「エディ・スリマン」とは?経歴、特徴、代表作から最新情報まで徹底解説!|コラム

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「エディ・スリマン」とは?経歴、特徴、代表作から最新情報まで徹底解説!|コラムについて

この記事では、ファッション界のカリスマデザイナーとして知られるエディ・スリマンの人物像や経歴、作品の特徴について解説する。現在はCELINE(セリーヌ)のディレクターを務めているが、それ以前にもビッグメゾンで活躍してきた。

これまでの代表作を振り返るとともに、最近の活動についても紹介。


目次

私服まで注目されるカリスマデザイナー「エディ・スリマン」とは?


名前 Hedi Slimane(エディ・スリマン)


生年月日 1968/7/5
出身 フランス(パリ)
職業 ファッションデザイナー ・フォトグラファー
経歴 1997〜2000年 Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)のアーティスティックディレクター
   2001〜2007年 Dior Homme(ディオール・オム)のクリエイティブ・ディレクター
   2012〜2016年 Saint Laurent(サンローラン)のクリエイティブ・ディレクター
   2018〜現在  CELINE(セリーヌ)のクリエイティブ・ディレクター

エディ・スリマンはフランス・パリ出身のファッションデザイナー。 1997年のYves Saint Laurent rive gauche HOMME(イヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ・オム)でのディレクター就任を皮切りに、DIOR HOMME(ディオール・オム)、SAINT LAURENT PARIS(サンローラン・パリ)で活躍し現在はCELINE(セリーヌ)で才能を発揮している。

いずれもフランスの有名ブランドだが、各ブランドというよりも彼自身にファンがついているのが特徴で、普段の私服まで注目されるほどカリスマ的な人気を誇る。

現在はセリーヌデザイナーとして活躍

現在はセリーヌのデザイナーに就任。エディの参画以降は、セリーヌのエレガントなデザインを継承しつつ、ロックなエッセンスを加えた独自のクリエイションを展開し、多くの人を魅了している。

エディ・スリマンのデザインの特徴 

名だたるビッグメゾンのデザインを担ってきたエディ。その作品の特徴は「少年性」と「ロック」をテーマにした絶妙のテイストにある。

特にロックに関しては、エディ自身がメンズモード誌『VOGUE HOMMES JAPAN』(ヴォーグ・オム・ジャパン)創刊号のインタビューで「デヴィッド・ボウイ、ポール・ウェラー、ザ・クラッシュのポール・シノンからかなり影響を受けた」と語っていることから、彼が音楽を愛し、そのカルチャーをデザインに取り入れてきたのは明らかだ。

実際、エディの作品の多くはタイトなシルエットが生み出す美しさと艶っぽさを持ち、まさにロックそのもの。気骨あるデザイナーとして、真のカッコよさを一貫して追求していることがうかがい知れる。

エディ・スリマンが生み出した名作たち

ここからはエディ・スリマンがこれまでに生み出してきたアイテムのなかから、代表的な名作を紹介する。『デニム、ライダースジャケット、ブーツ』と、ストリートにもモードにも取り入れやすいアイテムはファンをはじめたくさんの人を夢中にさせ、熱狂的な人気を集めた。

デニムパンツ

エディが生み出したデニムの名作にはディオール・オム時代のものと、サンローラン・パリ時代のものがある。特にディオール・オムではエディが岡山県倉敷産のデニム生地を採用したことで、日本でも大きな話題となった。


ディオール・オム

ディオール・オムでエディ期のデニムといえば、美しいシルエットでカルト的な人気を誇るスキニーモデル『JAKE 』(ジェイク)。ファッションに詳しい人のなかにはデニムの歴史をジェイク以前・以降と分けて考える人もいるほどの名作だ。

ストレッチのきいたタイトな着心地が特徴で、膝やヒップ部分にダメージ加工がほどこされている。ちなみに日本では2010年に限定アイテム『BLACK LIPPER JAKE』(ブラックリッパージェイク)が発売された。

ジェイクのほかには、ダメージ加工にシリコンを施した『デストロイコーティングデニム』、青白い光沢感がクールな『アイスブルーシリコンコーティングデニム』などが有名。

いずれも発売から10年以上経っているが、今なお人気でデニム好きな人を中心に買い求められている。

サンローラン

サンローラン時代にエディがデザインしたデニムは、ディオール・オム時代よりもさらにロックな雰囲気にあふれている。

パンツの名作として人気があるのは、ブラックのスキニーデニム、派手にダメージを入れたデストロイクラッシュデニム、そしてさらに加工に手間をかけたクラッシュリペアデニムなど。いずれもシルエットは終始スキニー。

