FAKEを"絶対"通さない!スニダンのトレカ鑑定に潜入

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FAKEを"絶対"通さない!スニダンのトレカ鑑定に潜入について

1枚あたりの取引金額が数十万円を超えるカードも多く存在し、日々活発に取引されているトレカの二次流通市場。そんな二次流通市場では、ユーザー間でのトラブルが後を絶たない。

本記事では、安心して取引ができるように、スニダンでは日々どのように鑑定しているか、どうすればそういった詐欺やトラブル被害に遭わずに済むのか?カードゲーム歴15年のプレイヤーでもある、プロのトレカ鑑定士の浅黄さんに話を聞いてみた。

今回の鑑定士

ホビー鑑定士

浅黄 慎也さん

トレカ・ホビー業界での買取査定・鑑定歴:7年
カードゲーム歴:15年
好きなカードゲーム:ワンピースカード・ポケカ・遊戯王

熱狂のトレカ業界とその裏にある、絶えないトラブル

―早速ですが、トレカ市場が盛り上がるに伴って、購入者・出品者ともに二次流通市場でのトラブルに巻き込まれるケースが多くなっている気がします。今回は、主にどのようなトラブルが多いのかと、最近のFAKE事情についてお聞きできればと思います。

まずは頻繁に見かけるトラブルとして「出品されている写真はREALで、実際に届いたらFAKEだった」というケース。ほかには「PSA鑑定品を購入したのに、実際に届いたら素体のものだった」「そもそもPSA自体がFAKEだった」というのも見かけます。

―なるほど。「実際には購入品と違うものが届く」系のトラブルが多いのですね。FAKEといってもどういったカードのFAKEが多いのでしょうか?

傾向としては、流行りのカードですね。最近だと高額の「ワンピースカード」とか。1年くらい前でいうと、「ポケカ」のリーリエの相場が上がったときに、FAKEがすごく増えた気がします。

―最近「ワンピースカード」にも高額カードが多いですよね。何か実際のFAKEを見せていただけますか?

これが「ワンピースカード」の「サインルフィ」のREALとFAKEです。こちらはクオリティが低いFAKEなので、比べると違いが一目瞭然なんですが、違いは分かりますか?

REALはルフィの背景に「ONE PIECE」のレリーフ加工がされている。
FAKEはルフィの背景に「ONE PIECE」のレリーフ加工がされていない。

―全体的に色が薄くて、「ONE PIECE」のレリーフ加工もないし…。センタリングもズレてますし、触ってみると質感もまったく異なっていてFAKEの方が安っぽいですね。

センタリングは、REALでも個体差があるので判断材料としては弱いかもしれないです(笑)。
もう1つ、「ワンピースカード」なんですが、クオリティの高いFAKEもあります。

鑑定士でないと、見分けがつかないほど精巧な実物のFAKE。肉眼ではFAKEと気づけないだろう。

―これは…どっちがFAKEなんですか?

右側がFAKEなんですが、REALと見比べてもレリーフ加工もしっかり入っています。

―実物と比べてみないとわからないですね…。実物を見たことのない人は騙されてしまいそうです。こういったFAKEのクオリティは1年前と比べて変化してますか?

クオリティという点では、1年前と比べて精巧に作られているFAKEも増えてきており、たくさんのカードを鑑定して、最新のFAKE情報を知っていないと見分けがつかないようなものもあります。実物を見たことがなく購入した方は、本物だと思ってしまうかもしれません。

―その話を聞くと鑑定サービスがいかに大切かが分かりますね。ちなみにスニダンにFAKEは、どれくらいの頻度で届くのでしょうか?

鑑定が入っているスニダンで出品者がFAKEを販売するケースは少ないですが、出品者自身がフリマアプリなどで購入してFAKEと気がついていないパターンもあり、月に数件はFAKEが届きます。

―鑑定を強みにしているスニダンにも届くんですね。もし、FAKEっぽいものが届いた場合はどうするんですか?

FAKEの疑いがあった場合は、絶対に1人では判断せず、複数人で確認した上でジャッジをします。
『真贋鑑定』には高精細デジタル顕微鏡を導入しているので、一見肉眼ではクオリティの高いFAKEも高精細デジタル顕微鏡を使用してREALと比較すると差が明確です。 結論が出たあとは真贋資料を作成し、メンバー全員に共有します。

「最後まで責任をもってやる」鑑定士の仕事とは

―では、実際に鑑定しているところを見学させてもらいます。どういった順番で鑑定をしていくのでしょうか?

まずは、REALかFAKEかを判断する『真贋鑑定』をします。REALと判断できたらカードの状態を確認するための『検品』をして、『梱包』、『【鑑定済を証明】シールを貼る』という順番です。

―まずは『真贋鑑定』からなんですね!いま見せていただいているこの機械はなんですか?

これが『真贋鑑定』で実際に使用している高精細デジタル顕微鏡です。 まずは、これを使ってREALかFAKEかを判別します。

―こんなに小さいんですね。もっと大きいかと思ってました!この高精細デジタル顕微鏡でどういったところを見ているのでしょうか?

印刷技術や色の濃さ、フォントや加工の違いを見ます。 高精細デジタル顕微鏡を使って、肉眼では確認することができないそういった細かい部分、印刷のドットまで見ることができます。

高精細デジタル顕微鏡を使用すると、REALはドットが均一なのに対し、FAKEはドットが不均一なのがわかる。

―こんな感じで1枚1枚印刷までチェックしていくわけですね。このあとは何をされるんですか?

