東京のストリートシーンから出発し、今や日本の俳優・女優、そして世界中のセレブリティまでもが愛用し、海外においても熱狂的に受け入れられているブランドの一つ。それが「NEEDLES(ニードルズ)」だ。
「ニードルズ」のアイテムは、70年代のヒッピーカルチャー、アメリカンヴィンテージ、日本の伝統的な「和」の意匠、そしてどこか艶やかで危険な「不良性」。これらすべての要素が、デザイナー清水慶三氏のフィルターを通して再構築され、唯一無二の世界観を生み出している。それは、わかりやすいロゴドン(ロゴを大きく配置したデザイン)のストリートウェアとも、ミニマルなモードとも違う、独特の「間(あわい)」に存在する。
なぜ「ニードルズ」はこれほどまでに人々を惹きつけるのか。本記事では、その背景にある熱狂の火付け役となった人気アイテムの魅力を解き明かしながら、あなたのワードローブに加えるべき厳選アイテムを紹介する。
世界を熱狂させたニードルズの"顔"
「ニードルズ」には数多くの名作があるが、特にブランドの知名度を世界的に押し上げた2つの「顔」が存在する。
- Track Pant (トラックパンツ)
-
「ニードルズ」を現在の地位に押し上げた、最大の功労者。もともとは日本国内で静かな人気を誇るアイテムだったが、2017年頃、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)氏がこのトラックパンツを着用したことで状況は一変。彼が率いるクリエイティブ集団「AWGE(アウグ)」とのコラボレーションは世界的なセンセーションを巻き起こし、瞬く間に「世界で最もHYPEなジャージ」となった。
その魅力は、単なるジャージの枠を超えた美しさにある。センタープレスが入った絶妙なシルエットと、光沢のあるポリエステルジャカード素材、そして胸元に輝く「パピヨン」の刺繍。スポーツウェアでありながら、スラックスのような色気と品格を併せ持ち、ラグジュアリーストリートのキーアイテムとして確固たる地位を築いた。
- Mohair Cardigan (モヘアカーディガン)
-
トラックパンツと並び、「ニードルズ」の秋冬シーズンを象徴するのがモヘアカーディガン。ヴィンテージのカーディガンから着想を得た、毛足の長い柔らかなモヘア素材が特徴だ。
他と一線を画すのは、その「柄」のセンス。「アーガイル」や「フレイム」、「ダイヤモンド」といったレトロで少し不良っぽいパターンを、独特のカラーリングで表現。グランジやパンクのカルチャーを感じさせつつ、どこか気品が漂うこのカーディガンは、羽織るだけでスタイリングの主役となる圧倒的な存在感を放つ。
今回は、ブランドのアイコンであるトラックパンツやモヘアカーディガンを中心に、トラックジャケットやクルーネックなどを含む厳選15アイテムを紹介。これを参考に、あなたのスタイルに鋭く突き刺さる運命の一着を見つけてみてはいかがだろうか。
スニダンで取り扱い中のNEEDLES 人気アイテム15選
NEEDLESとは?
「ニードルズ」は、1997年に日本でスタートしたブランド。その母体は、日本のセレクトショップの草分け的存在であり、独自の世界観を持つ「NEPENTHES(ネペンテス)」。「Engineered Garments(エンジニアド ガーメンツ)」や「South2 West8(サウスツー ウエストエイト)」といった人気ブランドを擁する、日本を代表するファッション企業だ。「ニードルズ」を手がけるのは、そのネペンテスの創設者である清水慶三氏。40年以上にわたり世界中を飛び回り、あらゆる服を見て、触れて、バイイングしてきた清水氏が、その膨大な知識、経験、そして人脈のすべてを注ぎ込み、本当に作りたいものだけを形にする「集大成」とも言えるブランドが「ニードルズ」なのだ。おわりに
今回は、「ニードルズ」の世界観を体現する、厳選アイテム15選を紹介した。ブランドのアイコンであるトラックパンツやモヘアカーディガン。そのすべてにデザイナー清水慶三氏の膨大な知識と美学が凝縮されている。「ニードルズ」のアイテムは、一着取り入れるだけで、いつものコーディネートに独特の色気と深みを与えてくれる。本記事を、あなたのスタイルをネクストレベルへと引き上げる手段として、ぜひ参考にしてほしい。
その他ニードルズの関連記事
▶︎UNIQLO and NEEDLES 2025年 秋冬コレクションが先行予約スタート
▶︎ニードルズ トラック クルーネックシャツ 3カラー
▶︎ワイルドサイド ヨウジヤマモト × ニードルズ コレクション