ナイキ ダンク ローへのKさんの投稿

.NIKE文化遺産シリーズ

playstation AF1 prototype 誕生秘話


AF1が今年生誕40周年を迎え、Sotheby'sによる"40 for 40 AF1 Collection"も大きな盛り上がりを見せました。

そんなNIKEの一時代を築き上げた名作の数々が注目される中、特別な1足を皆様にシェアさせて頂くにはいい機会かもしれません。

本日は日本が誇る大企業SONYとNIKE AF1の1stコラボレーションモデルをご紹介させて頂きたいと思います。

話は遡る事2000年、playstationの次世代機として登場したplaystation2はアーケードゲーム並みの美しいグラフィックとDVDプレイヤーの機能を搭載し、一躍時の大ヒット商品となりました。

2000年中期までは世界第一位を独占し、販売台数1億5500万台という史上最も売れたゲーム機となりました。

そんな大注目を集める2005年の最中、NIKEは SONYと結託し、
世界中の人々が愛するNIKEのアイコン的存在であるAF1に世界一のゲーム機"playstation"を落とし込んだ特別モデルを作成するプロジェクトを始動しました。

そして度重なる作成会議の後、NIKEの製品設計チームとエンタメチームによる最初の作品が誕生しました。

(M8品番と言われる幻のレザーsample)

それは我々が知るPS AF1とは異なる素材の1足です。

トゥボックス、アイステイ、ミッドフットパネル、ヒールはオールレザーで仕上げられ、シューレースには赤のカラーが採用されました。


しかし、playstationチームがその1足を手にした時、この1足にはもっと輝く何かが必要であると言及しました。

その後M8品番にあたるラウンドワンsampleのほとんどがスクラップとなり、デザインは大きく改変されレザーのアッパーは全て輝くパテントレザーへと変更され、赤いレースはplaystationを象徴する紫のレースへと変更されました。

M7品番の誕生です。

SONY Japanに向けた1stデリバリーにあたるM7品番は、皆様がよくご存知であるライニングのナンバリングが施されておらず、その数は約50足に制限されていたと言われています。

その後、ライニングに150足のナンバリングが施されたM6品番が増産され、SONY主催のゲームイベントの勝者、またアメリカ在住の関係者及び、PSソフトのパッケージを飾ったNBA選手、コービーブライアントにもそのペアが贈られました。

合計にして200超えるペアが存在しますが、その全ては一般リリースをされる事なく一躍時のシューズとなり、二次流通価格は3000ドルに達する最も美しく希少なAF1の1つとして知られるようになりました。


本日ご紹介する1足は、1stデリバリーにあたる50足限定のprototypeとなる1足です。

リリースモデルは美しいパープルグラーデションでヒールカウンターを覆われていますが、prototypeは濃いブルーのグラデーションが施され、アイコンとなるロゴも二回り大きなサイズで刺繍されています。

またライニングはsample stampが施され、これは最初の試作品である1足を意味します。


その後バランスをとるようにロゴサイズに変更が加えられ、よりplaystationを象徴する紫のグラデーションへと変更されました。


幻の1足として消えていった本作は、一般公開される事はございませんでしたが、十数年間の時を経て、本日公のメディアで初公開となります。

現在、投機資産はクラスはフリーフォールの波に飲まれてきていますが、このスニーカーはコミュニティに大きな影響を与えない1足だと思います。

パリダンクのように瞬間的なHYPEはございませんが、真のGrailと言える1足は、NIKEの歴史を語る上で欠かせないスニーカー遺産と言っても過言ではない1足かと思います。

☆二次流通価格

　promo sample
1,500,000〜2,000,000円

　prototype promo
3,000,000〜5,000,000円

☆生産足数

　M7 promo
50足前後

　M7 prototype

現品1足のみ