【ポケカ】「ナンジャモのハラバリーex SAR」の真贋鑑定ポイントとは? 本物と偽物の見分け方について
『ポケモンカードゲーム』(ポケカ)の「ナンジャモのハラバリーex SAR」のFAKE(偽物)品が二次流通市場で出回っている。
その背景には、「ナンジャモのハラバリーex SAR」の高額化がある。封入率が低いことや人気キャラクター「ナンジャモ」が描かれていることから、現在もA品は約2万円で取引されている。
今回は、「ナンジャモのハラバリーex SAR」をスニダンのプロ鑑定士がどのように「REAL/FAKE」を見極めているのかについてまとめた。
ここに書かれているのはあくまで「鑑定方法の一部」であり、二次流通でモノを購入することにためらいがある人は、ぜひこれを読んで参考にしてほしい。また、今回紹介する真贋鑑定のポイントは一部のFAKEに関するものであり、すべてのFAKEに当てはまるわけではないことをあらかじめ了承してほしい。
目次
「ナンジャモのハラバリーex SAR」とは?
「ナンジャモのハラバリーex SAR」は1月24日に発売された「バトルパートナーズ」に収録の人気カードだ。
「ナンジャモ」は登場当初から高い人気を誇り、過去には「クレイバースト」に収録された「ナンジャモ SAR」が、バブルの影響もあり初動価格30万円という高額カードとなった。
その実績もあって、本カードも発売前から大きな注目を集めていた。現在、A品は約2万円で取引されているが、その人気に伴いFAKE品(偽造品)も出回っている。二次流通での取引には十分な注意が必要だ。
今回比較するFAKEのカード
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今回、比較対象となるFAKEのカードは、厚さや素材の違うカード紙にREALに寄せて違う印刷方法を施したもの。
肉眼でわかる違いも紹介しているので、ぜひチェックしてほしい。
鑑定ポイント:「表面イラストのナンジャモの『目』の部分」
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カード表面に描かれているナンジャモのイラストを見ると、REALは目の下部に箔押し加工が施され、凹凸の質感を表現する"擬似エンボス加工"が施されている。 一方、FAKEは目の下部と白目部分に"浮き出し箔押し加工"が施されており、凸状に浮き上がっている。
鑑定ポイント:「表面の『ナンジャモのズピカ』のイラスト部分」
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カード表面の左上に描かれた「ナンジャモのズピカ」に注目してほしい。REALはズピカのイラストにインクの滲みがなく、色の明暗がはっきりしている。さらに、印刷面の上には透明なコーティングが施されており、触るとツルツルとした質感だ。
一方、FAKEはズピカの周りのグレーカラー部分に"浮き出し箔押し加工"が施され、触るとザラザラとした質感がある。また、FAKEのズピカのイラストは使用されているインクが異なるため、蛍光色のように発色が強く、インクの滲みも見られる。
鑑定ポイント:「ハラバリーの『お腹』の加工とナンジャモの袖にある『星』のホログラム部分」
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ハラバリーの『お腹』部分
ハラバリーのお腹に描かれた半月のような形に注目すると、REALはカード全体の"擬似エンボス加工"によって凹凸がある。一方、FAKEは該当部分に"浮き出し箔押し加工"が施されており、凹凸の質感や形状が不規則で異なっている。
ナンジャモの袖にある『星』のホログラム部分
ナンジャモの袖にある星の部分を見ると、REALは星の枠線と中心にホログラム加工が施され、光が滲んでいるような質感がある。対して、FAKEはホログラム加工が星の枠線のみにとどまっており、さらに"浮き出し箔押し加工"が施されているため、触るとザラザラとした質感が特徴だ。
鑑定ポイント:「表面のテキストにある『特性』部分の加工と印刷の違い」
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「特性」の文字に注目すると、REALとFAKEでは加工や印刷に違いが見られる。REALは文字の輪郭がはっきりしており、インクドットがなくクリアに印刷されている。一方、FAKEはインクドットが目立ち、文字が滲んで輪郭がぼやけて見える。
また、REALは表面にコーティング加工が施されており、ツルツルとした質感があるが、FAKEにはコーティングがされていない。さらに、背景色にも違いがあり、FAKEはオレンジがかった朱色に発色している。
鑑定ポイント:「裏面のフチの違い」
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裏面のフチに注目すると、REALは外側に向かうにつれてインクドットが徐々に消えていくが、FAKEは外側までインクドットが残っている。
この違いは、印刷方法による色の再現の差によって生じる。REALは複数のインクを混ぜて印刷しているのに対し、FAKEは単色のインクをそのまま使用しているため、発色や質感が異なって見える。
鑑定ポイント:「カードの厚みの違い」
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カードの厚みを裁断面から見ると、REALは0.3mmで、『ポケカ』の一般的な厚みサイズに準拠している。一方、FAKEは0.45mmと約1.5倍の厚みがあり、明らかに分厚い。
さらに、カードの素材も異なり、FAKEは硬くて不自然な触り心地が特徴だ。
真贋鑑定ポイントを動画でチェック
【スニダンFAKE情報報告】
— スニーカー&トレカ買うならスニダン【スニーカーダンク】 (@snkrdunk_jp) February 19, 2025
ナンジャモのハラバリーex SARのFAKE情報を報告します。
フリマアプリでFAKE/偽造品が多く流通しており注意が必要です。
詳細は動画をご覧ください。
スニダンでは最新の鑑定情報を随時お知らせしていきます。 pic.twitter.com/ToMpE6IXob
おわりに
今回は、「ナンジャモのハラバリーex SAR」に見られるREALとFAKEの違いを紹介した。"肉眼"だけで判別するのは難しいが、"高精細デジタル顕微鏡"などの道具を使えば、細かな違いまで確認できる。
ただし、今回紹介した鑑定ポイントは一部に過ぎず、FAKEの製造技術は日々向上しているため、専門家でない人が見抜くのはますます困難になっている。
スニダンでは「プロ鑑定士」による高精度な真贋鑑定を行っているため、二次流通での購入時にはぜひ利用してほしい。
また、高額カードの最新相場情報も記事で紹介しているので、そちらもチェックしてみよう。
権利表記
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。