今ではメンズワードローブの1つとなっているスキニーパンツだが、初めてストリートに広めたのはエディだと言われている。そんな本家のパンツだけに、サンローラン時代の作品も本当に細身なシルエットとなっている。一般的なスキニーパンツの裾幅が21cm程なのに対して、エディの作品のなかには裾幅17.5cm~19cmと「スーパースキニー」と呼ばれる極端に細いものもある。

ライダースジャケット(サンローラン・パリ)


ロックテイストあふれるレザーのライダースジャケットはエディの得意とするところ。特にサンローラン・パリ時代の作品が有名。

『L01モーターサイクルジャケット』ファンの間では言わずと知れた名作。従来のモーターサイクルジャケットにエディの新たな解釈を加えたこの作品は、無駄のないミニマムなシルエットと柔らかく上質なラムスキンが特徴。ファンの間では言わずと知れた名作。気骨あるロックテイストながら品があり、エディらしさを色濃く感じられる逸品。

また、この『L01』と並んで名作とされているのが『L17モーターサイクルジャケット』。重厚感のあるカーフレザーを使用しており、より男っぽい雰囲気が魅力。エディ自身も好んで着用していたことから、ファンの間では「エディレザー」とも呼ばれている。

ブーツ(サンローラン・パリ)


エディはサンローラン・パリ時代にブーツの名作も生み出している。

特に有名なのが2015年スプリング/サマーコレクションの『サンティアゴブーツ』。エディ期のサンローラン・パリのブーツのなかで唯一スペインで制作された。

人気が高かったため、後のAnthony Vaccarello(アンソニー・ヴァカレロ)期にこのモデルが復刻されているが、エディ期のものはトゥの部分がより細く、スタイリッシュな印象を特徴としている。素材はスウェードでやや毛足が長くヴィンテージ感たっぷり。

このサンティアゴブーツのほかにも、リングブーツ、チェルシーブーツ、ジョッパーブーツ、サイドジップアップブーツなど幅広いデザインの名作があり、いずれも現在でも人気を集めている。

バッグ(セリーヌ)

via:celine

エディはセリーヌデザイナーに就任後、さまざまなアイコンバッグを生み出した。

有名なバッグは「セー」「セーズ」「トリオンフ」が挙げられ、特にトリオンフは、現在セリーヌのアイコンとして人気を博している。

また、バッグの素材で使われている「トリオンフキャンバス」素材は、エディが「モノグラムキャンバス」素材を新しく生まれ変わらせたもので、アイコニックなデザインは多くの人を魅了している。

エディ・スリマンの経歴


ここからはエディの経歴を振り返ってみよう。現在「モード界の革命児」と評されているのは、カリスマ性だけではなく確かな実績があってこそ。

独学でファッション界に飛び込み、一躍スーパースターになった彼の軌跡に注目だ。

誕生~大学卒業

エディ・スリマンは1968年にフランスのパリで、チュニジア系の父親とイタリア系の母親との間に生まれた。「ほっそりとした自分の体形に合う服がない」という理由から16歳から独学で服を作り始めたと言われている。

世界的にも入学難易度が高いフランス屈指の名門校 パリ政治学院に入学。1988年に卒業し、さらにその後はルーブル美術学校で美術や歴史を学んだ。

多くの有名デザイナーとは違い、特に服作りの専門教育を受けていないという事実が、彼の天才ぶりを際立たせている。

1992年~1995年【下積み】ジャン・ジャック・ピカールの元でヴィトンのmonogram canvasなどに参加

独学で服作りをしていたエディは、いきなりビッグメゾンを指揮するディレクターに任命されたわけではなく、若い頃には下積みも経験している。

まずフランスのファッションブランドJose Levy(ジョゼ・レヴィ)でファッションディレクターを務め、その後1992年~1995年の間、フランスファッション界の重鎮でファッションコンサルタントのJean Jacques Picart(ジャン・ジャック・ピカール)のもとで働いた。

ピカール氏は1996年当時 LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のシンボルであるモノグラムの誕生100周年を記念したプロジェクト「monogram canvas」(モノグラム・キャンバス)に携わっており、エディもアシスタントとして関わったという。

1997年~2000年 【イヴ・サンローラン】アーティスティック・ディレクターに就任、デザイナーとして本格キャリアスタート

ピカール氏の下でアシスタントを務めて才覚を表したエディは1997年、イヴ・サンローランのプレタポルテライン、イヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュのアーティスティックディレクターに就任。

