Ninja We Made It.「ヒップホップの音楽やファッションを通して、見ている人に楽しさを届けたい」|アンバサダーインタビューVol.4について
こだわりや熱狂を世の中に発信し続けるクリエイターとSNKRDUNKがコラボレーションする企画「スニダンアンバサダー」。ストリートウェアにおけるインタビュー第一弾は、「Ninja We Made It.」を運営するNinja We Made It.。ilyzakeru、SlowBoYy、SLIM、カメラマンのYUNGの4人で構成されているユニットだ。今回はZakeruさん、SlowBoYyさん、SLIMさんの3人に話を伺った。
─まずはNinja We Made It.さんについて教えてください。
ilyzakeru:リーダーのilyzakeruです。基本的にはYouTubeやTikTokでヒップホップに関連することを発信しています。最近はアーティスト活動に力を入れていて、曲をリリースしたり、ライブをやったりもしていますね。
─Ninja We Made It.を結成した理由は?
ilyzakeru:僕とSLIMは八王子市出身で、SlowBoYyとYUNGは青森県から上京してきてて。みんなとはダンススタジオで知り合いました。そこでは練習のときにUSの音楽を使っていたんですよ。
特に好きだったのが、アトランタ出身のMigos(ミーゴス)。2016年くらいはアトランタのヒップホップがすごくきてたんですよね。アトランタの音楽で踊っているダンサーって、すごく独特な動きをしているんですよ。
─独特な動きですか?
ilyzakeru:腕を振り下ろす動きとかですね。それこそDA PUMPのU.S.A.の踊りが流行ったと思うんですけど、あれも元を辿ればアトランタのダンスをベースにしてるんですよ。
─グループ結成にもアトランタのヒップホップが関わってるんですか?
ilyzakeru:とりあえず、僕はアトランタのダンスのようなものをやりたいなって思ってたんです。そこからいろいろあり、実際に自分とSLIMでアトランタに行って、現地の人と触れ合うことで日本にはない感覚があって。その感覚を日本で消化するにはどうしたらいいんだろう……と思った時に、SlowBoYyとYUNGを引き抜いてNinjaを結成したんです(笑)。
─結成当初、YouTubeではどんな動画を発信してたんですか?
ilyzakeru:最初はダンスビデオしか載せてなかったんですよ。自分たちの好きな曲で踊ってる動画を出していたけど、当然ながら伸びない。ダンスだけだと敷居が高いかもしれないなと思って、途中から自分たちのことを知ってもらうのを入り口に、ヒップホップの魅力を伝えていこうというやり方にシフトしました。YouTubeは自分たちを見せるツールでいいかなと思ったんです。
─YouTubeを始めてからなにか変化はありましたか?
SlowBoYy:チャンネル登録者数が増えていくと、その人たちのことも考えないといけないんだなって思いましたね。自分達が好きな曲調ってだけだとダメなんだなって。見てくれてる人を意識するようになりました。
SLIM:俺はなんだろうな。年月を経るにつれて撮れ高を狙いに行くようになってますね。昔は流れに身を任せる感じだったんですけど、自分で貪欲にゴール狙いに行くようになりました。あとは、前よりは喋るようになったっす。でもそんぐらいっす。
ilyzakeru:それでいうと、YouTube始めてからは関わらせていただく人がすごく増えましたね。いろんなラッパーさんとかはもちろん、今回のスニダンさんとかもそうだし。今まで関わらないような人と関わるようになりましたね。
音楽で自分達のやりたい輪を広げる
─最近はダンスだけでなく、アーティストとしての活動もされていますよね。
ilyzakeru:YouTubeを始めた頃は日本のダンスシーンに自分達のダンスを広めること、実際にラッパーのライブで自分達が踊ることを目標にしていました。それでいうと、¥ellow Bucks(イエローバックス)さん、JP THE WAVY(ジェイピー ザ ウェイビー)さんのライブで一緒に踊らせていただいて、結成当初の目標は達成できたかなという感じです。
SlowBoYy:でもいまだにFuture(フューチャー)のライブには出たいよね。
ilyzakeru:そうだね、ただ海外は別枠だよね(笑)。で、まあ自分達の目標ラインをクリアできたんで、次は音楽で自分達のやりたい輪を広げていこうってなってます。
─それで最近は曲も積極的にリリースされてるんですね。普段はどうやって曲作りしてるんですか?
ilyzakeru:曲を作るときは皆でスタジオに入ってますね。
─「福沢諭吉」の誕生秘話なども聞いていいですか?
ilyzakeru:福沢諭吉を作ったときのビートの名前が「マネーなんとか」だったんですよ。それでふざけて「福沢諭吉でいいじゃん」ってなって(笑)。リリックは「気づいたら口座に1億円」とかインパクトがある感じにしてね。
SlowBoYy:本当はそんなお金ないんですけど(笑)。嘘をどうやって現実に消化させるかというところがポイントでしたね。
─キャッチーで何度もリピートしたくなる曲ですよね。
ilyzakeru:SLIMは一番のお気に入りだもんね。
SLIM:まぁ他にもいっぱいお気に入りはありますけどね。
SlowBoYy:なにその感じ(笑)。
ファッションの入り口はヒップホップとYUNG?
