAN MADE(ヒューマンメイド)」のコラボモデル。
オリジナルとの大きな違いは、高反発BOOSTミッドソールを搭載していること。クラシカルなルックスに現代のテクノロジーが加わって、より近未来的なデザインとなっている。
ホワイト×グリーンのカラーリングは、カントリーでは特に人気の高い組み合わせ。クリーンなルックスは、ラフなカジュアルコーデをフレッシュに仕上げてくれるだろう。
ミッドソールが個性を主張
カントリー × カマンダ "クラウド ホワイト コア ブラック"
カマンダは、1980年代のフットボールカルチャーから生み出されたモデル。アディダスのアーカイブスをモダンに昇華させた、革新的で独創的なデザインが特徴的となっている。
そんなカマンダとカントリーを融合させたのが、カントリー × カマンダモデル。クラシックなカントリーのルックスと前衛的なカントリーのテイストが、ほどよくミックスされ、ミッドソールの存在感に圧倒されるデザイン。
ホワイト×ブラックカラーなら足元で浮く心配はありません。
ストリートムード満載のラフなコーデからモード&スタイリッシュなコーデまで、おしゃれな足元を演出してくれる1足となっている。
エレガントなブリットスタイル
カントリー ウェールズ ボナー "タン"
英国人デザイナー率いるメンズウェアブランド「Wales Bonner(ウェールズ・ボナー)」とのコラボモデル。発売当時のオーセンティックなスタイルを踏襲した、ナイロンとスウェードのアッパーを採用したデザインが特徴的だ。
アッパーやシュータンには上質なスウェードが採用されている他、ハンドメイドを感じさせるステッチや、ブランドのシグネイチャーであるクロシェ編みのシューレースなど、細部にまでこだわって作られている。
ベージュカラーは、クラシックなスタイルのカントリーと相性の良いカラー。カジュアルコーデにも馴染みやすく、普段使いにぴったりな一足だ。
端正なクラシックブラック
カントリー ウェールズ ボナー "ブラック"
ベージュと同じ、ウェールズ・ボナーとのコラボモデル。ブラックバージョンはスリーストライプスまでブラックで仕上げられており、よりスタイリッシュな印象に。ステッチには白い糸が使用されており、ディテールへの強いこだわりが見える。
シューレースはクロシェ編みの他、オールブラックのワックスコットンも付属。クロシェ編みのシューレースならカジュアルに、ワックスコットンならスタイリッシュに、と自由にイメージを変えられるのも魅力。
レトロな表情が魅力のカントリー
クロスカントリー用にリリースされたランニングシューズ「カントリー」。衝撃吸収性・クッション性に優れたミッドソールとロールアップされたアウトソールが特徴的なデザインは、アディダスの定番アイコンのひとつとして今でも高い人気を誇っている。カントリーは全体のシルエットは細身のため、きれいめコーデに合わせるのもおすすめ。スタイリッシュに決めるならオールブラック・オールホワイトのモデルで間違いないだろう。
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