トラヴィス、ウータン・クラン、ドレイク...アーティストコラボのスニーカーコーデ4選について
ラッパーのトラヴィス・スコット氏が、「Nike(ナイキ)」の次は「adidas(アディダス)」と契約か、という噂がささやかれているが、スニーカーとミュージシャンの関係性は切っても切れないもの。トラヴィス・スコット氏に限らず、多くのアーティストがコラボモデルを各メーカーからリリースしており、発売の度に注目を集め、争奪戦となることも珍しくない。そこで今回は、ストリートのスタイリング巧者たちから、アーティストコラボのスニーカーをどのようにコーディネートに取り入れたら良いのかを学んでいこう。
Wu-Tang Clan × Nike Dunk High Retro PRM "Black and Pollen"

Instagram:@hgc___remmrdm
レザーのカーコートにデニムジャケットを重ね、ボトムスにはルーズなウォッシュドデニムを合わせることで、1990年代の空気感を巧みに演出したレイヤードスタイル。この武骨なコーデで主役を張るのは、伝説のヒップホップグループ「ウータン・クラン」コラボのダンクだ。スニーカーの鮮烈なイエローがダークトーンの着こなしに完璧な差し色として機能し、足元からコーディネート全体を力強く引き締めている。インナーのプリントもウータン・クラン仕様という、アーティストへの愛が感じられるスタイルだ。
Travis Scott × Nike Air Jordan 1 Retro High OG TS SP "Sail/Dark Mocha"

Instagram:@worldconquest_59
シュプリームのフーディーとショーツをセットアップで着用した、統一感のあるストリートスタイル。リバースパッチワークが、アイテム全体に独特のテクスチャーと立体感を与えている。このクラフト感あふれるセットアップに合わせるのは、トラヴィス・スコット氏が手掛けた"逆スウッシュ"のエアジョーダン1。ダークモカのカラーが、セットアップの持つ温かみのある風合いと完璧に調和し、コーディネート全体に見事な一体感を生み出している。ショーツとソックスの丈、スニーカーのカット、このバランスも参考にしたい。
Lil Yachty × Nike Us Force 1 (Air Force 1) Low "Lucky Green"

Instagram:@jessylaw
グリーンを基調とした、1990年代のヒップホップスタイルを思わせるコーディネート。ボストン・セルティックスのバスケットボールジャージに、カモフラージュ柄のカーゴショーツを合わせ、スポーツとミリタリーのテイストを巧みにミックスしている。腰に巻いたバンダナもグリーンで統一し、ラッパーのリル・ヨッティ氏が手掛けたエアフォース1の鮮やかな"ラッキーグリーン"へと繋げたカラーリングは見事。そこに、ラグジュアリーな「ディオール」のトートバッグをラフに合わせる感覚も絶妙だ。
Drake NOCTA × Nike Hot Step 2 "Total Orange"

Instagram:@katsuki7700
全身をブラックで統一したストリートスタイルに、鮮烈なトータルオレンジのスニーカーで一点突破を図ったコーディネート。ラッパーのドレイク氏が手掛ける「ノクタ」と「ナイキ」のコラボ作"ホットステップ2"を主役にするべく、トップスとパンツはミニマルな黒でまとめている。有刺鉄線のようなグラフィックをあしらったTシャツや、赤レンズのサングラスが、スニーカーの持つテクニカルで近未来的なムードと完璧にリンク。計算され尽くした色使いと、Y2Kのトレンドを見事に捉えた上級者のスタイリングと言えるだろう。
おわりに
いますぐ真似したいTシャツスタイルから、秋冬の予習になるレイヤードスタイルまで、アーティストコラボモデルスニーカーの使い方は多種多様だ。ぜひ今回の4つのスタイルを参考に、普段のコーディネートにコラボ作を取り入れてみてほしい。