【ポケカ】「リーリエのピッピex SAR」の真贋鑑定ポイントとは? 本物と偽物の見分け方について
『ポケモンカードゲーム』(以下、ポケカ)の「リーリエのピッピex SAR」は、美しいイラストと希少性から高額で取引されており、フリマアプリなどの二次流通市場でFAKE品が出回っている。
現在、素体は4万円前後で取引されることが多く、PSA10の鑑定品になると5万円以上の取引が目立つ。
そこで今回は、「リーリエのピッピex SAR」のREALとFAKEの見分け方について、具体的な鑑定ポイントを紹介する。ただし、ここで紹介する内容は特定のFAKEに見られる特徴であり、すべてのFAKEに当てはまるわけではない点には注意してほしい。
目次

「リーリエのピッピex SAR」とは?
「リーリエのピッピex SAR」は、2025年1月24日に発売された拡張パック「バトルパートナーズ」に封入されているカード。
「マリィのモルペコ」などを手掛けているイラストレーター「前屋進」氏が担当した1枚。その美麗なイラストが注目を浴び、「リーリエ」のキャラ人気も相まって初動では6万円ほどの価格がついていた。
現在は、発売当初に比べて落ち着いているが、素体の場合でも4万円ほどの値が付く高額カードとなっている。
ここからは、「リーリエのピッピex SAR」のREALとFAKEを見分けるポイントを紹介していく。
鑑定ポイント:「テキストの印字」

カード左上に記載されている「たね」に注目してほしい。
REALとFAKEどちらもインクドットが確認できるが、REALはインクの上から光沢感が出るニス加工が施されているため、立体感がある。一方で、FAKEは文字の印刷のみでニス加工はないため平面的だ。
次にカード名である「リーリエ」のフォントを比較していこう。
REALはインクドットがなく黒色でべた塗りされているため、白い縁との差がはっきりしていて視認性が高い。対して、FAKEは文字を印刷しているためインクドットが見受けられる。そのため、白い縁との境目がぼやけており視認性が悪い。
鑑定ポイント:「『リーリエ』の加工」

「リーリエ」の顔を見てみると、インクや加工の違いがある。
REALは輪郭線に濃い茶色のインクが塗られているが、FAKEは明るい茶色のインクが使われている。
また、REALは「肌・目・まつ毛・眉毛・髪の毛」それぞれに異なる加工が施されている。詳細な加工の違いは下記の通り。
部位 | REALに施されている加工 |
---|---|
肌 |
|
目 |
|
まつ毛 |
|
眉毛・髪の毛 |
|
対して、FAKEは全体的に凹凸をつけて立体感をつける"エンボス加工"が見受けられ、「目」部分だけ箔押し加工が施されている。
鑑定ポイント:「『ピッピ』の加工」

「ピッピ」の顔のイラストに注目してほしい。
まず「目」を見ると、REALは濃い茶色のインクが使用されており、上からニス加工が施されているため光沢と立体感がある。対してFAKEは、薄い茶色のインクが使用されており、ニス加工がないため光沢や立体感もない。
次に「頭部」の渦巻き部分を見ていこう。
REALは境目の影や輪郭の線が薄く、立体感が弱い。対して、FAKEは境目の影や輪郭の線が濃いため、立体感が強い。
鑑定ポイント:「裏面の印刷」

裏面に印刷されている「Pokémon」ロゴを拡大して見ていく。
REALは、黄色いインク部分の色味が濃く、グラデーションがはっきりしているため陰影がしっかり表現されている。
また、文字の枠に使われている青いインクも色味が濃いため、黄色部分との境界線がはっきりしている。対して、FAKEは黄色と青色の印刷部分の色味が薄いため、境界線の視認性が悪く陰影が見られない。
次に「Pokémon」ロゴの横にある「R」マークを拡大して見ていこう。
REALは黄色いインクが使われており、線のにじみがほとんどなく印字がはっきりしていて視認性が高い。一方で、FAKEは白色に近いインクが使われており、線が太くにじんで潰れているような印字になっていて視認性が悪い。
鑑定ポイント:「カードの断面・厚み」

REALとFAKEでカードの厚みが明らかに異なる。
厚みが異なるケースはトレカのFAKEで頻繁に確認できる要素なので、他のFAKEにも流用しやすい。
REALは0.28mm~0.29mmに対し、FAKEは0.45mm~0.46mmと1.5倍ほど厚みが異なる。
真贋鑑定ポイントを動画でチェック
【スニダンFAKE情報報告】
— スニーカー&トレカ買うならスニダン【スニーカーダンク】 (@snkrdunk_jp) April 30, 2025
4/30(水)
リーリエのピッピex SARのFAKE情報を報告します。
フリマアプリでFAKE/偽造品が多く流通しており注意が必要です。
詳細は動画をご覧ください。
スニダンでは最新の鑑定情報を随時お知らせしていきます。 pic.twitter.com/aiRuG3G7LN
今回紹介した「リーリエのピッピex SAR」の見分け方は、スニダンの公式SNSでも動画で紹介している。文章だけでは伝わりにくい光の反射具合や質感の違いも動画なら分かりやすいので、ぜひチェックしてみてほしい。
おわりに
今回は印刷や色味、加工の違いなどに着目しながら、「リーリエのピッピex SAR」のREALとFAKEの見分け方を紹介した。
ただし、今回紹介した鑑定ポイントはほんの一部であり、FAKEの作り方は日々進化している。そのため、素人が見ただけでは判断が非常に難しいのが現状だ。
スニダンでは必要に応じて"赤外線カメラ"や"高精細デジタル顕微鏡"などのハイテク機材を駆使しながら、「プロ鑑定士」による真贋鑑定を行っている。
二次流通でトレカを購入する際は、安心安全のスニダンを利用してほしい。

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