2026年に誕生40周年という大きな節目を迎える「エアジョーダン2」。1986年の登場時、そのあまりに異端な姿は当時のバスケットボール界に衝撃を与えた。それはスポーツシューズに「ラグジュアリー」という概念を持ち込んだからだ。今回は40年の時を経て再解釈されるAJ2の真髄とおすすめの15モデルを紹介する。
なぜ「Air Jordan 2」は異端なのか。イタリアメイドがもたらした高級感と革新
via:sothebys
1. イタリア製への拘りとスウッシュの排除
ブルース・キルゴア氏とピーター・ムーア氏によって設計されたAJ2は、当時としては極めて珍しいイタリア製(オリジナル初期)であった。アッパーにはイグアナ調の型押しレザーを採用し、サイドのスウッシュを排してシュータンの「ウィングロゴ」を強調。これまでのスポーツシューズの概念を覆し、ドレスシューズのような気品をコートに持ち込んだ。
2. 苦境から名作への再評価
発売当時の高額な価格設定や、マイケル・ジョーダン氏の怪我による欠場などが重なり、一時は"不遇の名作"と評された時期もあった。しかし、2020年代に入り「Off-White(オフホワイト)」や「Union(ユニオン)」といった有力ブランドとのコラボレーションをきっかけに、そのミニマルで完成された造形が再注目されることとなる。
3. 都市生活に馴染む機能的なディテール
① ポリウレタンミッドソール: 前作よりもクッション性と安定性を向上させるため、全面にポリウレタン製のミッドソールを採用。重厚感のある履き心地は、現代の都市歩行においても確かな安定感を与える。
② スピードレーシングシステム: 素早い着脱と確かなホールド感を両立させるための設計。無駄な装飾を削ぎ落としたアイレットの配置は、現在のミニマルなファッションスタイルと極めて高い親和性を見せる。
③ 素材の重なり: スエードや型押しレザー、プラスチック製のヒールカウンターなど、異素材の組み合わせがAJ2特有の立体感を生む。履き込むことで現れる素材ごとの表情の変化は、ヴィンテージ・アーカイブを愛する層からも支持される理由の一つである。
おすすめモデル15選
おわりに
誕生40周年を迎える「エアジョーダン2」は、スポーツとラグジュアリーの境界線を初めて示した一足だ。かつて異端とされたその姿も、現代においては洗練された個性の象徴として受け入れられている。流行に左右されず、独自の造形を貫く成熟した選択の愉しみをスニダンで体感してほしい。