NBAヴィンテージジャージのリメイクで話題!「CIVIATELIER」のデザイナーに聞く、ユニークなモノづくりの秘訣

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NBAヴィンテージジャージのリメイクで話題!「CIVIATELIER」のデザイナーに聞く、ユニークなモノづくりの秘訣について

ラッパーKID INK(キッドインク)氏がインスタにアップしたアイテムが話題となった、日本のブランド「CIVIATELIER(シヴィアトリエ)」。今回、そんなシヴィアトリエとスニダンのコラボアイテムのリリースが決定したため、デザイナーのKay(ケイ)氏にインタビューを行った。

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Kay(ケイ)

「CIVIATELIER(シヴィアトリエ)」デザイナー。秋田県横手市出身。高校卒業後に上京して一般企業へ入社するも2008年に退職し、バンタンデザイン研究所ファッションデザイン専攻へ入学。主にレディースファッションのデザインを学ぶ。卒業後、東京コレクション(現:Rakuten Fashion Week TOKYO)参加ブランドにてレディースファッションのデザイナーアシスタントとして従事。2012年に自身のブランド「シヴィアトリエ」を開始。

ヴィンテージジャージをリメイクし始めたきっかけは、現場作業での出会い

―まず、デザイナーになった経緯を教えてください。

高校を卒業した後、一度はファッションと無関係な企業に就職したんですけど、中学生のころから「デザイナーになりたいな」と思ってた気持ちが消えなくて。それで会社を辞めて、バンタンデザイン研究所のレディース系のデザインコースに入り直しました。


―本格的に服作りをスタートされたのは、退職して学校に通い始めてからですか?

学校を出てから、当時の東京コレクション(現:Rakuten Fashion Week TOKYO)に出てるブランドでアシスタントを一年やってたんですけど。その頃、お店に行ってパターンを見て覚えて、友達に洋服を作ったりしてましたね。

あと会社を辞めた後に、現場作業をやってたんですよ。虎ノ門ヒルズの床の施工とかしてて(笑)。その時に「どっかで使えないかな?」と思って、フリマでユニフォームとかを集めたりしてました。


―ケイさんのブランド「シヴィアトリエ」が立ち上がったのは、その頃でしょうか?

ブランドの立ち上げ自体は2012年ごろなんですけど。現場やってるときに、そこにバイトで入ってきた人が有名ブランドの元チーフパタンナーで。仲良くなったその人に「デザイナーの友達のところに手伝いにいくから、よかったら来ない?」って誘ってもらったのが、とあるファッションブランドだったんですよね。

そのブランドが当時、リメイクに近いアイテムを作ってたんです。カレッジTシャツとかの一部を切り取って、他の服に移植するみたいなやつ。それを見た時に「あ、これをNBAのジャージでやったらおもしろいな」ってところからスタートしたのが、自分のリメイクアイテムの始まりです。それが2013年くらいで、そこからブランドの方向性が固まりましたね。


NYにある、ケイ氏のアトリエ

―そんなケイさんのブランド「シヴィアトリエ」についてですが、名前の由来を教えていただけますか?

アトリエはそのまま「工房」なんですけど、シヴィっていうのは…犬の名前ですね…。実家で飼ってた犬が「チビ」で、それをカッコよく「シヴィ」にしただけです(笑)。そんな造語である「シヴィ」の人たちがなにかを作る「アトリエ」みたいな。あとは「シビア」っていう「モノづくりに妥協しない」みたいな意味も、後で追加されましたね(笑)。


―ありがとうございます(笑)。コンセプトを伺えますか?

コンセプトは「共存と密接」と「いつまでも遊び心を忘れずに」の二つ。NBAと他のスポーツ、もしくは異なる素材同士をミックスしてやっていきたいという思いがコンセプトとしてあります。

もう一つは「楽しんでものを作っていこう。やりたいようにやろうよ」みたいな。だから作りたい時は作るけど、そうじゃないときは作らない。春夏がどうとか秋冬がどうみたいな「服屋さん」っぽくやっちゃうと、つまらないデザインになっちゃう。

納期があったり、お金を稼ぐために作るってなるのはちょっと違うんです。だから、やりたい時に作りたいものがあれば作る、みたいな感じです。


これまで手にしたNBAのヴィンテージジャージは、4,000枚くらい

―いまはNYにお住まいだと伺いました。日本とはまったく環境が異なると思いますが、それが制作に与える影響はありますか?

あー、どうだろう。ファッションそのものへの影響は少ないですね。

ただ、海外の方がやってること。リメイクだったりペイントだったり。例えばバスケットボールをカットして花瓶にしてみたり、ランプにしてみたり、あとは靴を作ってみたり。そういうフレキシブルな雰囲気は、めちゃくちゃ印象に残ります。


―NYにいると、NBAのヴィンテージジャージが手に入りやすかったりするんですか?

いや、逆ですね。海外だと有名じゃない選手のものでも、安くて80ドルとか。日本だと安ければ2,000円とかで買えますよね。だから向こうではなかなか買えなくて困ってるんですけど、逆にNFLとかサッカーのユニフォームは安いです。

自分の中で一番かっこいいのは「NBAのユニフォームのみでアイテムを作り続けること」なんですけど、現実的には難しい。だからさっきお話したみたいに、サッカーやベースボール、アメフトを混ぜながら「ノーボーダー」ってテーマでやっていこうかなと。

いろいろ混ぜて。(アパレル業界の流れとして)白人・黒人・アジア人、体がでかい人・小さい人、性別も関係なくモデルを起用している。それと同じように、リメイクユニフォームもいろいろ混ぜてやっていこうかなって思ってますね。


さまざまなスポーツのユニフォームが、ケイ氏の手で生まれ変わるのを待っている

―いま「このユニフォームが熱い!」みたいなのってあるんですか?

