ナイキ ダンクへのvfn********さんの投稿

2024/04/05

初めて投稿した記念に、自己紹介に代わり私の収集のルーツとなるスニーカーを紹介されていただきます。

NIKE DUNK LOW PRO SB ”JEDI” (2004)

映画スターウォーズの登場キャラクター、ヨーダをイメージしたと言われる初期SBらしい遊び心溢れる隠れた名作です。
配色面ではベージュ、焦茶色、抹茶色、ガム、黒などミリタリー系のダークトーン色の中に意外性のある蛍光イエローを差し色として使用しており、また素材面でもアッパーのほとんどに天然皮革やヌバックを用いながらヒールタブのみ光沢感のあるナイロンを用いることで″外し″感を表現しています。蛍光イエローと隣接するように必ず黒を配置することで差し色をより際立たせるとともに引き締まった印象にする工夫がされており、良く考え抜かれています。使われている色数は比較的多いにも関わらず散らかった印象にならないのは差し色以外のトーンを低く統一している恩恵でしょう。
また1985年のダンク　ローの設計そのものも優秀で、ローテクモデルにも関わらず補強パーツの配置やパーツ点数の少なさで同世代のローカットバッシュに比べて合理的でしたが、今作は2000年代にさらなる機能的なアップデートを図ったSBシリーズとなります。
当時ジェダイは他SBダンクの名作と比べて一段低い扱いでしたが、最近の価格の高騰具合を見るにじわじわと再評価されてきているように感じられます。

まだ子供の頃デザインに興味が出てきたばかりだった私はスターウォーズの宇宙船のデザインを調べている際に偶然このスニーカーに出会い、20年前のローテクスニーカーに配色と素材の工夫でスペシャリティを演出する手法に驚愕し、スニーカーデザインの奥深さに気付かされました。やがてバイトができる年齢になった頃、実際にはハイセンスすぎて履けないだろうと覚悟した上で購入してみましたが、ファットシューレースや内側のゴムバンドなど所有してはじめて分かるダンクSBの工夫の数々には驚かされましたし、意外にも暗めのブルージーンズとの相性が良く日常履きにも全然使えることがわかりました。モニター越しに靴の画像だけ検索していてもスニーカーのことはわからないのだなと痛感し、スニーカー収集の沼へ第一歩を踏み出すきっかけになりました。ヌバックのアッパーは染みや褪色を起こし易く、シューレースは汚れや毛羽立ちが目立ち、ヒールのナイロンタグやガムソールも耐久力がイマイチですぐに履き潰してしまい、現在のものは3代目です。いずれスニーカーバブルが弾けた暁には新品のジェダイを二束三文で買いたたいてやろうという野望を密かに抱いています。

皆さんも始まりのスニーカーがあるかと思いますが聞かせてくださると嬉しいです！