鑑定したカードがREALで、問題がなければ鑑定はこれで終了です。

鑑定だけじゃない!"検品"で状態もチェック!!

実は「スニダン」では鑑定のあと、しっかりと状態を確認する"検品"もしているんです。最初に、デスクライトで、主に裏面のカードの細かい傷などの状態を目視します。 ほかにも、表面に光を当てることで、ホロ欠けなどのカードの加工時に発生しやすい初期傷が見やすくなります。

―なるほど。まずカード全体の傷を見ていくんですね。

そうです。ただ、デスクライトだけでは見にくいキズもあるので、次はブラックライトを当てて見ていきます。

実際の鑑定中に白欠けを発見した。ブラックライトを当てると目立つ。

―デスクライトでは見えなかった。白欠けのようなものが見えますね。

ブラックライトを当てると、白欠けや、インクド、カードの補修跡などを確認しやすくなります。 インクドやカードの補修跡は目視でも見えるのですが、ブラックライトを使った方が見やすく、確実に見えます。

次に、見つけた白欠け周りを中心に、ルーペを使って傷の具合を詳しく見て、最後にもう一度肉眼で確認します。

―ルーペでは白欠けだけを見ていくんですか?

ブラックライトで確認した白欠けや、インクドなどをさらに細かく見ます。 また、ブラックライトだけでは発見できなかった白欠けや、インク飛びなど細かい初期仕様の有無も、ルーペを使って確認します。

実際のカードのインク飛び。このような初期仕様をルーペで確認する。

これで検品は完了となり、梱包作業に移ります。

―梱包も鑑定士さんがするんですか?

梱包は別の方がしてますね。しかし、最後に鑑定したカードに鑑定済を証明するシールを貼るんですが、そのシールはそのカードの鑑定を担当した鑑定士が貼ります。

―なるほど。一番最後に責任をもって、鑑定士自身でシールを貼ってるってことなんですね。ちなみに、鑑定シールの貼る位置などは決まっているんですか?

PSA鑑定品とそうでないもので変わってくるんですが、基本的には右側に貼ります。 位置としては、包装袋のテープ部分のところに封筒の封印のような感じで貼ります。これで鑑定と検品は終了となります。

―ありがとうございます。ここまで素体の鑑定と検品の様子を見学させていただきましたが、PSA鑑定品の場合も同じなんですか?

基本的には同じですが、PSA鑑定品の場合は、ケース上部にブラックライトを当ててホログラムの有無を見ます。

UVの光り方(塗料)が異なる滲みが見られる。

―こんなにハッキリと文字が浮かび上がってくるんですね。

はい。ブラックライトを当てると「PSA」の文字が見えるんですが、FAKEの場合は塗料の滲みのような感じになり文字が見えにくくなります。それに比べて、REALは文字がはっきりと見えます。

―ブラックライトを使用するとすぐに、REALとFAKEの違いが分かりますね。

そうなんですよ。この次は、ルーペを使って見ていきます。

―ルーペでは、どういったところを見ているのですか?

FAKEは、PSAラベル部分のフォントが違うため、違っていないかなどルーペを使って細かく見るようにしています。あとは、PSAラベルの張り替えがないかも見ていますね。 PSAのケース下部に、「21」と「PSA」という文字が刻印されていますので、そこも判断材料となっています。

―REALとFAKEで結構違いがあるのですね。ぱっと見では分からなさそうです。

こう見ていくと結構違いはありますね。最後にデスクライトの光を当てて、ケースに傷がついていないかなど細かくチェックします。問題が無ければ、梱包して鑑定シールを貼って終了です。

次の被害者にならないために。プロ鑑定士からのアドバイスとは?

―プロ鑑定士の視点からトラブルに巻き込まれないためにはどうすれば良いのか、アドバイスをお願いします!

お店で実物を見て買うことが一番なんですが、遠方の方や、お店に足を運べない、店舗に在庫がないということもあると思います。なので、フリマアプリで購入する際にはスニダンなどの『真贋鑑定』しているサービスで購入することをオススメします。

あとは、フリマアプリなどでコメント機能などがついている場合は、自分の聞きたいことだったりとか、事前にトラブルにならないように質問するのがいいのかなと思います。

しかし、それだけではトラブルを回避できないこともあるので、『真贋鑑定している』、『ユーザー間に第三者が入っている』スニダンで購入するのをオススメします。

ー浅黄さん本日はありがとうございました。

おわりに

今回、現役のトレカ鑑定士にインタビューし、実際の鑑定の様子を見学したことで、「絶対にFAKEを通さない」という鑑定士としての責任と誇りを感じることができた。 ブームにより、トレカ市場が盛り上がっている陰には、人気を利用した悪質行為やユーザー間のトラブルが目立つようになってきた。 フリマアプリを利用する場合は、自分がトラブルに巻き込まれないためにも、日ごろからトラブルに対する意識を高めるだけでなく、『真贋鑑定』をしているサービスで購入するのがいいだろう。 FAKE被害、トラブルに遭わないために、ぜひ鑑定サービスがあるスニダンを利用してほしい。


権利表記
©尾田栄一郎/集英社 ©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

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