集めてるのは、ニューヨーク・メッツのものです。友達に「MLBでアイテム作らないの?」とか言われるんで。メッツにしてる理由は、ヤンキースのユニフォームって柄が少ないから面白みがないというか。「NY」の部分しか使えないし(笑)。でもメッツだったら「オレンジ×ブルー」ってカラーがわかりやすいんですよね。


―リメイクで使うNBAのジャージですが、枚数的にはどのくらい持ってたんですか?

どのくらいですかね…カットしたのも含めると、4,000着とかあったんじゃないかな?例えばリメイクアイテムを15着作るとしたら、ジャージを50着くらい使うんですね。それを10年くらい…って考えれば、もう膨大な数。


―じゃあユニフォーム好きな人からしたら、シヴィアトリエのリメイクアイテムはたまらないでしょうね。

いや、たまんないと思いますよ。始めた当初、海外の人から怒られて。「(そんなレアなものを)カットするな!」みたいな。まぁシカトしましたけど(笑)。

リメイク系のアイテムを作ってるブランドさんって、他にもあるんです。でも生地の取り方とかで、めっちゃ節約してる。だからインパクトが薄かったするけど、自分はそこを気にしない。出し惜しみせずにカットしてます。


―シヴィアトリエのこだわりポイントはどういったところでしょう?

ありきたりですけど「一点もの」なところ。他人と違うものを着たい人に向けてるところですね。他のところでは買えないようなユニークなもの。それが売りかなと思います。


ファンと洋服を"取り替えっこ"したラッパーが繋ぐ、KID INKとの縁

―ありがとうございます。では続いて、KID INK(キッドインク)氏がインスタにアップして話題となったアイテム「エアフォース1パーカー」ですが、これも他のリメイクアイテムと同様の手法で作られているんですか?

そうです。実際にエアフォース1を買ってきて、ぶっこわして。最初に「靴を使おう」っていうテーマだけは決めてたんです。自分が専門学校に通ってた当時、スニーカーが好きな人たちって「服に靴を合わせる」じゃなくって「靴に服を合わせる」って感じで。

だからなんていうか「靴=服の一部」みたいな概念だった。そこから「靴を(服のように)身にまとう」って捉え方をしたときに、ゴールがあのパーカーだったって感じですね。


―あのアイテムは、どういった経緯でキッドインク氏の元に渡ったんでしょうか?

キッドが2016年ごろに日本でやったライブに遊びにきてた人が、シヴィアトリエのデニムジャケットを着てたらしくて。キッドといつも一緒にライブに出演してるHardhead(ハードヘッド)ってラッパーがそれを見かけて「そのジャケットいいじゃん。俺のと交換しようぜ」ってなったんですって。

で、そのジャケットの画像をハードヘッドがネットにアップしたのを見かけて、僕が自分から連絡したんです。そしたら「機会があったらキッドにもシヴィアトリエのアイテム渡すよ」って、彼が言ってくれて。

それから時間が経って、今回、NYに行くタイミングで改めてハードヘッドに「自分のこと覚えてる?」って連絡したら「もちろんだよ。いまもシヴィアトリエの服着てるよ」って言ってくれたんで。それでキッドに渡してもらうために新しく作ったのが「エアフォース1パーカー」って感じです。


―ありがとうございます。今回、スニダンとのコラボでシリアルナンバー入りのTシャツを半袖・長袖それぞれ5枚ずつリリースさせていただきますが、そのポイントを教えてください。

10周年なので「X」を使ってるんですけど、ポイントはやっぱり「他人と被らないこと」。みんな「他人と被りたくない」って言うけど、実際、誰も着てないアイテムって着ないじゃないですか?アイテムとしてはかっこいいけど、ブランドの素性が不明でフォロワーも少なかったら着ない人が多い。

半袖Tシャツのフロント

半袖Tシャツのバック。すべて一点もののため、デザインはそれぞれ異なる HYPE DROPにて「CHOICE IS YOURS NBA リメイク Tシャツ」をチェックする

長袖Tシャツのフロント

長袖Tシャツのバック。半袖と同じくすべて一点もののため、デザインはそれぞれ異なる HYPE DROPにて「CHOICE IS YOURS NBA リメイク ロングスリーブ Tシャツ」をチェックする そんな人にも手に取ってもらえるようにブランドを成長させていきますんで、ぜひこの機会に着てもらいたいです。


作業場の風景。ミシンとハサミ、そして大量のユニフォーム

―このアイテムに合わせるなら、どのスニーカーがオススメですか?

どれと合わせてもかっこいいと思うんですけど「Off-White × Nike Air Jordan 1 Retro High The Ten "Chicago"(オフホワイト × ナイキ エアジョーダン1 レトロ ハイ ザ・テン "シカゴ")」と合わせて着てる人が居たら、超おしゃれなんだろうなって思っちゃいますね。


「Off-White × Nike Air Jordan 1 Retro High The Ten "Chicago"」をチェックする

「CIVIATELIER」HYPE DROP 限定Tシャツの詳細

CIVIATELIERのブランド創立10周年を祝し、HYPE DROPでシリアルナンバー入りのExclusive Itemが抽選販売にてDROP。NBA VINTAGE JERSEYを用い、ハンドメイドで製作されたリメイクTシャツが「S/S」と「L/S」の2型10点(各5点)でラインナップ。

【アプリ抽選】
抽選期間:5/25(Thu)19:00 ~ 6/1(Thu)11:59
抽選発表:6/2(Fri) 18:00頃
参加条件:
・SNKRDUNKに会員登録済の方
・お名前(姓・名)、住所、メールアドレスを登録済の方
・期間中に抽選Webページから応募エントリーした方
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