気温が上がる日も増え、そろそろ冬のアウターから軽快な羽織りへとシフトしたい。こうした季節の変わり目に、使い勝手の良さで選ばれているのが「スイングトップ」だ。もとはスポーツ用のジャンパーとして開発されたものだが、その簡潔なデザインはアメカジやアイビー、モッズカルチャーなど、ジャンルを問わず広く定着している。本稿では、同モデルの出自や機能面に触れつつ、スニダンで手に入るおすすめのアイテムを紹介する。
ゴルフウェアを起源とする合理的なディテール
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スイングトップの原型は、1930年代に英国のバラクータ(Baracuta)が開発した「G9」とされる。雨風を防ぐアンブレラヨークやドッグイヤーカラーに加え、可動域を広げるラグランスリーブや裾・袖口のリブなど、その設計のすべては屋外競技での機能追求に由来するものだ。こうした装飾を排した実用的な作りは、デニムやチノパンといった定番のボトムスとも合わせやすく、現在もスタイルを問わず幅広く活用されている。
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「スイングトップ」は和製英語?名称に隠された背景と違い
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スイングトップという名称は、ゴルフのスイングに由来する和製英語だ。この呼び名は日本独自のものであり、海外では一般的に「ハリントンジャケット」の名で親しまれている。
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また、同様のスタイルを指して「ドリズラージャケット」と呼ぶ場合もあるが、これは米国の「マックレガー」がリリースした特定の商品名である。厳密には、ゴルフ用ジャケットの総称がハリントンジャケット(スイングトップ)であり、ドリズラーはその中の一モデルという位置付けになる。名称こそ異なるが、いずれもライトアウターとして共通の機能美を備えている事実に変わりはない。
世代を超えた支持とスタイルを選ばない汎用性
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ジェームズ・ディーン氏やスティーブ・マックイーン氏といった往年のスターが愛用し、自由の象徴とされたスイングトップ。近年では、トラヴィス・スコット氏をはじめとするアーティストが着用したことで改めて注目されている。
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また、サイズ選び一つで表情が大きく変わるのもこのアイテムの醍醐味。以前はジャストサイズで着るのが定石とされていたが、現代ではあえてオーバーサイズを選ぶスタイルも一般的となった。自身の好みに合わせてクラシックにもモダンにも振ることができる汎用性の高さは、春のワードローブにおいて心強い存在と言えるだろう。
スニダンでチェックすべき注目アイテム
おわりに
スイングトップの魅力は、スポーツウェア由来の機能性と幅広い装いに馴染む簡潔なデザインの両立にある。また、流行に左右されず着用できるのも長年愛される要因と言えるだろう。この機会に、春先のライトアウターとしてワードローブの一角に加えてみてはいかがだろうか。