雪に覆われたヒマラヤの山頂から、凍える冬のニューヨーク、そして東京のストリートまで。地球上のあらゆる過酷な環境と、あらゆるカルチャーシーンにおいて、そのロゴを見ない日はない。それが「The North Face(ザ ノースフェイス)」。1966年の創業以来、飽くなき探求心をスローガンに、アウトドアギアの限界を押し広げてきた。そして「ザ ノースフェイス」の凄さは、ファッションとカルチャーの領域へと越境し、その頂点にまで登り詰めたことにある。
特に「アウターウェア」は、ブランドの哲学とテクノロジーが凝縮されたキャンバスだ。そして、そのキャンバスに世界中のトップデザイナーやストリートブランドが独自の解釈を加えてきた「コラボレーション」こそが、「ザ ノースフェイス」を単なるアウトドアブランドから、現代における最強のカルチャーアイコンへと押し上げた原動力とも言える。なぜ彼らのコラボアウターは、絶大な人気を誇り、冬のストリートの「ユニフォーム」となり得たのか。
この記事では、「ザ ノースフェイス」というブランドの本質と、コラボレーションのベースとなる人気アウターの魅力を解き明かしながら、今冬のパートナーとしてぴったりな厳選コラボアウター15選を紹介する。
ファッションと機能の最高到達点。The North Faceコラボアウター
コラボレーションの多くは、ブランドの歴史を象徴する「定番モデル」をベースにしている。なぜこれらのモデルが選ばれ続けるのか、その普遍的な魅力を見ていく。
-
Nuptse Jacket(ヌプシジャケット)
1992年に登場した、ブランドを象徴するダウンジャケット。ヒマラヤ山脈の標高7,861mの山「Nuptse(ヌプツェ)」から名付けられた。700フィルパワーの高品質なダウンによる圧倒的な保温性と、特徴的な幅広のバッフル構造が特徴。90年代のストリートカルチャーを象徴する、やや短めのボックスシルエットは、まさに「B-BOY」のスタイルそのもの。あらゆるコラボでベースとして採用される、最強のアイコンだ。
-
Mountain Jacket(マウンテンジャケット)
1985年に登場した登山用アウターの系譜。肩から腕にかけての切り替えがデザインの最大の特徴で、これはバックパックのハーネスによる摩耗を防ぐための補強が目的だった。素材にはGORE-TEXを採用しているものが多く、防水・防風・透湿性を誇る。
-
Denali Jacket(デナリジャケット)
1989年に登場した、ヘリテージフリース。もともとはマウンテンジャケットにジップインできる中間着として開発された。高い保温性を持つフリース素材と、肩や胸、肘に配置されたナイロン製の補強パネルのコンビネーションが特徴。アウターとしてもインナーとしても使える汎用性の高さと、レトロなルックスが魅力だ。
「ザ ノースフェイス」のコラボレーションアイテムは、単なるロゴ同士の掛け合わせではない。それは、自らが持つ「絶対的な機能性」という土台の上に、パートナーの「革新性」を掛け合わせる化学反応だ。これらのアウターをベースにして、多くのコラボの中でも圧倒的なアイテム数と人気を誇る「Supreme(シュプリーム)」コラボを中心に、厳選15アイテムを掲載。あなたのパートナーとしてふさわしいアウター選びの参考に、ぜひ役立ててみてほしい。
スニダンで取り扱い中のThe North Face コラボアウター15選
おわりに
今回は、「ザ ノースフェイス」のコラボアウター15選を紹介した。なぜ人々は、これほどまでに「ザ ノースフェイス」のコラボレーションに熱狂するのだろうか。それは、「絶対的な機能性」と、ストリートで個性を輝かせる「卓越したデザイン性」という、相反するはずの二つを最高水準で両立させているからではないだろうか。コラボアイテムだからこそ得られる「特別な一着」という高揚感。今回紹介した15選を参考に、あなたが「これだ」と信じられる一着を見つけてみてほしい。それはきっと、今冬や来冬を共に越えていく、あなたにとって大切な一着になるだろう。
その他ザ ノースフェイスの関連記事
▶︎The North Face「ヌプシ」で差をつける。洒落者たちのヌプシコーデと注目アイテムを紹介
▶︎ザ ノースフェイス × ハイク『TNFH』2025秋冬 コレクション
▶︎ザ ノースフェイス × アンダーカバー "創空/ソウクウ" コレクション
