ビルケンシュトックの名作「ボストン」の特徴とは？気になるサイズ感や人気色も紹介｜コラムについて
リバイバルの影響を受け、90年代から00年代に流行した「Birkenstock(ビルケンシュトック)」の定番クロッグサンダル「Boston(ボストン)」の人気が再燃している。今回はそんな「ボストン」にフォーカスし、気になるアイテムの特徴やサイズ感、人気色などを紹介する。
ドイツの老舗シューズメーカー「Birkenstock(ビルケンシュトック)」
1774年にヨハネス・アダム・ビルケンシュトックによってドイツで産声を上げ、2024年で記念すべき生誕250周年を迎えた「Birkenstock(ビルケンシュトック)」。世界で最も知名度の高いドイツの老舗シューズメーカーとして、長きに渡って老若男女から愛され続けているブランドだ。
そんなビルケンシュトックの特徴は、足のアーチを考慮したオリジナルの「フットベッド」。解剖学に基づいて製作された世界初となる柔軟性のあるフットベッドが、類を見ない履き心地を実現している。また、実用性や快適性にこだわるドイツブランドらしい妥協のない高品質な素材選びも魅力的。履き心地や品質だけでなく、都会に馴染むデザイン性を加味した優れたバランス感もファッション上級者から支持されている理由だ。
人気再燃中！ビルケンシュトックの名作「Boston(ボストン)」とは？
ヒッピーカルチャーの流行でクロッグスタイルのサンダルが人気だった70年代。そんな1978年に登場したのが、ビルケンシュトックの定番人気モデル「ボストン」だ。40年以上もビルケンシュトックの定番として親しまれているボストンは、つま先から甲全体を覆った丸みのあるアッパーを備え、踵のないラフなデザインが特徴。一見カジュアルに見えるが、トゥのみを覗かせてみれば、ドレスシューズを履いているかのような品のある印象になる。そんなカジュアルとキレイめを両立したデザインが、さまざまなメンズスタイルとマッチ。90年代および00年代に流行した歴史もあり、90’sリバイバルやY2Kのトレンドとともにブームを巻き起こしている。昨今は、Z世代の感度の高いファッション上級者やインフルエンサーの着用も増加。SNSやストリートでよく見かける今最もホットなクロッグサンダルとして注目されている。
ビルケンシュトック「ボストン」の3つの特徴
ビルケンシュトックのアイテムは、つま先の空いた「サンダルタイプ」、ボストンのように甲が覆われており、踵がない「クロッグタイプ」、クロッグタイプに踵を設けた「シューズタイプ」の大きく3つに分かれている。ここからは、いま大注目のクロッグタイプ「ボストン」の特徴を詳しく解説していこう。
ロングシーズン使える着脱が容易なクロッグタイプ
ボストンに採用されている「クロッグ」とは、サンダルのようなリラックス感ときちんと感を併せ持った「足のつま先から甲を覆う靴」を意味する言葉。木をくりぬいて作った木靴をルーツとし、英語では「クロッグ」、フランス語では「サボ」とも言われる。そんなクロッグスタイルのボストンは踵がない仕様で、通常のシューズに比べて着脱がイージー。さっと足入れでき、ちょっとした外出時にも思わず足を通してしまう履きやすさで、自然とヘビロテアイテムになってしまう魅力が詰まっている。また、つま先が隠れているタイプなので、オープントゥのサンダルと比較してロングシーズン履けるのも嬉しいポイント。春夏は素足で、秋冬はソックスと合わせたりと、幅広い足元のおしゃれが楽しめる。
カジュアルからキレイめまでOK。こなれ感の出る幅広で丸みのあるフォルム
ボストンには、ビルケンシュトックを象徴する幅広かつコロンと丸みのあるフォルムを採用。足先にゆとりがあるので圧迫感を感じにくく、リラックスした履き心地を味わえる。細身のシルエットのサンダルに比べて見た目もやわらかい印象。カジュアルな着こなしはもちろん、ジャケパンやキレイめコーデのハズしとして取り入れれば、こなれ感のあるイマドキなスタイルが叶う。リラックス感があるのに品よく決まるボストンは、周りからの好感度アップも期待大だ。
快適な履き心地を提供するオリジナルのフットベッド
ビルケンシュトックのアイテムを説明する上で外せないオリジナルのフットベッド。これはビルケンシュトック家で代々受け継がれてきた整形外科の知識と解剖学に基づいてつくられたもので、人間の足を自然に支えるように設計されている。かかとの骨を自然な位置に安定させる深みのあるヒールカップ、足の後ろ側を安定させるヒールバー、足の骨格を内側と外側の両方から包み込むアーチ構造などすべての凹凸に意味があり、快適な歩行や安定感をサポート。また、素材にもこだわっており、履く人の体重や体温によって形が変化して足に馴染む天然ゴム配合のコルクや、やわらかく高品質なスエードライナーも履き心地の良さに貢献している。履いているだけで身体の健康を維持でき、同時におしゃれも楽しめるボストンは虜になる人が多いのも頷ける。
「ボストン」を選ぶ際の注意点やサイズ感
踵が露出しているクロッグタイプのボストンは、サイズ選びが肝。サイズ感を誤ると、歩きにくく、ソールが削れてだらしなく見えてしまうことも。また、せっかくのビルケンシュトックのフットベッドの効力が感じられなくなってしまうという悲しい結果にもなり兼ねない。
気になるボストンのサイズ感は、つま先が覆われている形状ということもあり、まずは普段履いているスニーカーと同サイズをチェックしてみてほしい。「アーチの形状が自分の足にぴったりとハマっているか？」がサイズ選びのひとつの目安になる。
