新生活という節目は、普段使っているバックパックの新調を検討したくなる時期だ。「どうせ買うなら、仕事から休日までこれ一つで完結させたい」。そんなニーズにしっかり応えてくれるのが"30L未満の黒リュック"だ。
さまざまな服装にも馴染む黒は、オンオフ問わずに使い回せる懐の深さがある。また、30L未満という収納量は日々の必需品を過不足なく収納できるだけでなく、街中での取り回しもしやすい。そこで本稿では、使い勝手の良さを日々実感できる実力派の"黒リュック"を紹介する。
人混みでもスマートに使えるアークテリクスの"マンティス"
日常使いに最適な26Lという容量と、背負った時のスマートなシルエットが特徴の"マンティス 26"。「アークテリクス」ならではのソリッドなデザイン性はもちろん健在だ。機能面としては、混雑した電車内や狭い通路でもバッグの角が引っかかりにくく、移動時のストレスを最小限に抑えてくれるのがありがたい。斜めに付いたサイドポケットの角度は山歩きで足を止めずに水分補給するための設計だが、歩行を乱さず荷物を取り出せる機能性は街中でも十分に発揮される。
オンオフをシームレスに繋ぐパタゴニアの"レフュジオ"
「パタゴニア」のバックパックの中でも長年継続して展開されている"レフュジオ"シリーズの26L。デザイン・機能面のバランスが取れた同モデルにおいて特筆しておきたいのは、独立したPCスリーブを丸ごと取り外せるギミックだ。平日はデバイスを保護してオフィスへ持ち込み、休日はスリーブを抜いて広いメインコンパートメントに着替えを詰め込むといった使い分けが可能。オンオフをスムーズに切り替えたい人にとっては嬉しい仕様だろう。ちなみに2026年の最新モデルはPCスリーブが固定式にアレンジされたため、取り外して使うシーンが多い方は25年以前のこちらのモデルを狙うのがおすすめ。
使用者が多いノースフェイスで差をつけるなら"ヴォルト"に注目
街中で見かける機会が図抜けている「ザ・ノース・フェイス」のバックパック。他との被りが気になるのであれば、デザイン要素を削ぎ落としたミニマルなモデルに注目したい。バッグの前面部分にポケットが露出しないスタイリッシュな外観の"ヴォルト"はそんな方にピッタリだ。27Lの容量を備えつつも、全体が縦長なシルエットのため野暮ったい印象は一切なし。カフェの狭い足元やデスク横などの限られたスペースに置いた際、邪魔になりにくいのも気が利いている。開口部が大きく開くデザイン設計も相まって、中身を俯瞰して必要なガジェットを取り出しやすいのもポイントだ。
ロングセラーの名に恥じないグレゴリーの"デイパック"
上述の3モデルよりもさらにレトロアウトドアな雰囲気漂うバックパックに惹かれる方であれば、「グレゴリー」の創業当時から40年以上に渡って展開されている定番モデルの"デイパック"も要チェック。独自のショルダーストラップが特徴の同モデルは、クッションが肩のラインに沿ってフィットするため、PCや厚手の書類を詰め込んでも荷重が一箇所に集中しにくい。長時間歩き回る移動日や、荷物が重くなりがちな出張時でも、肩への負担が効率よく分散される。一日を終えた時の疲労感の変化をぜひ体感してみてほしい。
ギア感を抑えた都会派な"アウトドアプロダクツ × エヌハリウッド"コラボ
アウトドア特有のギア感が気になる方には、「アウトドアプロダクツ」と「エヌハリウッド」のコラボモデルが有力な候補になる。アメリカのティーンエイジャーが愛用するような親しみやすいデイパックの形状をベースにしつつ、さまざまなヴィンテージに造詣が深いエヌハリウッドらしいアレンジが光る一品だ。微かな光沢を放つ粗めのナイロン地の質感は上品な雰囲気がありながら、使い込んだ際の風合いも期待できる。クライアントとの打ち合わせなどの緊張感のあるシーンでも、主張しすぎることなくその場に馴染むはず。
タフに使えるバックパック作りに定評ある"シュプリーム"の26春夏モデル
最後はアパレルだけでなく、そのバッグのラインナップにもファンが多い「シュプリーム」の最新作をご紹介。引き裂きに強いコーデュラナイロンのリップストップ生地を採用したバックパックは、ハードなスケートスタイルを背景に持つ同ブランドらしい一品だ。格子状に織り込まれたタフな素材感は、地面への直置きといったラフな扱いにも耐えうる頑丈さを備えており、連日の使用を繰り返しても生地の強度が損なわれにくい。ブランドのネームバリューだけでなく、バッグ自体の完成度の高さにもぜひ注目してほしい。
おわりに
バッグ選びに迷うなら、まずはこうした鉄板モデルからチェックするのが確実だ。頼れる黒リュックをひとつ用意しておけば、朝のコーディネートで悩む時間も減り、慌ただしい毎日をスムーズに過ごせるようになる。この機会に、新生活のスタートをアシストしてくれる相棒を探してみてはいかがだろうか。