35周年にふさわしい伝説の一足が復刻 「Nike Air Jordan 5 "Fire Red/Black Tongue" (2025)」の魅力に迫るについて
今年で記念すべき生誕35周年を迎えた、不朽の名作「Nike Air Jordan 5」。最近では「Supreme」にてブランドディレクターも務めたアンジェロ・バク氏が2012年に立ち上げたブランド「Awake NY」とのコラボモデルや、ストリートバスケのイベント「JORDAN TOKYO 23」を記念して2011年にリリースされたスペシャルモデルの復刻などで話題を集めている。
そんな中、満を持しての登場となったのが「Nike Air Jordan 5 "Fire Red/Black Tongue" (2025)」。これはいわゆる"流川モデル"と称されるシルバーのシュータンではなく、シックなブラックタンを採用した玄人好みの一足だ。
そこで本記事では「AJ5」および"Fire Red"の魅力について解説していく。
35周年を迎えた「Nike Air Jordan 5」の魅力とは?

そもそもAJ5という名作は、どのようにしてこの世に生み出されたどういったスニーカーなのか?まずはそこから見ていきたい。
マイケル・ジョーダン氏の5代目のシグネイチャーシューズとして1990年にリリースされた本作だが、そのデザインを担当したのは、あの「Air Max」の生みの親でもあるティンカー・ハットフィールド氏。
同氏はジョーダンのプレイスタイルに加え、サメを想起させるノーズアートがユニークなアメリカ軍の旧戦闘機「P-51マスタング」を着想源にしたという。その結果生み出されたのが、サメの歯を模したようなミッドソールの"ギザギザ模様"だったワケだ。
ほかにも半透明のアウトソールやメッシュのサイドパネル、シューレースロックといった"AJ5ならでは"のディテールが多数あり、そのことがファーストモデルのリリースから35年経っても本作が愛されるづける理由ではないだろうか。
シルバータン(流川モデル)とブラックタン(最新作)の違いとは?
そんな魅力に詰まった「Nike Air Jordan 5」だが、中でも一際人気の高い"Fire Red"が復刻されるとあって、スニーカー界隈では大きなザワつきが起きている。しかし、先述のようにこれは単なる復刻ではなくシュータンのカラーがシルバーからブラックへと変更されているのが特徴だ。
そこで、本項目では改めて「シルバータン(流川モデル)」と「ブラックタン(最新作)」の違いを見ていく。
Nike Air Jordan 5 Retro "Fire Red" (2020)

Nike Air Jordan 5 "Fire Red/Black Tongue" (2025)

多くのエアジョーダンファンおよびバスケファンが「Air Jordan 5の"Fire Red"」と聞いて頭に思い浮かべるのは、上のカラーリングだろう。それもそのはず。シルバーのリフレクティブ素材が印象的なこちらは、かの名作『スラムダンク』の登場人物・流川楓の着用モデルだからだ。それゆえにこちらは"流川モデル"とも呼ばれている。
一方で最新作となるのが、下のカラーリング。パッと見の印象で両者を比べてみると、その違いは「シュータンの色」「ミッドソールの色」「ヒール部の『NIKE AIR』ロゴの色」「サイド部分に記された『23』の有無」といったところだろう。
流川モデルには流川モデルの、最新作には最新作の良さがあるため「どちらが優れている」といった優劣は存在しない。甲乙つけ難いこの二足。よく見比べて、自分のスタイルに合った方を選ぶもよし。どっちもゲットするのもよしだ。
スニダンで取り扱い中の「Nike Air Jordan 5」
まとめ
シルバータン(流川モデル)とブラックタン(最新作)の違いや、「Nike Air Jordan 5」の魅力などについて見てきた本記事。これを読んでスニーカーへの理解や愛が深まってくれればうれしい。