【パリオリンピック特集】注目の新競技｢ブレイキン」がいよいよ開催！フューチュラ氏が手がけたアパレルコレクションを改めてチェック！について
パリ2024オリンピックの新競技として採用された「ブレイキン」。1970年代のNY・ブロンクス地区を発祥とするブレイキンは、ギャング同士の抗争を平和的に解決するための手段として生まれたとされている。今回のオリンピックではDJがかける音楽に合わせて、1対1のバトル形式で3回のダンスを交互に披露。アスリートたちは事前にその楽曲を知ることはできないため、いかにリズムや音色に即興で調和しながら、高度かつアクロバティックな要素を盛り込めるかが鍵になる。
具体的には、背中や肩を使って回転する"ウィンドミル"や、頭で回転する"ヘッドスピン"などのトリックを意味する「パワームーブ」、さらには体の動きを音に合わせて数秒間停止する｢フリーズ」と呼ばれるムーブが注目のポイント。トリックの難易度だけでなく、音楽との融合性やルーティンの組み立て方なども加味されて審査されるため、初めてブレイキンを観戦するという方でもいろいろな観点から楽しめるはずだ。
金メダルが期待される注目の男子選手2名
半井重幸 | Shigekix
「Shigekix(シゲキックス)」こと半井重幸氏は、2002年3月11日、大阪府生まれのブレイキンダンサー。7歳の時、姉・AYANEの影響でブレイキンを始め、11歳で出場した世界大会のKids部門で優勝し、一躍注目を集めた。16歳の時には、ユースオリンピックの最終予選を兼ねたWDSF世界ユースブレイキン選手権で優勝し、本番では銅メダルも獲得。2019年には、世界的な大会「Red Bull BC One Japan Cypher」で準優勝し、「Red Bull BC One All Stars」の一員となる夢を実現した。国内でも全日本ブレイキン選手権で3連覇を果たし、パリ2024オリンピックでの活躍が期待されている。
大能寛飛 | Hiro10
「Hiro10」こと大能寛飛は、2004年12月4日生まれの石川県出身。9歳でダンスを始め、2019年に中国で開催された「Bomb jam powermove」で国際大会初優勝。2023年、高校卒業を機に単身ヨーロッパへ渡り、「Break The Floor」や「Nothing2Looz」などの名門バトルで次々と優勝。特に『FreeStyle Session World Final』での優勝は日本人として5人目の快挙となった。彼の代名詞とも言える"ワンハンドエルボーエアー"を駆使したダイナミックなパワームーブは、見る者を圧倒すること必至。今後のブレイクダンス界を牽引する若き天才として注目されている。
フューチュラが手がけたブレイキンアパレルコレクションにも要注目
"ブレイキン"の注目度の高さを証明したのが、Nike(ナイキ)とFutura(フューチュラ)氏がタッグを組んだアパレルコレクションの発売だ。今回のパリ五輪のために、ブレイキンでの動きやすさを求めつつ、フューチュラ氏が得意とするグラフィックを載せた全8型のアイテムがリリースされた。また、今回はジャパン、コリア、USAという3つのコレクションに分かれており、それぞれ各国の国旗などがデザインされているのも注目したいポイントだ。
ナイキのブレイキン専用シューズもスタンバイ
ナイキからはアパレルコレクションだけでなく、ブランド初となるブレイキンのためのシューズ「JAM(ジャム)」もリリースされた。同モデルは、徹底的なテストとあらゆるレベルのブレイカーたちから得た知見に基づき、6年の開発を経て開発されたパフォーマンスシューズだ。アウトソール側面は逆スウッシュとなっており、これは倒立系のムーブからフリーズした際のダンサーの動きを考慮に入れて、あえて逆さまに配置している。現在は"ダークドリフトウッド"、"ブラックガム"の2色が展開中。また、発売延期になってしまったが、秋にはフューチュラ氏とのコラボモデルも発売予定だ。
まとめ
前日に行われたブレイキン女子決勝では、去年の世界選手権を制したドミニカ・バネビチ選手を破り、日本の湯浅亜実選手が見事金メダルを獲得した。この勢いに続き、男子の活躍にも期待したいところ。また、選手たちの華麗なムーブを彩るウェアやシューズにもぜひ注目してみてほしい。
