【ポケカ】「テラスタルフェスex」の真贋鑑定ポイントとは?について
『ポケモンカードゲーム』(ポケカ)から、ハイクラスパック「テラスタルフェスex」が2024年12月6日に発売された。「ブラッキーex SAR」や「ニンフィアex SAR」ほか、封入率が低い"マスターボールミラー"カードの価格が高騰している。
収録カードの価格高騰を受け、ボックス自体も高額で取引されている。しかし、その影響で二次流通市場には未開封を装ったFAKEが多く出回っており、注意が必要だ。
「ポケカ」の新品ボックスは"シュリンク"というフィルムで完全密封包装されている。一方で、新品ボックスを一度開封し、中身をすり替えて再度シュリンク加工した「再シュリンク品」が存在する。今回は、そんな再シュリンク品をスニダンの鑑定士が見分けているポイントについてまとめた。
ここに書かれているのはあくまで「鑑定方法の一部」にすぎないが、二次流通で未開封ボックスの購入を検討している人は、ぜひこれを読んで参考にしてほしい。また、今回の真贋鑑定ポイントは一部のFAKEで判明しているもので、すべてのFAKEに該当するわけではないことをあらかじめ了承してほしい。
目次
「テラスタルフェスex」が人気な理由
2024年12月6日に発売された、"お祭りパック"とも称されるハイクラスパック。メインパッケージには人気ポケモンの「イーブイ」とその進化系である「ブラッキー」「グレイシア」や、デッキ採用が多くプレイヤーに人気の「オーガポン みどりのめん」「テラパゴス」が描かれている。
「ブイズ」と呼ばれる「イーブイ」の進化系は全体的に人気が高く、中でも「ブラッキー」は高額なカードが多いため発売前から注目されていた。実際に現在「ブラッキーex SAR」は5万円以上で取引されているほか、封入率が低く種類の多い"マスターボールミラー"も高騰している。
発売されたばかりのハイクラスパックだが、現段階での需要に対する再販情報も少ないため二次流通でのFAKE報告が相次いでいる。
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正規シュリンクと再シュリンクについて
未開封ボックスに価値がつく「ポケカ」では、"シュリンク"がついているかどうかで取引額が変動する。そのためシュリンクの有無はとても重要となる。
ボックス購入の際よく耳にする"シュリンク"とはなにか、また正規シュリンクと再シュリンクの違いを確認してみよう。
正規シュリンクとは?
「ポケカ」の新品ボックスは"シュリンク"というフィルムを使用して完全密封包装されている。これは、伸縮性のあるシュリンクフィルムの中に商品を入れ、熱や蒸気などで温めることによってフィルムが収縮し、ぴったりくっつくという仕組みを利用した包装方法だ。
「正規シュリンク」とは、この納品時からボックスを包装しているシュリンクのことを指す。
シュリンク包装で密封することにより陳列された商品が開封されてしまうことを防いだり、傷や汚れから商品を守ることができる。
このシュリンクは破らないと開封できないため、未開封の証拠として大きく意味を成すものとなっている。
再シュリンクとは?
一方で、「再シュリンク」とは、正規シュリンクを開封し、再度シュリンクフィルムで包装したものを指す。
「ポケカ」のボックスを開封するには、"ジッパー加工"を剥がす必要がある。しかし、再シュリンクの場合は、ジッパー加工を残したまま中身のすり替えがされる。ボックス側面の糊付け部分から開封し、中身のパックを取り出すことができてしまうのだ。
元々封入されていたパックを取り出した後、サーチ済みパックや紙パックジュースなど、中身を別のものにすり替えて再シュリンクしたものがFAKEとして市場に出回ってしまっている。
トレカボックスのREALとFAKEを判別するには、シュリンク部分の違いを見分けなければならない。
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REALとFAKEのシュリンク加工の違い
ボックス側面のシュリンクのツノ部分
まずはボックスの側面を見てみよう。
シュリンクはフィルムを圧着させて密封するため、フィルムどうしの繋ぎ目に"ツノ"と呼ばれる突起が生じる。
REALはこのツノの部分がT字になっている。しかし、FAKEのツノはT字になっておらず、1本の線が曲がっている状態にあることがわかる。
ボックス側面のシュリンク線
REALのシュリンク線にはバリがなく、指でなぞっても引っかかりがない。一方FAKEのシュリンク線は、指でなぞるとひだ状のバリがでていることがわかる。
画像を見比べてみても、なめらかさに違いがあるのが確認できる。
シュリンク内の空気を抜くための空気穴
REALのボックスには、どこかに必ずシュリンク内の空気を抜くための小さな穴がある。形状はほとんどが楕円形で、穴が空いてる箇所は個体によってさまざまだが、必ず複数個の穴が確認できる。
この空気穴は針で開けたようなとても小さいものになるため、スニダンでは鑑定の際に"マイクロスコープ"を使用してチェックしている。
再シュリンクに使用されるフィルムの種類によって空気穴の有無や形状が異なるため、空気穴があるFAKEも存在するが、今回比較したFAKEにはこの空気穴が確認できなかった。
シュリンクのつき方(シュリンクパターン)
REALではボックス面の中心寄りにツノとシュリンク線が配置されており、ツノから端まで余白部分が見られる。
しかし、FAKEの場合はボックス面の端から端へとシュリンク線が引かれており、ツノも左右両端に配置されているため余白がない。
"X線"を使用してボックスの中を鑑定
シュリンクだけでは判別が難しい場合に、"X線"を使用してボックスの中身を鑑定することがある。
REALの場合はボックスの中身にほぼズレがなく、正しい数の封入がされていることがわかる。
一方正しく封入されていないFAKEをX線で確認すると、中身がずれているのが確認できたり、すり替えた異物が不自然な影が映ることがある。
未開封のまま正しい封入数かどうか、異物がないかを確認できるX線は新品ボックスの鑑定に大きく役立っている。
真贋鑑定ポイントを動画でチェック
【スニダンFAKE情報報告】
— スニーカー&トレカ買うならスニダン【スニーカーダンク】 (@snkrdunk_jp) January 24, 2025
ポケモンカードゲーム「テラスタルフェスex」の再シュリンク情報を報告します。
フリマアプリで再シュリンク/偽造品が多く流通しており注意が必要です。
詳細は動画をご覧ください。
スニダンでは最新の鑑定情報を随時お知らせしていきます。 pic.twitter.com/MgAsFbP8ou
おわりに
今回は、取引数が急上昇中の大人気ボックス「テラスタルフェスex」に見られるREALとFAKEの違いを紹介した。正規シュリンクと再シュリンクの見分け方のポイントは、肉眼でわかるものもあるので二次流通で未開封ボックスを購入する際の参考にしてほしい。
しかし、いくら気をつけていてもシュリンクつき未開封ボックスをフリマアプリで購入したら、実は中身をすり替えた再シュリンク品だった、という声をSNS等で見かける。
スニダンでは、プロの鑑定士が技術を駆使して制度の高い真贋鑑定をおこなっている。二次流通での購入を検討している人は安心安全に取引ができるスニダンをぜひ利用してほしい。
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権利表記
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