The North Face 1996 Retro Nuptse Jacket "Black"の真贋鑑定ポイントとは?X線、IR、マイクロスコープ...本物と偽物の見分け方について
アメリカ発の人気アウトドアブランド「The North Face(ザ ノース フェイス)」。ブランドの定番ダウンであるヌプシジャケットは、90年代のヒップホップシーンを象徴するアイテムということもあり、いまなおストリートで根強い人気を誇っている。しかし、大がつくほどの定番アイテムであるがゆえに、二次流通では偽物も多く流通しているため購入する際には注意が必要だ。
そこで今回は、「The North Face 1996 Retro Nuptse Jacket "Black"」にフォーカスし、スニダンのプロ鑑定士がどのように「REAL/FAKE」を見極めているのか?についてまとめた。ここに書かれているのはあくまで「鑑定方法の一部」に過ぎないが、二次流通でモノを買うことを躊躇っている人は、ぜひこれを読んで参考にして欲しい。
「The North Face 1996 Retro Nuptse Jacket "Black"」とは?
定番のヌプシジャケットだが、実はゴールドウィンが展開する日本規格、アメリカ規格、韓国規格のアイテムが展開されており、デザインやディテールが少しずつ異なる。今回フォーカスするのは、アメリカ規格から展開されている「1996 レトロヌプシジャケット」。その名の通り、1996年に展開されたスタイルを復刻させたアイテムだ。ゆったりとしたボックスシルエットや、700フィルパワーのグースダウンを使用した証である左袖の"700"の刺繍など、日本規格とはまた違ったディテールが魅力。スニダンでも人気が高く、頻繁に取引されている。
スニダンで詳細を見る鑑定ポイント:「ブランドネームタグ」
はじめに「ブランドネームタグ」を見てみよう。こちらはREALとFAKEで、ブランドネームの「C」と「O」の書体に差異があることが確認できる。
鑑定ポイント:「胸のロゴ刺繍」
ブランドネームタグと同じく、「胸のロゴ刺繍」も「C」と「O」の書体が異なっている。さらに、ハーフドームの刺繍の仕様にも差異が見られる。
鑑定ポイント:「原産国/サイズタグ裏の"NEVER STOP EXPLORING"刺繍」
「原産国/サイズタグ裏」の"NEVER STOP EXPLORING"の刺繍部分をチェックしてみよう。FAKEは"EXPLORING"のスペルに誤植がある。
鑑定ポイント:「トラストネームタグ(24AW以前の仕様)」
「トラストネームタグ」は形状に違いがあり、REALが横長なのに対し、FAKEは正方形に近い。
鑑定ポイント:「トラストネームタグ(マイクロスコープ)」
さらに「トラストネームタグ」をマイクロスコープで見てみよう。REALは細部も鮮明なのに対し、FAKEは不鮮明であることが確認できる。
鑑定ポイント:「メーカータグ」
付属の「メーカータグ」はフォントが異なっており、REALと比べ、FAKEはフォントが細く、文字間のスペースが広い。
鑑定ポイント:「メーカータグ(RDS)」
「RDS」のメーカータグは、アイコンである羽の形状に差異が見られる。
鑑定ポイント:「ネームタグ・内ポケットファスナーテープ(IR)」
最後に「IR(赤外線)」を通して、各ディテールを見てみよう。「ネームタグ」と「内ポケットファスナーテープ」部分をチェックすると、REALは白く映るが、FALEは黒く映っている。
おわりに
今回あげた真贋鑑定ポイントはあくまで一部で、スニダンではその他複数のポイントを見たうえで総合的に真贋鑑定を行っている。FAKEの製造技術は日に日に高まってきており、専門家でない人が自己流で偽物を見抜くのはかなり難しい。だからこそ「プロ鑑定士による、極めて高い精度の真贋鑑定」が行われているスニダンでの購入がおすすめだ。今回は「The North Face 1996 Retro Nuptse Jacket "Black"」にフォーカスしたが、今後は他のモデルについても紹介していくので、それらも含めて売買の参考にしてほしい。
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