さらに、ボストンには「レギュラー」と「ナロー」の2種類の幅がラインナップしているという事実もチェックすべきポイント。レギュラー幅はビルケンシュトックらしい幅広の形状が特徴で、指先の前や指の付け根周りにスペースがあり、足幅が広い方に合う。一方でナロー幅は、幅狭や甲の薄い方に最適。甲の部分にベルトが付いているので多少のフィット感は調整できるが、足幅の合ったモデルを選ぶだけで履き心地も大きく変わる。足の長さだけでなく、自分に合った足幅や甲の高さが選べるのは、ビルケンシュトックならではの嬉しいポイントだ。
「ボストン」を使ったおすすめのメンズコーデ
人気急上昇中のボストンだが、いつものスニーカーやサンダルとは少し変わったデザインのため、合わせ方に悩んでしまう人が多いのも事実。トゥの部分に丸みがあって幅広のボストンは、シャープさよりもリラックスしたやわらかい雰囲気が魅力。トレンドのワイドパンツと合わせてラフなカジュアルコーデを楽しむのもいいし、あえてセットアップなどのかっちりとしたスタイルの足元に添えてハズしを効かせるのもアリ。踵からソックスが覗くデザインなので、お気に入りのソックスと合わせてアクセントにするのも面白い。夏であれば、ハーフパンツに白ソックスを合わせた爽やかな着こなしも楽しめるだろう。そんな、ここ最近の多様性のあるスタイリングに合う汎用性の高さも、ボストン人気が高まっている理由のひとつだ。
ビルケンシュトック「ボストン」の人気色&素材を紹介
ブランドの定番モデルということもあり、カラバリや素材も豊富なボストン。どれを選んだらいいか分からないという方に向け、人気色と素材を紹介する。
1.Boston / ボストン スエードレザー トープ
via：birkenstock
ボストンの大定番であり、最も人気と言っても過言ではないスエードレザーの「トープ」。ベージュとグレーの中間のようなニュアンス感のある色合いで、抜け感のある足元を演出する。スエードレザーまたはベロアレザーといわれる素材は、表面の革をサンドペーパーで起毛させているのが特徴。やわらかく、心地よい肌触りで足当たりも良いので、靴擦れも起こりにくい。また、耐久性＆吸湿性にも優れており、ガシガシ履き込めて真夏にも足を快適に保つ。カーキやネイビーなどの中間色とも相性が良く、モノトーンコーデにリラックス感をプラスするのにも最適。人気モデルのため、完売することも多々。在庫があるうちにチェックしてみてほしい。
2.Boston / ボストン スエードレザー ミッドナイト
via：birkenstock
汎用性の高いブラックカラーをまとったスエードレザーの「ミッドナイト」。ボストンならではのラフな雰囲気はありつつ、コーデの引き締め役として活躍するシックなデザインが魅力だ。ソールは明るいトーンなので足元が重たくなりすぎず、軽快さもあるので、春夏のコーデにぴったり。ダークトーンのアッパーは、汚れにくいのもうれしいところ。どんなスタイルにもハマるカラーのボストンは、ヘビロテアイテムになること間違いなさそうだ。
3.Boston / ボストン オイルドレザー ハバナ
via：birkenstock
男らしいムードを漂わせるオイルドレザーを採用した「ハバナ」。こっくりと深みのあるダークブラウンとオイルドレザーの渋さが相まった、大人のメンズにふさわしい一足だ。たっぷりとオイルが含まれているので、履き込むほどにやわらかくなるのが特徴。オイルドレザーならではの発色も美しい。手入れ次第でマットな質感になったり艶やかになったりと、自分の好みの表情にチューニングできる。トレンドのカーゴパンツと合わせてワークスタイルを楽しむも良し、ヴィンテージ感のあるジーンズと合わせて抜け感のあるカジュアルスタイルに仕上げるのも良し。
4.Boston Grip / ボストン グリップ ナチュラルレザー ヴィンテージウッド ロースト
via：birkenstock
ヴィンテージ感のあるブラウンが、大人の足元にぴったりの一足。素材には、グレードの高いフルグレインナチュラルレザーを使用。スエードレザーやオイルドレザーとは異なる革の風合いが魅力で、履き込むほどに独特の色艶が。バックルは都会のスタイルにもハマる洗練されたシルバーを採用。ヴィンテージ感とキレイめな要素を持ち合わせるデザインは、さまざまなスタイリングで活躍するだろう。
5.BIRKENSTOCK × Stussy Boston "Bone"
近年続けてコラボモデルをリリースしている人気ストリートブランド「ステューシー」との2020年のコラボ作。コーデュロイ素材でアッパーを構築し、サイドには"Stüssy"ロゴと"Birkenstock"ロゴをデボス加工でセット。コーデュロイ素材の上質感と、アウトソールまでアッパーと同様のホワイトで染め上げた軽快なデザインが魅力だ。
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シーズンを通して、さまざまな着こなしの相棒になってくれるビルケンシュトックの「ボストン」。履き心地の良さに加え、履くほどに自分仕様になっていく過程も男心がくすぐられるポイントだ。紹介したモデル以外にも、さまざまなカラーや素材がラインナップされている。ぜひ、自分にぴったりのボストンを探してみてはいかがだろうか。
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