アーティスティックディレクターとはファッションデザインだけでなく、より広範囲のディレクションを行うポジション。コレクションでエディ独特の若々しくスタイリッシュな作品を発表するとともに、イメージ戦略やストアデザインなども手掛けた。

1998年にはSAINT LAURENT JEANS(サンローラン・ジーンズ)をスタート。ほとんど無名だったエディだが、瞬く間に名前が売れてファッション関係者から注目されるようになった。

2001年~2007年 【ディオール・オム】カール・ラガーフェルドがエディ・スリマンデザインのスーツを着るために約40kgのダイエット!

イヴ・サンローランでの実績が認められたエディは、2001年、ディオール・オムのディレクターに就任。ここからエディとディオールの快進撃が始まる。

肌に密着するタイトなスキニーパンツやスタイリッシュなナロータイなどエディが提供する作品は、メンズファッションに大きな影響を与え、ロックテイストのアイテムが日常のワードローブに加わるきっかけに。

FENDI(フェンディ)やCHANEL(シャネル)を手掛けたファッションデザイナーの巨匠Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)がエディデザインのスーツに惚れこみ、これを着るために減量したというのはファッション界では有名なエピソード。ダイエットを始めて約1年で約40kgも減らしたというから驚きだ。

2012年~2016年【サンローラン・パリ】ブランドイメージを一新!顧客層を広げて売り上げ大幅アップに貢献

ディオール・オム退任後はフォトグラファーとしての活動をメインにしていたエディだが、2012年に5年のブランクを経て古巣のイヴ・サンローランにカムバック。ファッション界での活動を再開。

クリエイティブディレクターとしての就任であったため、メンズのみならずウィメンズやアクセサリー、ショップ展開など全てを統括し、ブランド全体の刷新を図った。

そこで手始めに行ったのが、名称やロゴの改革。名称から「イヴ」を外して「サンローラン・パリ」に変更し、ロゴもシンプルなフォントを採用。

さらにコレクションではディオール・オム時代同様「ロック」「少年性」を徹底的に追及したスタイルを発表した。

こうした大胆な取り組みは一部既存顧客からの反感を買ったが、結果的には多くの新しい顧客を獲得し、ブランドの売り上げに大きく貢献した。

2018年~現在 【セリーヌ】 ロゴチェンジからはじまる大改革に今後も目が離せない


2018年、エディはセリーヌのディレクターに就任。

セリーヌというと従来はラグジュアリーな雰囲気が強くウィメンズをメインとするイメージ。そんなブランドに常にロックなデザインを追求するエディが就任したのだから、その意外性から大きな注目が集まった。

エディがセリーヌでまず初めに行ったのは、サンローラン時代と同様、ロゴチェンジ。そしてそれまでウィメンズしかなかったプレタポルテで初めてメンズコレクションを発表した。その作品はエディらしさにあふれるクールなスタイルで、さしずめ“メゾン・エディ・スリマン”といったところ。

女性向けというイメージが強かったセリーヌはガラリと変わり、多くの男性がセリーヌのアイテムを求めるようになった。

フォトグラファーとしてのエディ・スリマン


実は少年時代から写真に興味があったエディ。早くも11歳から写真を撮るようになったという。

ディオール・オム退任後の2008年~2012年には『ヴォーグ・オム・ジャパン』にフォトグラファーとして貢献したり、サンローラン・パリ時代にもブランド広告用の写真を撮影する、ブログ『Hedi Slimane Diary』(エディ・スリマン・ダイアリー)で作品を公開するなど積極的に活動してきた。

サンローラン・パリを退任した後には、ニューヨークタイムズのインタビューで本格的にフォトグラファーに転身することを発表したことも。

2002年以降、長年にわたり不定期的な写真展を開催しており、セリーヌのディレクターとして活躍する現在もさまざまな人物の写真を撮り続け、インスタグラムでも公開している。

まとめ

ファッション界で高い評価を得て、世界中の人々を虜にするエディ・スリマン。彼がこれまでに生み出してきた作品の多くは時代を超えて人気があり、過去のアイテムに対してもファンたちの熱狂は続いている。

2021年コレクションではTikTokカルチャーから着想を得た作品を発表するなど、時代の要素を吸収しながらも一貫してクールなファッションを提案し続けるエディ。50歳を超えてもなお少年のようなフレッシュな感性を持つ彼の活躍に今後も期待したい。

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