─皆さんファッションへの入り口はヒップホップですか?
ilyzakeru:そうですね。みんなヒップホップから入ったんじゃないかな。
SlowBoYy:俺は結構YUNGの影響もあるけどね(笑)。今だとA$AP Bari(エイサップ・バリ)とか見て参考にしてますね。
ilyzakeru:エイサップ・バリはみんな見てるよね。あと、ラッパーにもスタイリストがいて、ラッパーよりも服装がかっこいい人たちがいるんですよね。その人たちのことは結構見てます。
SlowBoYy:マジでかっこいいよね。でも着ててかっこいい〜とか思ってもそれで終わりっすね。身に付けてるものがマジで高いんですよ(笑)。
─現実的な値段じゃないですよね(笑)。じゃあ普段よく着るブランドだと?
ilyzakeru:俺はNike(ナイキ)とSupreme(シュプリーム)かな。
SlowBoYy:俺はCactus Plant Flea Market(カクタス プラント フリー マーケット)とKAPITAL(キャピタル)の2つはよくチェックしてますね。デザインも好きです。
SLIM:服じゃないんですけど、Chrome Hearts(クロムハーツ)が好きで、小物とかは全部クロムハーツです。小物で他のものはつけないですね。
ilyzakeru:あとは他にも海外のラッパーとかが着てるの見たら「あ、これアリなんだ」ってなったりもしますね。
SlowBoYy:結局ブランドというか、見てて「カッケェ」って思うやつが欲しいって感じですね。言ったら、BALENCIAGA(バレンシアガ)とかも欲しいし。
─好きなブランドが似ていると、ライブやイベントのときは困りませんか?
SlowBoYy:最初は衣装みたいな感じだったよね。
ilyzakeru:そうだね。3人とも好きなものが一緒なので、服がかぶることもあるんですよ。だから、あらかじめ衣装を決めてやろうってなったんですけど、途中で飽きちゃって。抜け駆けで一人だけ他の服を着てたり。あと、撮影の時に4人とも同じような格好をしてくるときもあったりしますね(笑)。
SlowBoYy:夏は全員白Tにデニムでかぶってたよね(笑)。
ilyzakeru:だから、最近はライブの時に似たような服装をしないようにしてますね。あと、ダンスの邪魔になるので重たいものは着ないようにしています。動きやすくてメンバーとかぶらないような服を着るって感じですね。
Ninja We Made It.が選ぶ
思い出のアイテム
─今日は皆さんの私物から特に思い出深いアイテムを持ってきていただきました。
「GOYARD "プリュメ ポーチウォレット"」
ilyzakeru:このGOYARD(ゴヤール)は、YouTubeの企画で購入しました。ちょうどYouTubeでいい感じになってきた時期があったんですよ。「好きなことで金稼いじゃってんじゃん」みたいな。そのときに買ったやつで、当時としてはすごい高い買い物だった。服じゃないものに10万以上かけるのはすごく迷ったけど、その分すごく印象に残ってますね。ずっと大事にしようって思ってます。
スニダンで「ゴヤール」をもっと見る「KAPITAL スウェット」
SLIM:キャピタルの青いスウェットが、今まで着てきた服の中で一番のお気に入りです。これもYouTubeの企画だったんですけど、当時はYouTubeも全然伸びてない頃で。良い服も全然着れていない時期だった頃に買ったからこその思い入れがありますね。自分のイメージカラーが青だから、自分っぽさもあるし、いまだにライブとかでも着てますね。
スニダンで「キャピタル」をもっと見る「Union × Nike Air Jordan 4 SP "Desert Moss"」
SlowBoYy:俺はナイキとUnion(ユニオン)のスニーカーですね。初めて買ったAir Jordan 4(エアジョーダン4)がこれなんですけど、フォルムと色味がめっちゃかっこいいんですよ。黄色が好きなんで、気に入ってライブとかでも履いてます。あ、それこそ急に媚びたみたいになっちゃうけど、スニダンで買いました(笑)。本当に最高で、手持ちのスニーカーの中で一番お気に入りですね。
スニダンで「ユニオン × ナイキ エアジョーダン4 SP "デザートモス"」をもっと見るヒップホップを通じて
楽しく遊んでいる自分たちを見てほしい
─今まさにYouTubeの登録者数も増えていると思うのですが、視聴者さんにNinja We Made It.のこういうところを見てほしいっていうのはありますか?
ilyzakeru:ヒップホップには悪そうなイメージがまだあるのかなと思うんです。ただ、自分たちはアトランタのティーンエイジャーが音楽を使って楽しく踊ったり遊んだりしているところに魅力を感じて活動を始めたので、自分達が音楽やヒップホップを通して、楽しく生活している感じをみんなに見てほしいですね。
あと、今後はよりファッションやヒップホップに関することをもっと発信していきたいですね。自分たちが良いと思うものを発信していって、YouTubeはNinja We Made It.を知ってもらう場所としていければなと思っています。
─ファッションでいえば、オリジナルのアパレルなども発表していますよね。
ilyzakeru:自分たちで作ったクマのキャラクターがいるんですけど、今年の年末にそのキャラクターのフーディーを出そうと思っています。このキャラクターも今後めちゃくちゃ面白くなっていくので、楽しみにしておいてほしいです。
─最後にスニダンアンバサダーとして一言お願いします。
ilyzakeru:せっかくなので、スニダンさんと一緒に企画などをやりたいですね。今考えている企画もあるので、楽しみにしていてください!
連載|アンバサダーインタビュー
▶︎SOSHI Net「目指すはチャンネル100万人登録」|アンバサダーインタビューVol.1▶︎きまぐれクック「トレカは『子供の気持ちに戻れるもの』の一つ」|アンバサダーインタビューVol.2
▶︎MB「最終的にデザイナーズブランドを好きになってもらいたい」|アンバサダーインタビューVol.3
Profile
Ninja We Made It.
ilyzakeru、SlowBoYy、SLIM、カメラマンのYUNGの4人で構成されているクリエイティブ集団。日本のHIPHOPシーンとリンクしつつ、 自分達の好きなカルチャーを独自の目線で発信している。YouTuneチャンネルの登録者数は、約21.3万人(2022年12月現在)。
- YouTube - 「Ninja We Made It.」
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