ストリート好きのマストバイ。ニードルズの定番トラックパンツをチェック!|コラムについて
昨今のストリートシーンのマストバイアイテムと言っても過言ではない「NEEDLES(ニードルズ)」の定番トラックパンツ。パピヨン刺繍と5本ラインがアイコニックなトラックパンツは、海外アーティストや芸能人にも愛用者が多い。今回はニードルズのトラックパンツが人気の理由や、現在展開されているトラックパンツを種類別に紹介する。
ニードルズとは
引用:NEEDLES
ニードルズはセレクトショップ「NEPENTHES(ネペンテス)」のオーナーである清水慶三氏が1995年に立ち上げたブランドだ。長きにわたり世界各国でバイイングに携わり、清水氏のその経験によって熟成された世界観を投影するブランドとして、ネペンテスのオリジナルブランドとしてスタートした。ブランド名の「ニードルズ」には、縫合に必要な「針」を意味しつつ、暗に「Need-less (訳:必要以上のものはいらない)」との意味が込められている。
2010年からは過去に大量生産された服を再構築し、新たな洋服へと蘇らせる「REBUILD by NEEDLES(リビルドバイニードルズ)」というラインも立ち上げている。
ニードルズのトラックパンツが愛される理由
ニードルズを代表するアイテムの一つが、2008年から展開しているトラックパンツだ。5本ライン、パピヨンの刺繍が施されたトラックパンツは今でこそ人気だが、リリース当初はそこまで反響はなかったという。しかし、デザイナー自身がずっと愛用していたこともあり、2015〜2016年頃から徐々にセレクトショップのバイヤーなどを筆頭にファッションシーンへと浸透していった。
近年ではA$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)など海外の著名なアーティストがファンと公言したことで人気がより加速し、日本の芸能界はもちろん、BTSのジョングクといった世界的アーティストも愛用。トラックパンツの輪はどんどん広がっている。
なぜニードルズのトラックパンツは、そこまで人を惹きつけたのか?その理由の一つに、スタイリングのしやすさがある。3本線ではなく、5本線のトラックパンツは匿名性が高く、スタイルを限定しづらい。スポーツスタイルからストリート、モードまで、幅広いスタイルに合わせられる。
また、シーズンごとに異なるカラーリングがリリースされたり、シルエットのバリエーションがあったりするなど、収集欲をそそられるのも人気の理由だろう。
トラックパンツにつまったニードルズのこだわり
ここからはニードルズのトラックパンツの細かいディテールを見ていこう。
【サイドテープ】
引用:NEPENTHES
トラックパンツといえばadidas(アディダス)の3本ラインが有名だが、ニードルズでは「5本ライン」を採用している。デザインソースは、清水氏が海外の古着屋で見かけた、5本ラインの子ども用トラックパンツ。サイドテープの縫い目をあえて粗くしているのも、そのトラックパンツを参考にしたデザインだそうだ。
【パピヨン(蝶)の刺繍】
引用:NEPENTHES
ニードルズのブランドアイコンであるパピヨン(蝶)。現在は様々なアイテムに採用されているが、元々はトラックパンツに合わせて作成されたものだったという。そのため、サイドラインとの色合わせから、刺繍のサイズ、位置取りまで、とにかくこだわって作られているというのがポイントだ。
【カラーデザイン】
引用:NEPENTHES
ニードルズのトラックパンツは主に2トーンのカラーリングを採用している。スポーツブランドのトラックパンツのようなスポーティな配色はほとんど使われていない。これが匿名性を高めている理由だ。
トラックパンツの種類
ニードルズからは5つのトラックパンツが展開されている。その5つをシルエット別に、おすすめモデルとともに紹介する。
ストレート
UNION × NEEDLES Track Pant "Olive"
定番の「ストレート」はその名の通り、ストレートレッグのシルエットが特徴。ストンと落ちるフォルムは、トラックパンツながらどこかフォーマルな雰囲気もある。繰り返し着ても崩れにくいセンタープリーツと、楽な着心地も相まって、多くのファンを獲得している定番のシルエットだ。
掲載したのは、人気セレクトショップUNION(ユニオン)とのコラボモデル。ユニオンの本拠地であるロサンゼルスやアーカイブモデルから引用したカラーリングによって、ニードルズの定番トラックパンツに新たなエッセンスを加えている。
ナロー
WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO × NEEDLES Narrow Track Pant "Black"
腰回りにゆとりを持たせつつ、強めのテーパードをかけた「ナロー」。タイトなシルエットでよりトラックパンツ感が強調されたシルエットだ。
WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO(ワイルドサイド ヨウジ ヤマモト)とのコラボでは、細身のシルエットを活かす"ブラック"でカラーリング。またニードルズのパピヨンロゴと共にヨウジ ヤマモトらしい赤い牡丹の花を刺繍。洗練された雰囲気を持つスペシャルアイテムは、公式サイトでも即完売だった。
ブーツカット
NEEDLES BOOT-CUT TRACK PANT - POLY SMOOTH "Navy"
膝下から裾にかけて広がった「ブーツカット」。昨今のトレンドでもあるシルエットだが、シューズとの相性も良く、脚長に見えることも期待できる。
ヒザデルパンツ
NEEDLES H.D. TRACK PANT - POLY SMOOTH "Maroon"
ニードルズの定番ボトムスである「ヒザデルパンツ」のシルエットを採用したトラックパンツ。写真からでも伝わる、"極太レッグ"が特徴的な一本だ。タイトなTシャツでも、逆にオーバーサイズのトップスでも、どちらでも相性良し。飛び道具として一本持っておきたいアイテムだ。
ジップド(テーパード)
NEEDLES ZIPPED TRACK PANT - POLY SMOOTH "Brown"
最後に紹介するのは、裾にリブが付いた「ジップド」モデル。裾が絞られており、サイドにジッパーがついている。足元を露出させるスタイルは、スニーカーをアクセントにしたい人にぴったりだ。また、スポーティーな要素が強く出ており、スポーツミックスのコーディネートにも適している。最新のスウェットパンツトレンドにもマッチし、幅広いスタイリングに活用できる一本である。
おすすめコーデ
ここまでアイテムの詳細や人気の理由を解説してきたので、ラストにおすすめのコーデも紹介したい。
①夏っぽさ満開の爽やかマルチカラーコーデ
マルチカラー&クレイジーパターンの半袖オープンカラーシャツと合わせた、これからの季節にもってこいの夏コーデ。トラックパンツの色をトップスで拾うことで、全体がバラけず着こなしに統一感が生まれる。
②たまには気分でセットアップに
セットアップのカットソーを合わせた鉄板コーデは、ハットやシューズも同系色に統一することで蝶やサイドテープのパープルが一層際立つ。首元にはどの色も拾わないストールを巻いてアクセントに。
③ロック感溢れる総柄ブルゾンを合わせて
シックなカラーリングのトラックパンツ&レザーシューズなら、インパクト大の総柄ブルゾンともバランス良く合わせられる。サイドテープとブルゾンの色味を揃えれば、より玄人っぽい雰囲気を演出可能だ。
おわりに
海外の著名人も着用するニードルズのトラックパンツは"ディテールにこだわったデザイン性"と"トラックパンツならではの穿き心地"が共存した、人気となるのも頷けるハイクオリティのアイテムだった。
定番モデル5つの中から、自分のコーデに合うスタイルはきっと見つかるはずなので、この記事を機にニードルズデビューしてみてはいかがだろうか。
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