1924年にイングランド・マンチェスターで誕生した「Umbro(アンブロ)」。長らく競技用ウェアの印象が強かった同ブランドだが、昨今のブロークコアの浸透や、さまざまなブランドとの継続的なコラボを経て、現在はストリートシーンにおける選択肢の一つとして定着している。本稿では、主要コラボを振り返るとともに、今チェックすべきおすすめのアイテムを紹介する。
そもそも、Umbroって?
via:umbro
「アンブロ」というブランド名は、創業者・ハンフリーズ兄弟(Humphreys Brothers)の名を短縮したもので、象徴的な"ダブルダイヤモンド"ロゴもこの二人の兄弟を表している。同ブランドは、創業当初からスポーツウェアを単なる運動着ではなく、仕立ての良い服として作るという思想にある。1920年代の英国において伝統的な裁断技術をスポーツウェアに持ち込んだ"Tailored by Umbro"の精神は、イングランド代表やマンチェスター・ユナイテッドといった名門フットボールクラブのキットサプライヤーを長年務めた実績を持績を支える根幹となった。
不動の人気を誇るSupremeとの継続的な関係
via:supremecommunity
アンブロがストリートシーンに定着する大きな契機となったのが、「Supreme(シュプリーム)」との継続的な共作だ。毎シーズンのように発表されるカプセルコレクションでは、90年代のアーカイブをベースに、ナイロン素材のトラックスーツやフーデッドジャケットなどを展開。2026年3月現在も、新作の発表ごとに二次流通市場を含めた高い関心が寄せられており、ブランドの認知を広げる重要な役割を担う。
パートナーの個性を引き出す柔軟なプロダクト
via:beams_harajuku
アンブロのプロダクトは、パートナーの設計思想を柔軟に反映する特性を持つ。「COMOLI(コモリ)」とのタッグではスポーツ要素を最小限に抑え、日常着としてのシルエットを追求したベンチコートやトラックパンツを提案。一方で、「BoTT(ボット)」と「BEAMS T(ビームス T)」による共作では、フットボールヘリテージをストリートへ大胆に落とし込んでいる。競技用ウェアとしての背景を持ちながら、多様な解釈を許容する設計の広さが現在の市場における需要を支える要因だろう。
via:beams
創業100年を経て、TOGAとの初コラボが実現
via:togaarchives
2026年3月19日には、「TOGA(トーガ)」との初コラボが登場した。アンブロの機能的なアーカイブをベースに、トーガ独自の装飾を組み込んだ全7型がラインナップ。中央のダブルダイヤモンドロゴに対し、袖口などのメタルパーツがコントラストを生むブルゾンや、コンチョを配したトラックジャケットなど、機能的なウェアに工芸的な要素を加えているのが特徴だ。
おわりに
アンブロのコラボレーションが定着している背景には、100年の歴史を持つヘリテージを尊重しながら、各ブランドの感性を取り入れるバランスの良さがある。シュプリームのような注目度の高い共作から最新のトーガに見る装飾的なアプローチ、日常に馴染むコモリまで、その選択肢は多岐にわたる。この機会に自身のスタイルに合致する一着を、スニダンのラインナップから検討してみてはいかがだろうか。