【注意喚起】トレカトラブル最前線レポート:偽造品を掴ませる誤認手口とは!?について
近年、トレーディングカード(以下、トレカ)市場は急速な成長を遂げています。封入されているカードにはランダム性があり、封入率が低いものもあります。そのため、「ポケモンカード」や「ワンピースカード」、「遊戯王」などのレアカードは、コレクターや投資家から高い注目を集めるようになりました。
その結果、需要が高まることで価格が高騰し、フリマアプリでのトレカ取引も増加の一途をたどっています。
しかし、この急成長に伴ってフリマアプリを悪用した悪質行為が蔓延し、被害に遭うユーザーが急増しています。
ニュース記事の一例
- ここに注意! トレカをめぐるトラブルが急増 - クローズアップ現代 - NHK
- 「人気のトレカ売ります」フリマアプリでうそ告知 35万円詐取容疑、30歳の男再逮捕 明石署|事件・事故|神戸新聞NEXT
そこで本記事では、フリマアプリで横行する最新のトラブル事例、安全な取引のための解決策をご紹介します。
※記事内のスニダン調べのグラフについて
2023年11月自社実施 株式会社ジャストシステム運営のFastaskを利用したアンケート調査でのトレーディングカードの購入における実態調査。調査対象900名。※Fastaskのスクリーニング調査にてフリマアプリでトレーディングカードの購入経験がある20歳〜49歳までの男性を調査対象としています。
フリマアプリでのトラブル事例 ーシングルカードの場合ー
真っ先に話題として挙がるのは、シングルカードの偽造品です。
カードによっては1枚数十万円以上となることもあり非常に高価なため、偽造品が多く出回っているのが現状です。
ここでは、実際にどのような事例があるのかを解説していきます。
誤認を誘発する「レプリカ」「展示用」「観賞用」表記
「遊戯王OCG」などのように公式が「レプリカ」を出していたり、販売されているスポーツ選手のユニフォームなどにも「レプリカ」があるため、一見すると本物かと思ってしまうでしょう。
また、本来は友人同士で遊ぶためなどに「レプリカ」は使用されてきました。
ところが、近年は「レプリカ」という言葉を使って偽造品を販売する手口が増加。さらに悪質なのは、「レプリカ」より偽物感がなくなる「展示用」や「観賞用」などと表記するケースです。
偽造品を販売することは違法な行為ですが、上述のように表記して運営の取締りを回避すると同時に、購入者に「偽物ではない」という誤った印象を与えます。
そして取引成立後、購入者から連絡が入っても「本物とは書いていない」と言い逃れをできる状況を作っています。
この事態を重く見た「ポケモンカードゲーム」は2023年9月、公式ホームページにて注意喚起を促す声明を発表。
しかし、事態は一向に沈静化に向かっているようには見えません。
誤認を誘発する"不自然な改行"
「レプリカ」と表記する以外にも、購入者の誤認を誘発するさまざまな手口が見られます。
商品画像や商品説明文の上部を見る限り、レアなシングルカードの出品であるように思えますが、大量の改行のあとに「1パックのみの販売で、画像のシングルカードは付きません」と記載しているケースなどが確認できています。購入者はスクロールしないと見ることができず、重要な情報を見落とす可能性が高くなります。
記載しているという事実はあるため、規約違反としても取り締まりにくい事例です。
画像と実物の不一致
本物の商品画像を載せていながら、配送された商品が偽物であったというケースも報告されています。
この手口では、商品画像に高額レアカードの写真を使用。説明文の目立たない箇所に小さく「画像は参考です」と記載するなどして、購入者が認識しにくいようにすると同時に、「記載している」と言い逃れできる状況ができています。
キャンセル制度を悪用した"すり替え返品"
シングルカードの取引では、返品やキャンセルの制度を悪用した手口も発生しています。
とある出品者は、取引が成立してルールに従って配送後、購入者から「偽物が届いた」とキャンセルを要求されました。
出品者がそれに異議を唱えると購入者は言い逃れをし、運営に取引キャンセルを迫ります。そして、キャンセル要求が通った場合、返品時に偽造品を送り返します。
販売者は気づかずに返金に応じてしまい、結果的に正規品を失い、偽物を受け取ることになります。
フリマアプリでのトラブル事例 ーボックス&パックの場合ー
ボックスやパックは出品時では状態がわからないため、実際に届いたら中身が違ったといったトラブルが多発しています。
ここでは、主な事例を紹介していきます。
ボックスの再シュリンク・すり替え
ボックスでは、再シュリンク品の問題や中身のすり替えなど、さまざまな手口が存在します。
商品写真には「ポケモンカードゲーム」のボックスが掲載されていたにも関わらず、届いた商品は開封された形跡があって、中身を確認すると実際は遊戯王OCGのパックが入っていた。また、中身が入っていない空箱だったという事例もSNSでは報告されています。
ボックスの場合、開封してしまうと「誰がいつ開封したのか」を明確化できなくなってしまうため、運営が取り締まることができないのです。
サーチ済みパックで高確率でレアカードが当たる
「高確率で当たりカードが封入されているパック」と謳い、通常の数十倍の高値で販売されているケースも見られます。
「特殊器具を用いてパックを開封せずに中身を確認しているためレアカードが高確率で封入されている」と商品説明文に記載はありますが、実際にレアカードが当たる保証はありません。
「高確率」という言葉を用いており、確率論のためいくらでも言い逃れができることから、運営も取り締まることができない事案となってしまいます。
まとめ
繰り広げられる悪質な行為により、鑑定付きではないフリマアプリには多くの危険が潜んでおり、トラブルに遭うリスクが非常に高いと言えます。
しかも、手口は巧妙化していて利用規約の隙をつくようになっているため、運営会社の介入も難しくなっています。
一方、一部のフリマアプリでは鑑定サービスを導入し始めていますが、その多くは出品者が任意で選択できるオプションであり、トラブルを完全に防止できるものではありません。
このような状況下でトレカを安全に取引するためには、やり取りの間に運営が入り、全ての商品に鑑定が付くプラットフォームを利用することが重要です。
「スニダン」では、経験豊富な鑑定士たちが高精細デジタル顕微鏡やX線検査といった最新のテクノロジーを駆使。さらに豊富なデータベースを活用して、全ての取引商品の真贋を判定しています。
また、運営事務局を通して取引することで、商品説明と異なる商品が届くことや、商品のすり替えなどのトラブルを回避しています。
トレカ市場の急成長に伴い、その魅力と価値は今後もさらに高まっていくことでしょう。しかし、それと同時にトラブルや被害に遭うリスクも増大していきます。
安全にトレカの取引を楽しむためには、「スニダン」のように信頼できるプラットフォームを選ぶことが何よりも重要です。
権利表記
©尾田栄一郎/集英社 ©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
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